良い姿勢は「骨の軸」で!見た目も健康も変わる秘訣
最近、「なんとなく体の調子が悪い」「疲れやすい」と感じていませんか?
その原因、もしかしたら「姿勢」にあるかもしれません。
姿勢は単なる見た目の問題に留まらず、私たちの健康や日々のパフォーマンスに深く関わる、とても大切な要素です。
良い姿勢とは、体を横から見たときに、耳・肩峰(肩の先端の骨)・大転子(股関節の横の出っ張り)・膝・外側のくるぶしが一直線に並んだ状態を指します。
これは「ゴールデンライン」とも呼ばれ、骨の軸で体を支えているため、筋肉に無理な負担がかからず、疲れにくい体を作ることができます。
一方、悪い姿勢は、この骨の軸を十分に活かせずに筋肉で無理に体を支えている状態であり、肩こりや腰痛といった慢性的な不調を引き起こしやすいのです。
良い姿勢がもたらす恩恵は、慢性痛や見た目の改善だけではありません。
骨格が整うことで、胸郭が広がりやすくなり、より深い呼吸が可能になります。
これにより、横隔膜や骨盤底筋にも適切な圧がかかり、内臓機能が向上し、血流やリンパの循環も促進され、代謝アップや疲労回復にも繋がります。
また、力の伝達効率が高まるため、運動パフォーマンスが向上し、怪我のリスクも軽減されるというメリットもあります。
しかし、「良い姿勢を意識しているつもりなのに、なぜかうまくいかない」という方が多いのではないでしょうか?
それは、多くの場合、正しい姿勢の「作り方」を知らなかったり、無意識の「体の使い方(クセ)」が影響していたりするためです。
例えば、腰を反らせることで「良い姿勢」を作ろうとすると、一見反り腰に見えて実は猫背の要素も含む「スウェイバック」という姿勢になってしまうこともあります。
このようなクセは、デスクワークやスマホの長時間利用など、現代の生活習慣に潜んでいます。
では、どうすれば良い姿勢を身につけられるのでしょうか?
大切なのは、「柔軟性の向上」「身体の正しい使い方を覚える」「練習を継続し習慣化する」という3つの要素です。
特に、普段意識しづらくサボりがちな筋肉を使って目覚めさせることが重要です。
自宅でできる具体的なトレーニングとしては、背骨の柔軟性と体幹の使い方を同時に鍛える「キャット&カウ」、インナーマッスルを強化し姿勢を安定させる「プランク」、お腹をへこませて腹圧を高める「ドローイン」、そして、骨の軸で立つ感覚を養う「かかと重心(くるぶし重心)」などが挙げられます。
良い姿勢は、特別な才能ではなく、「技術」であり「習慣」です。
今日からできる小さな工夫を生活に取り入れ、少しずつ体の使い方を見直すことで、きっと健康的で快適な毎日が手に入るでしょう。
もし不安なことや疑問があれば、当店へご相談くださいね。