こんにちは!
ドクターストレッチ海老名マルイ店の岡本です!
今回は「ゼロポジション」についてお話していきます!
・ゼロポジションとは?
肩関節における「ゼロポジション」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。野球の投球動作やバレーボールのスパイク動作の時に腕を挙げますが、このときにゼロポジションであることが肩への負担を軽減させることにつながると言われています。ゼロポジションと呼ばれるには以下の2つの理由があります。
1.上腕骨と肩甲棘(けんこうきょく)が一致したポジション
肩甲骨には後面に肩甲棘と呼ばれる出っ張り部分が存在します。この棘と上腕骨は腕を挙げていくにつれて運動軸が一致するポジションがあり、そのポイントをゼロポジションと呼んでいます。個人差はありますがおよそ腕を140°程度挙上したところに存在すると言われています。ガッツポーズの状態を想像するとわかりやすいと思いますが、肩甲棘と上腕骨の運動軸が一致したところでは両者のなす角はゼロとなります。
2.上腕骨へのひねりストレスがない
ゼロポジションになると上腕骨には外旋や内旋といった回旋ストレスがない状態となります(力がゼロ)。肩の安定性を高めるローテーターカフ(腱板のこと、以下インナーマッスルと表記)は前面に肩甲下筋、上方に棘上筋、後面に棘下筋、小円筋という筋肉が存在しますが、ゼロポジションの状態ではそれぞれの筋肉に回旋ストレスがかからないため筋緊張のバランスが保たれた状態となり、関節は安定します。
ゼロポジションを維持して投球動作を行うことは、運動軸を一致させ、インナーマッスルへの負担を軽減して肩の安定性を保つことに貢献します。選手には「両手を頭の後ろで組んで、そこから腕を動かさずに肘を伸ばす」と伝えるとわかりやすいと思います。また投球時に「肘が下がっている」と指摘されるのは、このゼロポジションの位置から肘が下がっていることを指し、この状態で投球を繰り返すと肩だけではなく肘などにも大きな負担がかかってしまうことになります。
柔軟性を上げていくとゼロポジションで投げやすくなるのでパフォーマンスでお悩みの方は是非当店のストレッチを受けてみてはいかがでしょう?