夜の光が睡眠や体内時計に悪影響を及ぼすように、夜遅い食事は体内時計を遅らせる効果を持ちます。人の体内時計は24時間よりも少し長いため、毎日少し早めることで24時間に調節する必要があります。そのため、体内時計を遅らせてしまう夜遅い食事はしないほうが良いのです。一方で、朝の光と同様に、朝食も体内時計を早めるため、24時間に整えるために良い効果があります。
実際に体内時計が乱れてしまうと、朝と夜の区別が付きにくくなります。その結果、最も大きな影響を受けるのが睡眠です。休むべきときに体が休眠状態に入れず、睡眠不足の原因になってしまいます。また、免疫機能を低下させたり、アレルギーを引き起こしやすくなったりもします。さらに、うつ病や肥満、糖尿病、がんの発症とも関係があることが分かってきていて、健康に毎日を過ごすためだけでなく、病気を予防するためにも、体内時計を整えることは非常に重要なのです。
体内時計を整えるために気を付けたい生活習慣があります。
・休日も同じ時間に起きる
平日と休日で寝る時間と起きる時間がずれてしまうと社会的時差ボケを引き起こしてしまう原因になります。
・朝の光をしっかり浴びる
朝起きた時に光を浴びると体内時計を調整し、睡眠の規則性を向上させます。
・寝酒をしない
寝る前の飲酒は、睡眠の質を下げてしまいます。アルコールが体に入った状態では、深い睡眠を取ることが難しく、体や脳を十分に休めることができません。寝る前は、温かいカフェインゼロのお茶や白湯を飲むのがおすすめです。
光と食事で体内時計を整えることは、肥満や生活習慣病、うつ病などの予防において非常に重要です。体内時計を乱さないための最大のポイントは、朝の過ごし方にあります。決まった時間に起きて、すぐに日の光を浴び、朝食をしっかり食べるようにしましょう。