◆伝える時は「アイ(I)メッセージ」で◆
相手の意見を尊重しつつ、自分の主張も伝える。
そんなコミュニケーションの訓練があります。
「アサーション・トレーニング」です。
攻撃的にならず、自分を犠牲にせず、
思いを伝えることはできます。
トレーニングのコツとして、
取り入れやすいのが「アイ(I)メッセージ」です。
仕事を断る時も、
「悪いけど、他の人に頼んでくれない?」
と突き返すのではなく、
「協力したいところなんだけど、
今日中に書類を仕上げないといけなくて。
できれば他の人にお願いできると
私は嬉しいんだけど、難しそう?」
こんな風にすると、やわらかい表現の中にも
きちんと自己主張ができていますよね。
「わたしはあなたに〇〇してもらえると
嬉しい/〇〇されて悲しい」。
「わたしは~」というアイメッセージを
意識した表現を覚えていくと、
自分の中にモヤモヤや、ストレスが残らず、
お互いに気持ちの良いコミュニケーションが
取れるようになってきます。
例に戻ると、実はこれ、
仕事を頼む側にも当てはめることができます。
「〇〇さんって、文章まとめるのすごく上手だから、
引き受けてもらえると私はすごく嬉しいんだけど、
お願いできない?」
相手を褒めるというテクニックも加わっていますが、
こう頼まれると頼まれた側も、
押し付けられた感が減るかもしれませんよね。
いやいや理屈はわかるけど・・・
そんな声が聞こえてきそうですね(笑)。
もちろん、今まで何気なく
してきたコミュニケーションですから、
最初は慣れないし勇気がいるだろうし、
罪悪感が湧いたりするかもしれません。
しかし、コミュニケーションは、あくまでも手法なので、
繰り返し練習すると上手くできるようになります。
やるか、やらないかは、自分次第。
行動の先には、自分が望む未来が待っていると思って、
一緒に一歩踏み出してみませんか?
(完)
代表 櫻井正智
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