皆さんは、
「卵はコレステロールが高いから
1日1個までがいい」
と聞いたことがありますか?
実際、クリニックでも
そう指導しているところは
まだまだ多いので、
我慢している方も
いらっしゃるかもしれません。
長い間、
「コレステロール=心臓病の原因」
という考え方が一般的だったため、
コレステロールを多く含む卵は、
心臓に悪い食品だと思われてきました。
ですが近年、
この考え方を覆す研究が
次々と発表されています。
今回は、
2025年に発表された最新の研究をもとに、
卵とコレステロール、
そして心臓病との本当の関係について
ご紹介したいと思います。
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卵は本当に
心臓病の原因なのか?
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一時期の食事指導では、
「コレステロールは1日300mg以下」
という基準があり、
卵1個には
約200mgのコレステロールが
含まれているため、
「卵は1日1個まで」
という指導が長年行われてきました。
ですが2025年、
オーストラリアの研究チームが
「Eggs are off the hook.」
(卵は嫌疑を晴らした。)
という、
興味深い研究結果を発表しました。
この研究では
⚫︎卵に含まれている
コレステロール
⚫︎ベーコンなどに含まれている
飽和脂肪
それぞれの摂取量が
LDL(悪玉)コレステロールの値に
どう影響を与えるかを見ました。
研究では、
平均39歳の61人を対象に、
次の3種類の食事を
それぞれ5週間ずつ行ってもらいました。
①コレステロール600mg
飽和脂肪酸はカロリーの6%以下の
「高コレステロール食」
②コレステロール300mg
飽和脂肪酸はカロリーは12%程度の
「高飽和脂肪食」
③コレステロール600mg
飽和脂肪酸もカロリーは12%程度の
「高コレステロール高飽和脂肪食」
そして、
LDL(悪玉)コレステロール
がどう変化するかを
詳しく調べました。
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本当にLDLを
増やしていたのは誰か
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結果は意外なものでした。
①の卵を1日2個分の
コレステロールを食べた
「高コレステロール食」グループでは、
他の食事に比べて
LDL(悪玉)コレステロールは
むしろ低下していたのです。
一方、
LDLを上昇させていた主な要因は、
卵ではなく、
ベーコンやバターなどに多く含まれる
飽和脂肪酸だったことがわかりました。
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しかし、
話はそれほど単純ではありません
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ここで重要なのが、
LDL(悪玉)コレステロールには種類がある
ということです。
LDLには、
・粒子が大きい「大型LDL」
・粒子が小さい「小型LDL」
があります。
このうち、
動脈硬化との関係が
より強いと考えられているのが、
小型LDLです。
小型LDLは、
血管の壁に入り込みやすく、
動脈硬化を進めやすいことが
多くの研究で報告されています。
今回の研究では、
卵2個(コレステロール600mg)を食べた
①のグループは
LDL全体の数値は低下しました。
しかし詳しく調べると、
減っていたのは
大型LDLであり、
結果として、
小型LDLの割合は
やや増えていました。
つまり、
「LDLが下がったから安心」
というほど
単純ではないということです。
逆に、
飽和脂肪酸を
多く摂ったグループでは、
LDLの数値は上昇しましたが、
増えていたのは
主に大型LDLでした。
つまり、
LDLは
量だけでなく質まで見なければ、
本当のリスクは判断できない
ということが
この研究から分かってきたのです。
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小型LDLを増やす
本当の原因とは?
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では、
やはり卵は小型LDLを増やす
悪者なのでしょうか?
実は、
小型LDLを増やす
大きなリスク因子は
卵ではなく
別に、本当の敵がいたのです。
それが、
血糖値を上げる
高GIの食材です。
例えば、
・白いパン
・白米
・砂糖
・甘いお菓子
・清涼飲料水
などの
高GI食品を多く摂ると、
中性脂肪が増え、
その結果、
LDL粒子が
小型化しやすくなることが
わかってきたのです。
いくつもの研究で
炭水化物を控えて
脂質のエネルギー比率を
高めることで
LDL粒子は
相対的に大型化し、
心血管疾患リスクが
低下したことが報告されています。
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心血管疾患リスクを高める
最大の要因とは?
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結局、心血管疾患リスクを高める
最大の要因の一つは、
高GIの食品の過剰摂取です。
「卵=コレステロール=心臓に悪い」
という考え方は、もう過去のものとなりました。
ただ、例え卵が
毎日食べても問題なく
健康にいいものであったとしても
毎日同じものを、ずっと食べ続けるのは
一定のリスクがあります。
何事も、バランスが重要なのです。
今回の研究でも
体の反応は
一つの食材だけでは
語りきれず
あらゆる食材の要素が
複雑に関係していることが
わかったと思います。
よくも悪くも、
一つの食材にこだわることなく
日々、色々な食材を
美味しくいただき、
心にも体にも
嬉しい食生活を楽しむことが
結局のところ
一番の健康法です