みなさんおはようございます
こころ鍼灸接骨院の村井です
さて昨日に続いて口呼吸のお話です
口呼吸になりやすい原因は?
なぜ口呼吸になってしまうのでしょうか。まず考えられるのが、風邪やアレルギーによる鼻炎など、何らかの原因で鼻づまりがある場合です
子どもの場合は、アデノイド(咽頭扁桃)が肥大して鼻の通りを悪くしているケースもあります。
また、顔面の骨格の形状に問題があって空気が通りにくい場合もあります。
例えば、正常な歯列は真上から見るとU字型をしていますが、もともとV字型に狭くなっている人もいます。
この場合、構造上空気が通りにくく、口呼吸になりやすいのです。放置していると口呼吸を助長してしまいます
特に6歳までは、あごや鼻まわりなどの構造が成長・変形していく時期でもありますので、その間に口を閉じて鼻呼吸ができるように矯正していくことが大切になります。
もう1つ、年齢を問わず、口輪筋など口まわりの筋力が低下することによって、口呼吸になりやすくなる可能性もあります。
マスクを長時間付けていると、口の筋肉をあまり動かさなくなって筋力が衰えるために、より口呼吸になりやすいと考えられます。
日常でできる口呼吸対策
口呼吸を防ぐためには、日中であれば意識して口を閉じ、鼻呼吸をすることが大切です。
特に、長時間マスクをしていると、息苦しさもあり、鼻と口の両方での呼吸になりがちです。
苦しいときに無理をして口を閉じる必要はありませんが、マスクを外す場面など、気づいたときに意識するように心がけましょう。
夜間、就寝中は無意識になり、呼吸を自分でコントロールすることができません。
加湿機能のあるマスクをして寝たり、唇の両端にハの字形にテープを貼って筋肉の緩みを抑え、口が開くのを防いだりする方法があります。
いびきをかいている場合も口呼吸になっていると考えられます。耳鼻咽喉科や睡眠を専門とするクリニックなどで相談してみてください。
あごを押さえるチンストラップやマウスピースなどの医療器具もあります。
筋機能訓練法(Myofunctional Therapy:MFT)を取り入れてもよいでしょう。これは、舌、唇、頬など口まわりの筋肉をトレーニングする方法です。
筋力を鍛えるというよりは、悪いくせを取り除き、正しい動きを再教育していくような方法で、
矯正歯科などで指導しているところも多くあります。
ここでは一例をご紹介します。口まわりの筋肉の衰えを感じている人は試してみてください。
1.鼻呼吸
口を閉じ、片方の鼻を人差し指で押さえ、もう片方の鼻で息を吸って吐きます。反対側も同様に、交互に5回繰り返します。
2.スポットポジション
リラックスした状態で口を閉じ、上あごのくぼみの先の「スポット」に舌の先端を付けます。舌の表面は上あごに付けます。
この状態で30秒間、唾液を飲み込む練習をします。唾液を飲み込むときもスポットから舌を離さないようにします。
3.ポッピング
舌の先端をスポットに付けたまま、舌全体を上あごに吸い付け、口を大きく開けて舌の裏側を伸ばします。それから舌を「ポン!」と音を立てて下におろします。これを10回繰り返します。
鼻でうまく呼吸できないときは早めに受診を
慢性的に鼻でうまく呼吸ができないときは、耳鼻咽喉科に相談しましょう。鼻炎やアデノイド肥大などがある場合は、
治療をすることで口呼吸も解決する可能性があります。また、臭いも異変のサインとなる場合があります
稀ですが、口臭などがきっかけとなって悪性の腫瘍が見つかることもあるため、いつもと違うと気づいたら、早めに受診しましょう。
特に外気が低温で乾燥する時期は、ウイルスや細菌の活動も活発になり、感染リスクが高まることから注意が必要です。
日常的に鼻呼吸を意識するとともに、加湿器で空気を加湿する、こまめに水分補給をしてのどを潤す
就寝時はベッドサイドにペットボトルの水を置いて水分を摂れるようにするなど、工夫して健康維持に努めましょう。