連絡ツールや情報の収集・発信のツール、さらに娯楽や買い物のツールとしても使われているスマホは、日常生活に欠かせないものになっています。
しかし、スマホ依存の生活には弊害もあります。誰にでも起こり得るのはスマホの使い過ぎによる体調不良です。長時間のスマホの利用は脳過労を引き起こし、認知機能や記憶力の低下、うつ状態など、認知症によく似た症状を引き起こします。さらにかなりの確率で、原因不明の身体の痛みなど不定愁訴も合併してきます。
また、スマホの依存によって睡眠の質にも大きな影響を及ぼします。睡眠不足も日常化してしまい、睡眠負債を引き起こしてしまいます。
スマホ依存の生活が脳を疲れさせる原因は、スマホから入ってくる過剰な情報を脳が処理しきれていないにもかかわらず、さらに新しい情報を次々と送り込んでしまうことです。
毎日、何時間もネットサーフィンをしていたり、YouTubeやSNS、ネットショッピングを深夜までしていたりすると、次々と過剰な情報が送り込まれ、脳は情報の整理整頓ができません。
インプットばかりが多くなり、アウトプットが少なくなった状態は、脳の中にゴミを溜め込むのと同じ状況です。そのため、必要な情報をタイミングよく取り出せないことが多くなり、もの忘れやミス、処理能力の低下、コミュニケーション力の低下となって現れてしまいます。スマホ依存は、大量の情報をインプットし続けるため、インとアウトのバランスが崩れて脳の機能を低下させてしまいます。
夜遅くまでスマホの画面を見続けている人や、スマホをベッドに持ち込んで、眠る体勢になってからもスマホを見続けてしまう人は、スマホの画面が発するブルーライトが睡眠を妨げ、眠りの途中で目が覚めたり、深い眠りが得られなくなったりします。
その結果、昼間の眠気や集中力の低下などといった状態に陥りやすくなります。これらは、眠る直前のスマホの光で体内時計の睡眠と覚醒のリズムが乱れてしまったために起こる現象です。
現代社会においてスマホは手放せないものとなっています。暇な時間があればスマホを見るのが日常化してるため、すぐに長時間の使用を避けるのは難しいことだと思います。そのため、睡眠や次の日に影響が出ないように就寝前のスマホの使用は避けて、悪循環が起こらないようにしていきましょう。