カラダの説明書 緑橋の奥村将です。
骨盤は、体の中心で上半身と下半身をつなぐ、まさに「要」となる部分です。
この骨盤には、たくさんの筋肉が付着していて、それぞれが体の動きや姿勢の安定に重要な役割を果たしています。
今回は、骨盤に付着する筋肉について詳しく解説し、骨盤周りの筋肉をケアすることの大切さをお伝えします。
骨盤に付着する主な筋肉
骨盤には、上半身と下半身をつなぐ筋肉、そして体の軸を安定させるための筋肉が、まるで複雑なネットワークのように付着しています。これらの筋肉は、大きく以下の3つのグループに分けられます。
1. 骨盤を支える筋肉(体幹の安定に重要)
✔️ 大腰筋(だいようきん)
背骨(腰椎)から骨盤を通り、太ももの骨(大腿骨)に付着する筋肉
骨盤を安定させ、股関節を曲げる動き(足を上げる動き)をサポート
✔️ 腸骨筋(ちょうこつきん)
骨盤の腸骨という部分から始まり、太ももの骨に付着
大腰筋と一緒に、股関節を曲げる動きを助ける
✔️ 骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)
骨盤の底にある筋肉の集まり
内臓を支え、姿勢の安定や排泄機能に関わる
✔️ 腹筋群
お腹の筋肉(腹直筋、内外腹斜筋、腹横筋)が骨盤に付着
体幹を動かしたり、骨盤を安定させる役割を担う
2. 股関節の動きに関わる筋肉
✔️ 大殿筋(だいでんきん)
お尻の筋肉。骨盤(腸骨・仙骨)から太ももの骨に付着
股関節を伸ばす動き(足を後ろに引く動き)や、外に回す動きを担う
✔️ 中殿筋(ちゅうでんきん)・小殿筋(しょうでんきん)
骨盤(腸骨)から太ももの骨に付着
股関節を外に開く動き(足を横に広げる動き)や、骨盤の安定に重要
✔️ 梨状筋(りじょうきん)
お尻の奥の方にある筋肉。仙骨から太ももの骨に付着
股関節を外に回す動きや、安定に関わる
緊張すると、坐骨神経痛の原因になることも
✔️ ハムストリングス
太ももの裏側の筋肉(半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋)の総称
骨盤の坐骨結節から始まり、膝の下に付着
股関節を伸ばしたり、膝を曲げるのに使う
3. 下半身を支える筋肉
✔️ 内転筋群(ないてんきんぐん)
太ももの内側の筋肉
骨盤(恥骨・坐骨)から太ももの骨の内側に付着
足を閉じる動き(股関節を内側に動かす)や、骨盤の安定に貢献
✔️ 大腿直筋(だいたいちょっきん)
太ももの前側の筋肉。骨盤から膝のお皿(膝蓋骨)を通り、脛骨に付着
股関節を曲げる動きと、膝を伸ばす動きを担う
✔️ 腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)
骨盤(腸骨)から、膝の外側を通って脛骨に付着
筋肉ではなく、筋膜組織。骨盤と足を繋ぎ、膝を安定させる
骨盤周りの筋肉がもたらす役割
骨盤に付着する筋肉は、まさに縁の下の力持ち。以下のような、重要な役割を果たしています。
✔️ 姿勢を保つ
骨盤を支える筋肉が、正しい姿勢をキープし、体のバランスを保つ
✔️ 体を動かす
歩く、走る、しゃがむ、立ち上がるといった、日常の動作をスムーズに行うために、骨盤周りの筋肉が不可欠
✔️ 内臓を保護する
骨盤底筋群は、内臓を正しい位置に保ち、排泄機能や姿勢にも大きく貢献
✔️ 全身の連動性を高める
骨盤は、筋肉を通して上半身と下半身を繋いでいるため、全身の動きに影響する
骨盤周りの筋肉が硬くなるとどうなる?
骨盤周りの筋肉が硬くなると、以下のような不調につながることがあります。
✔️ 腰痛や坐骨神経痛
筋肉が緊張することで、腰椎や神経を圧迫し、痛みが生じる
✔️ 姿勢が悪くなる
骨盤が歪んでしまうと、猫背や反り腰になりやすく、姿勢が悪くなる
✔️ 股関節の動きが制限される
筋肉が硬くなると、股関節の動きが制限され、運動能力が低下する
✔️ 脚がむくんだり、疲れやすくなる
骨盤周りの血流やリンパの流れが悪くなり、下半身のむくみや疲労感を感じることがある
当院でのケア方法
当院では、骨盤周りの筋肉を整えるために、以下のような施術を行います。
✔️ 整体施術で骨盤のバランスを整える
骨盤周りの筋肉を緩め、骨盤を正しい位置に戻す施術を行います。
✔️ 鍼灸で深部の筋肉にアプローチ
筋肉の深層部に働きかけ、血流を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
✔️ リハビリ&運動指導
柔軟性を高めるストレッチや、筋力トレーニングを通じて、骨盤周りを整えていきます。
ご予約・お問い合わせ
骨盤周りの痛みや不調でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
大阪メトロ緑橋駅から徒歩1分とアクセスも便利です。

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