◆反射的に反応しない◆
心理学用語の中に《ダブルバインド》という言葉があります。
これは、思いと行動が一致せず、
自分の中に二つのメッセージが存在していることです。
例えば、同僚に「これ、お願いしてもいい?」
と仕事を頼まれた時、
反射的に「大丈夫だよ!」と引き受けたとしても、
心の中では「何でいつも私を頼るのよ」
「こっちだって忙しいのに」と思っていたとします。
これは、思いと行動がいっちしていません。
こんなこと日常茶飯事と思うかもしれませんが、
こうした小さなストレスの積み重ねが、
やがて心や体に不調を引き起こしてしまいます。
もしかしたら、多くの人が、
断れない、できないと思われたくない、
嫌な顔をされたくない、良く思われたい、などの気持ちから、
このような場面で「反射的に」反応してしまうのが
クセになっている可能性があります。
まずは、このクセに気付いていけると良いと思います。
◆自分の中にある「本当の思い」◆
我慢や無理をし過ぎず、ストレスを溜め過ぎずに、
良いコミュニケーションを築くにはどうしたら良いのでしょうか?
答えはシンプル。思いと行動を一致させれば良いのです。
そのためには、まず、
自分の「本当の思い」を知る必要があります。
先ほど挙げた例で言えば、仕事を頼まれた時、
「今は余裕もあるし、引き受けて役に立ちたい」のか、
「急ぎの案件もあるし、できれば断りたい」のか?
もし、断りたいのであれば、
断るための行動を選択することができれば、
ダブルバインドは起こることはなく、ストレスも回避できます。
(最終回へ続く!)
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