肩こりに悩む方の多くは、無意識に「肩を上げるクセ」を持っています。肩が上がりっぱなしになると、首や肩の筋肉が緊張し、疲れがたまりやすくなります。その結果、肩こりが慢性化してしまうのです。
当店では、肩こり改善の一環として、背中の筋肉を使う方法を指導しています。背中の筋肉を正しく使えるようになると、肩を下げる動作が自然と身につきます。それにより肩こりが和らぐだけでなく、巻き肩やストレートネックの改善にもつながります。
しかし、トレーニングの際、背中の筋肉を意識していても、気づかないうちに肩を上げる動きが出てしまうことがあります。それを防ぐために、今回は「オールアウト」の考え方について解説します。
オールアウトとは?
オールアウトとは、筋肉がこれ以上力を発揮できなくなるまで追い込む状態を指します。筋トレで筋肉を成長させるためには、このオールアウトが重要な目安となります。
しかし、肩こり改善や巻き肩改善を目的とした背中のトレーニングの場合、オールアウトを超えて運動を続けてしまうと、肩を上げるクセが再び現れがちです。そうなると、トレーニングの効果が薄れ、逆効果になることもあります。
背中の筋肉を正しく使うために重要なポイント
肩こり改善を目的としたトレーニングでは、対象となる筋肉を意識しながら、効率よく負荷をかけることが大切です。以下のポイントを意識しましょう:
1. 対象筋を意識する
背中の筋肉(広背筋や僧帽筋下部など)を使っている感覚を常に意識することが重要です。特に、肩を下げる動作を意識的に行いましょう。
2. フォームを最優先にする
フォームが崩れると、他の筋肉に頼りがちになります。肩を上げず、背中の筋肉を引く動作を維持することが大切です。
3. オールアウトを見極める
狙った筋肉が最大限に力を発揮して動かなくなった時点で終了します。それ以上は、肩を上げるクセが出てしまうため、動作を続けないようにしましょう。
効率的なトレーニングの例
例えば、シンプルなラットプルダウンを行う場合、肩を下げる背中の筋肉に集中することでトレーニング効果が高まります。
• 背中の筋肉に「効かせる感覚」を最優先し、肩を下げる意識をキープ。
• 動作中に肩が上がらないよう、ゆっくりと動かす。
• 背中の筋肉が限界に達したら終了し、それ以上無理に動かそうとしない。
まとめ
肩こりを根本から改善するためには、「肩を下げるクセ」を身につけることが重要です。そのためには、背中の筋肉を効率よく使うトレーニングが不可欠です。そして、狙った筋肉を意識しながら「オールアウト」で止めることが、正しいフォームを維持する秘訣です。続きを動かせる余裕があったとしても対象の筋肉にはもう余裕がないため、サインを感じたらそのセットは終わりましょう。8回以上できる重量が目安です。
当店では、正しいトレーニングの指導を通じて、肩こり改善だけでなく、巻き肩やストレートネックの改善もサポートしています。ぜひ一度ご相談ください。