スムーズに入眠するために実践できる方法をご紹介します。
不眠を解決する方法のひとつは、就寝時のルーティーンをつくることです。
人は習慣性をともなった生き物なので、毎日同じ行動を繰り返せば、そのパターンを脳に睡眠の合図として植えつけることができます。
例えば、就寝の1時間半前に入浴し、お風呂上がりに30分ほど雑誌をめくって床につく。こういった行動パターンを毎日続けていけば、脳が睡眠の合図を認識して、多少の考えごとがあっても眠れるようになります。
また、別の方法としては、不安や考えたことを淡々と書き出すというのもあります。
じっと考えるのではなく、考えたことをメモしてみてください。
意外と知られていない「眠るために特に良くない習慣」もあります。
それは、就寝前のタバコと消化の悪い夕食です。
タバコに含まれるニコチンには覚醒作用があり、吸えば目が冴えてきます。効果は約1時間持続するとされ、これから眠ろうと思っている人が吸うのはおすすめできません。
また、眠りにつけたとしても、いびきの可能性があります。
1994年にアメリカの研究チームが、「非喫煙者に比べ、喫煙者のほうがいびきをかく割合が2.29倍多く、タバコを吸う本数の多い人ほどいびきをかきやすくなる」という調査結果を発表しています。
もう一つ気を付けてほしいのが夕食です。
夕食では栄養素のことだけでなく、「交感神経をできるだけ刺激しないメニュー」にすることを心がけてください。睡眠にとって自律神経の調節はとても重要で、副交感神経が優位な状態になってくれると、自然といい睡眠を呼び込むことができます。
そういった観点から夕食に避けたいのが、「消化の悪いもの全般」です。
油っこい料理やかたいものを食べると、交感神経が刺激されてしまいます。そして、消化を終えて胃腸が休めるようになるまでにも時間を要するため、寝たい時間になっても体が休まらなくなってしまうのです。
睡眠には、日常生活の行いが直結してしまいます。ご自身の生活習慣を見直し、質の良い睡眠を取れるようにしましょう。