鍼灸では、何で痛いところと離れたところに鍼をして効くんでしょうか?
確かに不思議ですよね。これは、鍼灸が主に、東洋医学でいう経穴(ツボ)と経絡(エネルギーの流れる道)の関係を使った治療法だからです。
東洋医学では気というエネルギーが全身を流れていると考えられていて、その流れる道が経絡と呼ばれるもので、大体全身に12本通っています。
12本ありますが、それは1本につながっていて、一日に何周か流れています。
経絡はそれぞれ身体の表面をめぐって、体内に入って、各内臓までめぐっています。
そして、その途中にいくつも並んでいるポイントが経穴(ツボ)です。
電車で例えると経絡が一方通行の線路で、経穴(ツボ)が途中の駅のようなものです。
経穴(ツボ)は、経絡の気の流れの滞りが出やすい所といわれ、気の滞りが起こると、痛みが出たり、離れた内臓などに不調がでたりします。
例えば、京浜東北線の関内駅で電車が止まると、京浜東北全線に影響が出るようなものです。
その流れの滞りが起こっている経穴(ツボ)に鍼やお灸をすることで、経絡の流れの異常を整えてあげます。すると、痛みや病気が改善に向かいます。
電車が動き出せば全線が正常に戻るようなイメージです!
今朝、電車が止まってしまい、他の路線も影響があり、ふと経絡の滞りも同じように色んな流れに影響しているんだなと思いました。
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