みなさんおはようございます!
こころ鍼灸接骨院の村井です
きのうに続いて慢性腎臓病のお話!ここからは予防と対策です!
性腎臓病の予防にも役立つ「腎臓リハビリテーション」
慢性腎臓病の改善や予防に役立つのが運動です。従来、運動は慢性腎臓病を悪化させる要因だと考えられてきたため、
慢性腎臓病の患者さんには運動制限がありました。しかし、さまざまな研究によってその常識は覆り、運動をしたほうが心筋梗塞、
心不全、脳卒中など心血管疾患の予防や腎機能の改善につながることが分かりました。
ウォーキングによって死亡率や透析への移行率が低下したというデータも得られています。さらに、腎機能を低下させないための予防としても、
運動は役立ちます。慢性腎臓病の原因となる生活習慣病の予防にも効果的です。
また、運動せずに安静にしていると、筋肉はどんどん減ってしまいます。特に透析の患者さんは、
透析中は長時間にわたって安静の状態が続くため、筋肉が落ちて、全身の筋力が低下する「サルコペニア」や、心身の活力が低下する「フレイル」になりやすくなります。
現在では、透析を受けている最中に自転車こぎなどの運動を取り入れることも、保険診療の範囲内で可能となっています。
ここで、具体的な運動を紹介しましょう。慢性腎臓病のための「腎臓リハビリテーション」は、ストレッチ(体操)
有酸素運動、筋トレの3種類が基本になります。最も効果が高く、優先して行いたいのは有酸素運動です
ただ、これだけでは筋肉は増えにくいため、筋トレも並行して行います。日常的に体を動かしていない人の場合
急に運動を行うとケガにつながる可能性があります。ウォーミングアップも兼ねて、強度の低い体操から無理なく始めるとよいでしょう。
①ストレッチの例:ばんざい
1 足を肩幅に開いて立つ。ゆっくり息を吸う。
2 息を吐きながらゆっくり両腕を上げ、腕を耳に近づけるように伸ばす。
3 ゆっくり両腕を下ろす。
5~10回を1セットとして、1日3セット行います。週2~3回が目安です。
②有酸素運動の例:ウォーキング
腕を前後に大きく振り、歩幅はなるべく大きくとる。
週3~5回、1週間で合計150分を目安に行います。
※体力のない方は1回3~5分から始めて、徐々に1回の運動時間や1日の運動回数を増やしていきましょう。
③ 筋トレの例:スクワット
1 肩幅より少し広く足を開き、両手を頭の後ろで組む。
2 息を吐きながらゆっくりひざを曲げて、腰を落とす。
3 息を吸いながらゆっくり元の姿勢に戻る。
5~10回を1セットとして、1日3セット行います。週2~3回が目安です。
※筋トレは毎日行わず、それぞれ絞って毎日するか、全部のセッションを間隔を1日以上空けるようにします。
頻度や回数はあくまで目安です。自分の体力に合わせて増減し、無理なく行いましょう。
また、病気の状態によっては運動が推奨されない場合もありますので、主治医に相談してください。
なお、運動をして筋肉をつけるためには、たんぱく質が必要ですが、慢性腎臓病が進むとたんぱく質制限が必要になります。
病院で指導を受けながら運動を行うようにしましょう。
今日のお話はここまで!みなさまにとって今日が豊かな一日になりますように