みなさんおはようございます!
こころ鍼灸接骨院の村井です
コロナ禍により自宅で過ごすことが多くなってから、以前に比べて太ってきた……。
こうした声が少なくない昨今、見た目や体重に表れない「血糖値」が高くなっている可能性も。
血糖値の高い状態が続くと少しずつ「血糖負債」となって、糖尿病やその合併症などの病気を引き起こすリスクが高まります
今日はそんな血糖値についてのお話です
「血糖負債」とはどういう状態?
食事で摂取した炭水化物などの糖質は、体内で消化吸収され、ブドウ糖(グルコース)となって血液中に入り
エネルギーとして使われます。この血液中に含まれるグルコースの濃度のことを、「血糖値」といいます。
食後は誰でも一時的に血糖値が上昇しますが、通常は食事をしてから約2時間程度で正常値に戻ります
これは膵臓から分泌されるホルモンの一種、インスリンの働きによるものです。
インスリンには常に一定量分泌されて糖の代謝を調節する「基礎分泌」と、食後に急上昇した血糖値を下げるために分泌される
「追加分泌」があります。後者の追加分泌が低下し、インスリンが十分に働かなくなると、食後2時間を過ぎても血糖値の高い状態が続くことになります。
食事をしてから2時間後に計測した血糖値が140mg/dL以上の場合、「食後高血糖」と診断されます。
しかし、血液検査を受けたり、血糖値測定器などを用いたりしないと、自分の食後血糖値を知ることはできません。
食後血糖値は健康診断などでは調べておらず、高血糖状態になっても特に自覚症状がないため、気づかないまま放置してしまいがちです。
こうして慢性的に血糖値の高い状態が続く病気が、代表的な生活習慣病のひとつである糖尿病です。
糖尿病が怖いのは、網膜症、腎症、神経障害という糖尿病に特有の3大合併症をはじめ、重篤な合併症を引き起こすことにあります。
また、食後の血糖値の急上昇と急降下をくり返す「血糖値スパイク」と呼ばれる状態になると、
血管に大きな負担がかかり、動脈硬化を進行させる要因になります。心臓病や脳卒中、
下肢の動脈疾患などさまざまな病気のリスクを高めるので注意が必要です。
このように、知らず知らずのうちに血糖値が高い状態が続き、病気のリスクが蓄積することを、
最近では分かりやすいように「血糖負債」と呼んでいます。
借金が増えれば増えるほど返済が困難になるように、血糖負債も蓄積すればするほど健康な状態に戻すことが難しくなります。
糖尿病と診断されていなくても、血糖負債がたまった状態になっている人は少なくありません。血糖負債をためこまないよう、しっかり予防することが欠かせません。
さて今日はここまで、食事ってむずかしいですね((+_+))
みなさま今日も豊かな一日を