2018年12月1日 更新
子供の肩こりが急増中!?うちの子は大丈夫?
ニッポンの国民病ともいわれる『肩こり』。
その裾野は広がりつつあり、童謡の中でもっぱら“かあさん”の肩をたたいていた子供たちは今、自ら肩こりを訴え始めているようです。
今回は、ちょっと気になる“子供の肩こり”について触れてみたいと思います。
素朴な疑問。子供も肩が凝るの?
元気に遊んでいる子供が肩こりを抱えているなんて、にわかに信じられないかもしれませんが、大人と同じように子供も肩が凝ることがあるといいます。
“こり”とは、簡単にいうと筋肉が緊張し続けている状態。これによって血管が圧迫されると共に、分泌される発痛物質が神経を刺激し、痛みや不快感が生じるといいます。
情報機器の普及、運動不足、塾・習いごとなど時間に追われる生活によるストレス、重たいランドセルを背負っての通学など、子供たちの周りには筋肉をこわばらせてこりを誘発する要素がたくさん。
大人と同じように肩こりに悩まされても不思議ではないのです。
ただし、子供は肩こりという概念すらなかったりするので、違和感を覚えても親や他人にうまく伝えられないことも多いもの。
わが子が肩こりを抱えていないか? こりを予防する方法はないか?
この機会に、見逃してしまいがちな子供の肩こりに目を向けてみてはいかがでしょうか。
まずは姿勢をチェックしてあげましょう
子供の肩こり増加と密接な関係にあると考えられるのが、ゲームやスマートフォンの存在です。
小学生のスマートフォンの利用率は、ここ数年で大きく伸長。また、ある調査によると、小学校5~6年生の44.6%が、1日に1時間以上テレビゲームやパソコンで遊んでいるといいます(※)。
子供はひとつのことに熱中すると姿勢なんてお構いなし。背中を丸めてモニターに目を近づけたり、ソファやベッドに寝転がって不自然な姿勢でゲームを続けているかもしれません。
このとき肩周辺の筋肉に負担がかかったり、目の疲れから肩こりを招いてしまう可能性があるのです。
とくに“猫背”の姿勢は、肩こりや背中のつらさの慢性化の元といわれます。
体重のおよそ10%、成人ならボーリングの球ほどの重さがあるという頭。
その頭をできるだけ垂直に支えるよう背筋を伸ばし、首や肩に負荷がかからない姿勢をキープすることを今から習慣づけてあげましょう。
勉強机や椅子の高さを子供の成長に合わせて調整することも、正しい姿勢の維持に有効です。
※出典:厚生労働省『平成21年度 全国家庭児童調査結果の概要』
自宅でできる子供の肩こり対策とは?
正しい姿勢や適度な運動に加え、家庭ではできるだけ子供がリラックスできるように心がけたいものです。
子供の肩こりをやわらげようと、塾から帰ってきたわが子に「おつかれさま~」と、ぐいぐい肩をもむのは禁物。
大人よりも筋肉が軟らかく回復力もある子供に対しては、ソフトなツボ刺激やさするぐらいでOK。強すぎる刺激はかえって筋肉を硬くすることもなりかねません。
なお、手軽に緊張をゆるめて肩こり改善が期待できるものとしては、『入浴』が挙げられます。
ぬるめのお湯に肩までゆっくりとつかることで、心と体がほっこり。好みの入浴剤を加えれば、さらにリラックス効果が高まるでしょう。
それでも肩こりが気になるようなら、体のプロにみてもらうという方法も。リラクゼーションサロンの中にはジュニア・コースを設けているところもあり、ママのボディメンテナンスを兼ねて親子で訪れてみるのもおすすめです。
まとめ
肩が凝る原理は大人も子供も同じ。これだけ肩こりの要因が溢れている今、子供がこりを訴えても不思議ではありません。特に悪い姿勢が定着すると肩こりが慢性化してしまう心配も……。
将来のことも考えて、早めに正しい姿勢を習慣づけてあげたいものです。その意識が、ママ自身の肩こり改善にもつながればベターですね。