わたしは以前(1999〜2010)大手の広告代理店にてデザイナーをやっていました。
当時はまだまだ景気が良く、働いたら働いた分だけお金になりました。
毎月の残業時間が150時間くらいでした。
月曜の朝9:00に出勤し、26:00(深夜2時)まで目をバッキバキにしてゴリゴリ仕事し、ボロボロのメンバーと酒を飲み、会議室に段ボール敷いて寝て、9時に起きてまた仕事、金曜日は昼で帰る、みたいな生活を続けていました。
結果的に身体をこわしました。
ある日仕事中にウトウトしていたら、急にトイレに行きたくなり、よく見たら血尿が出ていました。
身体が悪すぎても、仕事を辞める、ということは思いませんでした。楽しかったからです。
そして歳かな〜身体のケアでもすっか…と思い、治療系の施術家のところにあちこち行きましたが、特に良くなった感じもなく、適当なところに適当なタイミングで言っていました。
ある時地元(大宮)の骨盤矯正を試しに受けてみました。
これがめちゃくちゃ効いたんです。おしりと腰の固い筋肉が全部取れちゃったのかと思いました。
それでどハマりしてしまい、先生も話してて楽しかったのがめちゃくちゃ良くて、一年くらい毎週通ってたんですよ。
そんである時、なんとなく
「おれも整体やれるようになりたいですね〜」
みたいなことを、担当の先生にポロッと言ったら次の日にそこの社長から電話があって、
「面接いつにする?今日ひま?」
となって履歴書も持たずに会って、すげえ面白い社長だったので来年からお願いします(当時11月末)、となり、デザイナー業も景気悪くなってる真っ最中でしたし、これも縁だな〜と思い、仕事をやめて整体の会社に入りました。30歳の時です。
未経験で入社して、研修は3ヶ月。
勉強しすぎて脳が破裂するかと思いました。
その後店舗に配属され、あとはもう死ぬ気で勉強した感じで、そのまま10年です。
4年目には教育担当になり、新人さんに教えながら、外部向けセミナーの講師も同時に担当させてもらっていました。
即効性のある、再現性の高い(誰でも一定の効果が見込める)手技を開発したり、マニュアルをせっせと作ったりしていました。超楽しかったです。
向いてないタイプがあるとしたら、
・そもそも体力がない
・お客さんと話ができない
の二つだけです。
国家資格取るなら学校必須ですが、わたしみたいに美容系整体とかなら別に(今のところは)必要ないというか、学校で勉強しても実際人の身体触ってみると教科書と違ってたりするので、とにかくたくさんの人の身体とか顔を触って、細かく記録して、予測して、実施して…の繰り返しがいちばんいい気がします。
セミナーもあちこちで開催されてますが、行くなら1つか2つにして、そればっかりやって精度を高めてくのがいちばんいいです。あちこち行くと中途半端になってわけわからなくなります。
とにかく、ほんとに楽しい仕事です。いま40歳ですが、70歳くらいまで続けられたらいいな〜と思います。