肩が上がると連鎖する3つの悪い姿勢
気づいたら、肩が上がっていたということはありませんか?
この記事を読んでいただいているあなたもいま肩に意識を向けると、あがっているのではないでしょうか?
それくらい、ほとんどの人は知らないうちに肩があがってしまっているものです。
今回は肩があがることでどのように姿勢が崩れてしまうのかを解説していきます。
【肩上げ→猫背になるメカニズム】
■重力に逆らって肩を持ち上げ続けると…
肩を上げた状態をキープするのは、想像以上に大変なことです。
重力に逆らって肩を持ち上げ続けるには、首や肩の筋肉を常に緊張させなければなりません。
でも、そんな状態を何時間も続けるのは無理ですよね。
そこで体は楽になろうとして、自然と前かがみになります。
肩を上げている分、体を前に倒してバランスを取ろうとするんです。
これが猫背の始まりなんです。
■体が前に丸まってバランスを取ろうとする
猫背になると重心が前に移動します。
すると今度は、倒れないようにさらに背中を丸めることに。
この悪循環で、どんどん姿勢が悪化していきます。
一度この姿勢が癖になると、正しい姿勢に戻すのが難しくなります。
筋肉が固まってしまい、背筋を伸ばそうとしても痛みを感じるようになってしまうからです。
【肩上げ→ストレートネックの関係】
■アゴが前に突き出る理由
肩が上がって体が前かがみになると、視線を保つためにアゴを前に突き出すようになります。
パソコンの画面を見るために、首だけを前に伸ばしている状態です。
これがストレートネックの典型的な姿勢なんです。
この姿勢の問題点:
・首の後ろ側の筋肉が常に緊張状態
・頭の重さが首に集中してかかる
・血流が悪くなり、頭痛の原因にも
首への負担は、肩こりをさらに悪化させる大きな要因になります。
■首の自然なカーブが失われていく過程
本来、首の骨は緩やかなカーブを描いています。
このカーブが頭の重さを分散させる天然のクッションになっているんです。
でも、アゴを前に突き出した姿勢を続けると:
・徐々に首のカーブが失われていく
・まっすぐになった首(ストレートネック)は衝撃を吸収できない
・頭の重さがダイレクトに肩に伝わる
その結果、肩への負担が増えて、肩こりがさらにひどくなってしまいます。
【肩上げ→巻き肩への流れ】
■上がった肩で作業を続けると?
肩が上がった状態でキーボードを打ったり、スマホを操作したりしていませんか?
この姿勢で腕を使い続けると、肩が内側に巻き込まれていきます。
腕を前に出して作業するとき、肩が上がっていると自然と内側に入ってしまうんです。
巻き肩になりやすい動作:
・パソコンのマウス操作
・スマホの長時間使用
・料理や掃除などの家事
これらの動作を肩が上がった状態で行うと、巻き肩が加速します。
■肩が内側に巻き込まれて固まる
巻き肩になると、胸の筋肉が縮んで固くなります。
反対に、背中の筋肉は引き伸ばされた状態で固まってしまいます。
この状態が続くと:
・肩を後ろに引こうとしても動かない
・深呼吸がしづらくなる
・胸郭が狭くなり、酸素不足になりやすい
筋肉のバランスが崩れて、正しい姿勢を取ることができなくなってしまうんです。
今日から少しずつ、肩の力を抜くことを意識してみませんか?
きっと体が軽くなって、毎日がもっと快適になるはずです。