こんにちは!
トレーナーの岡本です!
今回は「柔軟性」についてお話していきます!
柔軟性の高い筋肉というと、多くの人はゴムのように「ビヨーン」と伸びたり縮んだりするイメージを持つかもしれませんが、実はそうではありません。筋肉は「長くなるほど」柔軟性が上がるのです。
筋肉は、筋線維という細胞が束になることで、構成されています。そして、筋線維はサルコメア(筋節)がつながって形成されたものです。筋線維を鎖、サルコメアを鎖の一つ一つの輪とイメージすると、理解しやすいと思います。
そして、サルコメアを増やし、筋線維を長くすれば、筋肉の柔軟性は誰でも上がっていくのです。
サルコメアを増やすにはストレッチがもってこいなのです。
2~3カ月間は毎日ストレッチを行う
毎日、ストレッチで、筋肉をグーッと引っ張り続けたとします。すると、「なぜ、毎日、こんなに筋肉を引っ張るんだ? 筋肉が切れてしまうじゃないか!」と、脳が反応し、体を守ろうとして、細胞分裂を起こし、サルコメアの数を増やします。
大事なのは、毎日、毎日、「早く筋肉を長くしてくれないと切れちゃうよ!」と信号を送り続けることです。1回だけ行っても脳は反応しませんし、週1回程度でも「あ、週1回のイベントね」と脳が判断し、サルコメアの数を増やそうとまではしてくれません。毎日、筋肉を伸ばし続けることで、約2~3カ月後にはサルコメアの数が増え、柔軟性の向上が実感できます。
サルコメアを増やすためには、脳に「筋肉が切れそう!」と思わせることがポイントですから、「気持ちいい」と感じる程度の強度でストレッチを続けても、柔軟性の向上は期待できません。
効果的なストレッチの強度は「イタ気持ちいい」と感じる程度。伸ばしたときに、筋肉がプルプルと震えてきたら、それは強すぎるので強度を緩めましょう。
ストレッチは1部位に対し、伸ばしてから20~30秒キープを2~3セット繰り返します。
筋膜は、一度引き伸ばされると緩むという性質があります。つまり、「伸ばして戻す」動作を繰り返すことで、どんどん筋膜が緩んでいくのです。すると、サルコメアを増やすために最適な強い刺激を、筋線維に与え続けることができます。
また、筋膜は体が冷えていると硬くなり、体温が上がると緩むのが特徴です。
サルコメアを増やして皆さんのQOLの高い生活を送っていきましょう!