こんにちは。きずな日暮里の藤田です。
今回のテーマは「電気のトレーニング器具EMSってきくの?」です。
EMSとは?
EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、電気の刺激を筋肉に与え、強制的に収縮させる装置です。電極パッドを体に装着し、低周波や中周波の電流を流して筋肉を動かします。筋力トレーニングやリハビリテーション、ボディメイクの補助として広く利用されており、特に家庭用EMSは「つけるだけで筋肉が鍛えられる」として人気を集めています。
謳われている効果
多くのEMS製品では、「装着するだけで筋肉が鍛えられる」「脂肪が燃焼してスリムになる」「30分で腹筋運動9,000回分」といった大きな効果が謳われています。また、EMSはリハビリ目的や筋肉が衰えた方の筋肉維持にも使用されてきた経緯から、筋肉の刺激や血行促進といったメリットも期待されています。こうしたことから、EMSは運動が苦手な人や、日常的に筋肉を動かす習慣がない人にとって、手軽に筋肉を刺激できる便利なツールとされています。
実際の効果
EMSは確かに筋肉を収縮させるので、筋肉に刺激を与えることはできます。しかし、EMSでの収縮は通常のトレーニングによる自発的な収縮に比べて弱いため、筋力向上や筋肥大にはそれほど効果的ではありません。ですので、「腹筋を割りたい」「筋肉をつけたい」という目的にはオススメできません。しかし、EMSの使用は筋持久力(筋肉が長時間働き続ける能力)を高める可能性があります。
一方、脂肪燃焼に関しては、EMSだけでは直接的な効果を期待するのは難しいです。脂肪を燃やすためには、適切な有酸素運動や食事管理が不可欠です。ただし、EMSを使用することで筋肉を効率的に使う感覚を養い、その結果、身体を引き締める効果が現れることがあります。これは、筋肉を収縮させる技術面が上達した結果であり、実際に痩せなくても痩せたように見えるというものです。
まとめ
EMSは、筋肉の刺激や持久力向上に効果が期待できますが、筋力向上や脂肪燃焼を目指すなら、通常のトレーニングや適切な食事管理が必要です。EMSはあくまで補助的なツールとして位置づけ、自分の筋肉を使う感覚を掴むための一助として活用するのが良いでしょう。例えば、腹筋の使い方がわからない人は、EMSを使って腹筋の収縮感覚を覚え、それをトレーニング時に再現するという方法が有効です。また、顔の表情筋を鍛えるEMS商品もありますので、筋肉の使い方を意識する一環として試すのも良いかもしれません。
EMSをつけても姿勢は改善できませんが、姿勢を保持するための筋持久力を向上させる効果は期待できるので、使い方によっては便利なツールなのは間違いないです。
しかし、改善するためには良い姿勢になれる身体の使い方を覚える他ありません。
きずな日暮里では、皆さんの個々の目標やニーズに合わせた運動プランを提供しています。ぜひご相談ください。