うだるような暑さが続く毎日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
「なんだか体がだるい」「食欲がない」「夜、しっかり眠れない」…
そんな夏の不調、いわゆる「夏バテ」の症状に悩まされていませんか?
多くの方が「暑さのせい」と思いがちなこの夏バテ、実は「クーラー(エアコン)」が大きな原因になっているかもしれません。
■ クーラーが引き起こす「夏バテ」の正体
快適なはずのクーラーが、なぜ体に不調を引き起こすのでしょうか。それには、私たちの体の調子を自動でコントロールしている「自律神経」が深く関係しています。
自律神経には、体を活動的にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」の2種類があります。
これらがバランス良く働くことで、私たちの体温や血流、内臓の働きは正常に保たれています。
しかし、夏の生活ではこのバランスが崩れがちです。
屋外の猛暑(35℃) → 交感神経が働き、汗をかいて体温を下げようとする
クーラーの効いた室内(25℃) → 副交感神経が働き、体を温めようと血管を収縮させる
このように、暑い屋外と涼しい室内を頻繁に行き来すると、自律神経を何度も切り替える状態になります。
この急激な変化に体が対応しきれず、自律神経が疲弊してしまうのです。
その結果、
〇全身の倦怠感
〇血行不良による肩こり、頭痛、冷え
〇胃腸の働きの低下による食欲不振
〇睡眠の質の低下
といった、まさに「夏バテ」の症状が現れてしまいます。
■ 今日からできる!3つの夏バテ対策セルフケア
では、どうすればこのつらい夏バテを防げるのでしょうか。まずはご自身でできる簡単なセルフケアから試してみましょう。
1. 「羽織るもの」で体温調節を
オフィスやお店など、自分で温度設定ができない場所では、カーディガンやストールなど、さっと羽織れるものを一枚持ち歩きましょう。
特に、首、手首、足首といった「首」がつく場所は、皮膚の薄い血管が集中しているので、冷やさないように意識するのがポイントです。
2. 体を「内側」と「外側」から温める
冷たい飲み物や食べ物は美味しいですが、摂りすぎると内臓を直接冷やしてしまいます。意識して常温や温かい飲み物を選びましょう。
また、シャワーだけで済ませず、週に数回でもぬるめのお湯(38℃〜40℃)にゆっくり浸かる時間を作ると、副交感神経が優位になり、血行が促進されリラックスできます。
3. 簡単なストレッチで血行促進
クーラーの冷気でこわばった筋肉をほぐし、血流を改善しましょう。
首・肩周り: ゆっくりと首を回したり、肩を上げ下げしたりする。
足首: 座ったまま、足首をゆっくり大きく回す。
仕事の合間や寝る前など、気づいた時に行うだけでも効果的です。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
急激な体温の変化を避けたり、だるくても動いてみることによって、夏バテのしんどさが少し改善するかもしれません。
今年の夏も大変ですが、工夫して過ごしてつらい夏を乗り切りましょう!