肩KORI|原田文植 医師コラム

肩こり

■コラムテーマ
『言葉は身体のコントローラー』

医師・医学博士 原田文植先生
1971年、大阪生まれ。医師、医学博士、内科認定医、認定産業医、スポーツ健康医、在宅医療認定医。大阪医科大学卒業後、大阪府済生会中津病院血液リウマチ内科、国立感染症研究所を経て2008年より蔵前協立診療所所長として、地域医療に従事。年間のべ約2万人を診療している。

いつから「肩こり」になったのか?

「肩こりではないかしら?」
と思った瞬間からだ。
もしくは、肩を揉まれ、
「こってますねえ」
と言われた瞬間からだ。

自著『病は「口ぐせ」で治る!』(フォレスト出版)にも書いたが、
欧米の教科書に「肩こり」という症状は存在しない。
だから、彼らの会話の中に「肩こり」は登場しない。
和漢診療の教科書には「肩こり」という言葉は存在する。
おそらく東洋特有の症状と思われる。

外来診療をしていてしみじみ感じる。
緊張の強い患者さんが多い。
日本人特有の生真面目さに起因しているのだろうか?
医師の前ではなく、日常的に過緊張状態が続いている印象だ。
思い浮かべてほしい。
朝目覚める。きちんと疲れは取れているか?
昨今、寝ている間も緊張している人が多い。
あいかわらず、歯ぎしりをする人も多い。
ダイニングでテレビを点ける。暗い悲惨なニュースが飛び込む。
通勤時間が迫る。朝食もそこそこ、家を飛び出す。
満員電車では皆殺気立っている。
もしくは、「我関せず」でスマホに遊ばれている。

いつ緊張をほぐすのだろうか?
潜在的にリラックスを求める気持ちが強くなるのは当然だ。
このサイトの閲覧者が多くなるのは道理だ。

とかく、日本では緊張を強いられる場が多い。
学校の朝礼などで「前へならえ」を強要される。
授業中に姿勢を正される。
今どきの小中学生は以前とは違うのかも知れない。
しかし、高校球児のインタビューなどを見る。
その生真面目さと単調な受け答えに
「あまり変わってないな」と感じる。

改善方法として、イメージ1分間呼吸法を伝授する。
頭の中でしっかり「緩む」イメージを作り呼吸するのだ。
1分で全行程が終了するのがこの呼吸法の特長だ。
もちろん、もっと長くやってもいいが、継続を優先したい。
朝起きたときに寝床の中で。
それだけで、前向きに一日が過ごせるはずだ
通勤中にも。ストレス軽減につながる。
そして、寝る直前。熟睡効果が非常に高い。
上記タイミングの3回は最低でも実行してほしい。
ポイントは「吐く」から始める。
10秒ゆっくり吐いて、自然に5秒吸う。
これを4回行えば、1分だ。
これなら忙しくてもできるはずだ。
最も意識するのは吐くときに肩の力を緩めること。
すぐに上手になるので、焦らず楽しみながら継続してほしい。
(詳細は前述した自著を参照していただきたい)

実は小学生の頃から30年来肩こりに苛まれていた。
数カ月この呼吸法を続けることで完全に克服した。
多くの患者さんに指導し、好評を得ている。

緩むイメージのお手本?
天皇陛下をはじめ皇族の方々の力の「緩み」方は参考になる。
丁度、年号も変わった。
天皇陛下でも上皇陛下でもかまわない。
思い浮かべて呼吸をするだけ。
お手本にするのに最適だと思うのだが?

◆執筆◆

原田プロフィール
医師・医学博士
原田文植(はらだ ふみうえ)先生

1971年、大阪生まれ。医師、医学博士、内科認定医、認定産業医、スポーツ健康医、在宅医療認定医。大阪医科大学卒業後、大阪府済生会中津病院血液リウマチ内科、国立感染症研究所を経て2008年より蔵前協立診療所所長として、地域医療に従事。年間のべ約2万人を診療している。2018年、医療と教育に特化したONE LOVEビルを建設。医療従事者向けに「日本メディカルコーチング研究所」、一般の患者向けに「よろず相談所 One Love」を開設。武道家・格闘家との交流、映画出演、音楽ライブ活動など幅広く活躍。著書に『病は口ぐせで治る!』(フォレスト出版)がある。

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