こんにちは。きずな日暮里の藤田です。
今回は筋機能についてお話します。
筋機能とは、筋肉のさまざまな特性や能力を含む広範な概念です。
これらの機能を知っていることで、自分に足りない能力を見直すことができます。
以下に、筋機能を5つのカテゴリーに分けてまとめました。
なんとなくでもいいので知っておくと、日々のトレーニングや健康管理に役立ちます。
1. 重量に関連する機能
筋力(Strength)
筋肉が最大限の力を発揮する能力です。
重い負荷を持ち上げる際に必要で、筋肉量や神経系の適応によって決まります。
例: デッドリフトやベンチプレスなど、重い物を持ち上げる動作。
2. 時間に関連する機能
筋持久力(Muscular Endurance)
軽負荷を長時間維持する能力。長時間の運動や持続的な活動での耐久力に関与します。
例: 長距離ランニングや、長時間の自重トレーニング。
筋回復力(Recovery Ability)
運動後に筋肉が回復し、再び力を発揮できる状態に戻る能力。
損傷した筋繊維の修復と再生、疲労の回復が含まれます。
例: トレーニング後の適切な休息や、栄養補給。
3. 速度に関連する機能
筋反応速度(Reaction Speed)
外部刺激に対して素早く反応する能力。
スタートダッシュや瞬発的な動作に必要です。
例: スプリントやボールをキャッチする動作。
筋収縮速度(Contraction Speed)
筋肉が最大速度で収縮する能力。
特に爆発的な動作に重要です。
例: ジャンプやスプリントの加速動作。
筋パワー(Muscular Power)
筋力と収縮速度の掛け合わせで、短時間で爆発的な力を発揮する能力。
例: オリンピックリフティングや垂直ジャンプ。
4. 技術に関連する機能
筋調整力(Muscular Coordination)
筋肉のコントロール能力。
複雑な動作や正しいフォームを維持するために必要です。
例: ヨガのポーズ保持や、体操のバランス。
神経筋効率(Neuromuscular Efficiency)
筋肉と神経の連携によって、効率的に力を発揮する能力。
体が特定の動作に適応することで、動作がスムーズになり、エネルギー消費が抑えられます。
例: 慣れていないトレーニングフォームを習得する際の適応。
5. 柔軟性と可動域
柔軟性(Flexibility)
筋肉や関節の動かせる範囲を指します。
筋肉や筋膜、腱の柔軟性によって、動作のしやすさや怪我予防に寄与します。
例: ストレッチやヨガでの柔軟性向上。
いかがでしたでしょうか?
これらを知っていると、例えばベンチプレスが上がらない理由を分析することができます(フォームの問題で力のロスが大きいのか、筋持久力が足りないのか、そもそも筋力が足りていないのかなど)。
ぜひ、これらの要素を意識して運動に取り組んでみてくださいね!