睡眠中に無意識で歯ぎしりをしてしまう方に、直す方法はあるのでしょうか?
ものを噛むとき、顎は単純な開閉運動だけでなく、奥歯を使ってすりつぶす必要があるため、前後、左右の運動も行います。連続して行うと顎関節の立体的な回転運動になります。この運動はくせがあり、よく観察するといつも同じをしていることがわかります。
このときに、すりつぶしよりも噛みしめへの力の配分が強いと、リラックスしているときでも顎関節の筋肉(側頭筋、咬筋、内外側翼突筋等)が緊張し、奥歯を噛みしめた状態が慢性的になります。耳の上あたりの筋肉がゴリゴリ硬い場合はその可能性が強いです。
これを解消するために睡眠時に顎関節を動かし、自ら緩めようとするとき、歯ぎしりになっているのではないか、と推測しました。
よって、普段から顎関節をリラックスさせ、上下の奥歯が触れ合わないようにしました。
まず顎関節のリラックスがよくわからなかったので、左右の奥歯に割り箸を一本ずつさしこみ、やわらかく噛む、脱力する、を繰り返し、リラックスの状態の感覚をつかみました。
慣れてきたら仰向けに寝て、最大限リラックスできるように意識したところ、顎が喉へ向かって落ちるような感じがつかめました(亡くなった方の顎がポカーッと開いているイメージです)。
それから起きている時も脱力を意識しました。現在常にマスク状態ですので、電車内や職場でもそうしています。
3日に1回のペースで睡眠時に録音するアプリで検証してみたのですが、毎晩だった歯ぎしりが一週間に数回程度まで減りました。ときに激しく歯ぎしりしている夜がありましたが、大抵疲れ切っている時でしたので、ストレスや体力の問題もあると思います。
また関連する筋肉の緊張が溶けたのか、頭が小さくなりました。帽子がゆるくなったので気づきました。あと張っていたエラがスッキリしてきました。
結論としては、普段から顎関節を楽にしておくこと、がわりと効果的なのではないかと思います。今回の話は歯科医師さんの書いている顎関節症の本を参考にいたしましたが、タイトル名を失念しました。
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