2018年12月1日 更新
岩盤浴でスッキリ!おすすめの入り方と注意点
皆さんは岩盤浴を体験したことがあるでしょうか?「岩盤浴」とは、温められた鉱石や岩盤プレートの上で横になり、温熱効果で体を温める温浴法で、「お湯のいらないお風呂」ともいわれています。日本で岩盤浴の発祥として挙げられるのが、秋田県の玉川温泉。そして2000年代に入ってからの岩盤浴ブームのきっかけとなったのが、宮城県気仙沼市に登場した岩盤浴施設だといわれています。
岩盤浴ブームは東北・北海道へと広がった後、ダイエットや美容に良いと若い女性を中心に全国的なブームとなりました。エアコンの効いた室内にいることが多いと、手軽に汗がかける岩盤浴は魅力的ですよね。今回はそんな岩盤浴をご紹介していきます。
岩盤浴とサウナの違いは?
温かい浴室で汗をかくという点で、「岩盤浴とサウナは一緒じゃないの?」と思う方もいると思います。サウナも岩盤浴もそれぞれ違った良さがあります。
岩盤浴
温水もしくは電熱により岩盤を温めることによって発生する遠赤外線により、体の芯から温めるのが岩盤浴です。室温は45度前後、湿度は60~80%前後に設定されています。サウナに比べると室温はさほど高くないので、「暑い」というより「温かい」というイメージです。
サウナ
日本で最も広く普及しているのはドライサウナ。室内に蒸気を全く使わないので常に室内が乾燥しているタイプです。室内の温度は80~90度、入るとすぐに暑さを感じて肌表面から大量の汗をかきます。多くの場合2~3段の段差があり、この上下間で温度差を調整しています。
一般的な岩盤浴の入り方
- 通常、施設で入浴着を準備されていることが多いです。まず入浴着に着替えます。
大量の汗をかくので下着を付けずに入るスタイルが多いようです。施設で貸し出される入浴着は透けにくい、岩盤浴に適したものが用意されています。
- 着替えた後は、床に敷くバスタオルを持って浴室へと向かいます。
- 利用前に必ず水分補給をしておきましょう。
- 浴室に入ったらバスタオルを敷いて横になります。
- 初めは短時間で、慣れてきたら以下の方法を試してみてください。 ・うつぶせの状態で5~10分 ・仰向けの状態で5~10分 ・休憩 5~10分
このサイクルを3~5回程繰り返します。
- 休憩の間や終了後も水分補給を忘れないようにしてください。目安としては全行程を通して1リットル以上。多すぎると思う人もいるかもしれませんが、通常とは比べ物にならないくらい汗をかきます。水分補給は怠らずに行いましょう。
- 直接岩盤の上に垂れてしまった汗は、タオルで拭うのがベター。他の方が気持ちよく使えるよう配慮しましょう。
岩盤浴の注意点
- 大量に汗をかくため、水分補給をしっかりと行いましょう。利用した後はもちろんですが、利用する前、休憩中にも水分を補給してください。常温の水やスポーツドリンクがおすすめです。
- 妊娠中の方や持病がある方は、利用の前に必ずかかりつけの医師に相談してください。
- 休憩をはさまずに長時間岩盤浴をするのは避けましょう。体調が悪い時はもちろん、利用中に気分が悪くなったら、すぐに利用を中止してください。
- 生理中の女性は利用できない施設もあるので、事前に確認をするのがベターです。
岩盤浴にはどんな効果が期待できるの?
新陳代謝のアップ・ダイエット
岩盤浴でかく汗によってたまっている老廃物などが排出されると、基礎代謝の3割近くを担う肝臓が活性化するといいます。肝臓が活性化することで基礎代謝が上がると、脂肪が燃焼しやすい状態になるのです。定期的に通うことで代謝が高い状態が続けば、ダイエットにもつながります。もちろんダイエットは岩盤浴だけで実現するものでありません。食事のバランスや適度な運動など基本的なことも必要です。
デトックス・美肌
岩盤浴で体を温めると、汗腺だけではなく皮脂腺も開きますので、汗だけではなく皮脂も分泌されます。この汗と皮脂が混ざり合った皮脂膜は天然の保湿成分、肌がすべすべになりますので、岩盤浴のあとは洗い流さずタオルで拭くことをおすすめします。また、皮脂の分泌には、老廃物だけでなく体内にたまっている重金属や化学物質などを排出してくれるデトックス作用があります。岩盤浴が美肌やデトックスに良いといわれるのは皮脂の分泌がカギなのです。
まとめ
いかがでしたか? 岩盤浴は寒い季節には特に気持ちがよいものです。外気温が低いため、岩盤浴に入ると体の芯まで温かくなるのがよくわかります。特に冬は運動不足で汗をかく機会も少なくなっていますから、代謝をアップさせるにはとても便利です。岩盤浴は正しい方法で安全に楽しんでくださいね。くれぐれも、水分補給だけは忘れないようにしましょう。