最近流行りの「オイル美容」。実はオイルはフェイシャルやボディだけでなく、頭皮トラブルにも効果的だと知っていましたか?
自然派コスメブランドを筆頭に、頭皮用オイルは意外にも数多く販売されていて、自分に合ったものを選ぶのが大変だったりします。
そこで今回は、頭皮マッサージにおすすめのオイル15品を紹介します。
自分に合ったオイルの選び方をはじめ、頭皮向けキャリアオイル・精油の種類、頭皮マッサージのやり方、さまざまな頭皮トラブルの対処法まで丁寧に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1.自分に合った頭皮マッサージ用オイルを選ぶ3つのポイント
数あるオイルの中から自分に合ったものを選ぶポイントを、3つ紹介します。
1-1.悩みや肌質に合わせる
何よりも重要なのは、今自分が抱えている悩みや、肌質に合った植物性オイルを選ぶことです。
基礎化粧品と同じように、頭皮用のオイルも種類によって肌への浸透のしやすさや保湿力、栄養などがそれぞれ異なります。
具体的には、
頭皮の悩み:べたつき/かゆみ/ニオイ/乾燥/フケ
髪の悩み:抜け毛/ぱさつき/ダメージ/枝毛/軟毛/剛毛/うねり
肌質:乾燥肌/脂性肌/普通肌/敏感肌(アトピー肌)/ニキビ肌/加齢肌
など、頭皮や髪の悩み、肌質を考慮してオイルを選ぶのがおすすめです。
また、オイルは植物性のものを選びましょう。刺激が少なく、敏感肌やアトピー肌の方でも安心して使えます。
反対に、ミネラルオイル、パラフィン、流動パラフィン、ワセリン、セレシンと成分表示のある鉱物油は避けてください。
身近なものでいえば、ベビーオイルです。鉱物油は肌や髪に栄養を浸透させる作用はなく、ただ表面を保護するだけです。それにオイルの粘着性が高く、洗い流してもべたつきが残ることが多いため、スカルプケアには向いていません。
1-2.予算を設定
商品を購入する前に、予算を決めておくのも大切です。
頭皮用オイルは1,000円ほどの安価なものから、10,000円近くする高価なものまであります。
例えば薬局などで売っているシンプルなオイルは比較的安く、百貨店にあるようなものはやや高めの値段設定となっています。
最初は安いものでとりあえず頭皮のマッサージをしてみたい、出費を抑えながらマッサージを習慣化していきたい、という方は500~2,000円程度に予算を設定するといいでしょう。
もしくは、多少値段が張っても質の良さにこだわりたい、できればデパートコスメがいい、という方は2,000~10,000円程度の予算を想定しておきましょう。
1-3.テクスチャなど好みもプラス
テクスチャや香りなどの好みも、オイルを選ぶ際の重要なポイントとなります。
もしオイルの質感や香りが気に入らなかったら、気分が乗らず、お手入れも続きませんよね。
そのため、とにかく面倒くさがりでスカルプケアを続ける自信がない方は、テクスチャや香りなど、自分の好みを最重視してオイルを選ぶといいでしょう。また、悩みや肌質に合っていて、予算も同じくらいの商品の中でどれにしようか迷った際は、やはり好みが最後の決め手になります。
もっといえば、購入前に商品のデザインも見るべきです。おしゃれで高級感のあるデザインを選べば、洗面台に置いているオイルが目に入った時に思わず気分が上がって、少し面倒に感じる頭皮マッサージの時間も、贅沢で楽しいものになりますよ。
2.<悩み別>頭皮マッサージにおすすめのオイル15選
頭皮マッサージにおすすめの植物性オイル15品を、頭皮トラブル向け、毛髪トラブル向け、香りで癒されたいといったお悩みに分けて、順番に紹介します。
※価格は全て2021年1月27日時点のものです。
商品の原料となっているキャリアオイルや精油の特徴、作用などを知りたい方は、3.もっと詳しく知りたい方に!頭皮マッサージ向けオイル・精油の種類をご覧ください。
2-1.頭皮トラブルを対策したい
頭皮トラブルを改善したい方には、ホホバオイル、アルガンオイル、マルラオイル、オリーブオイル、ココナッツオイル、アーモンドオイルが特におすすめです。
その中でも、高品質・購入者の口コミ評価が高い・コスパがいい、という基準で厳選した9品を紹介します。
1.spa hinoki|オーガニックホホバオイル 100ml
出典:Amazon
<ポンプ式!乾燥肌向け高保湿オイル>
適した悩み:頭皮の乾燥/乾燥によるかゆみ/乾性フケ/剛毛/フェイシャルのごわつき
肌質:乾燥肌>>普通肌
テクスチャ:さらっとして軽い
香り:ややスモーキーな香り
商品説明(成分・作用):世界基準の有機認証機関より、ECOCERT Standard(エコサート基準)・COSMOS Standard(コスモス基準)のオーガニック認証を受けた高品質のホホバオイル。なんと日本のヘッドスパ専門店が独自開発しています。未精製で高い保湿力と、ややスモーキーな香りが特徴です。頭皮だけでなく顔、髪、体まで、肌の乾燥やごわつきに効果的です。ポンプ式。
Amazonで詳細を見る|1,800円(税込)
楽天市場で詳細を見る|2,000円(税込)
2.US Organic|ゴールデンホホバオイル 120ml
出典:Amazon
<スポイト式!乾燥肌向け高保湿オイル>
適した悩み:頭皮が硬い/乾燥/乾性フケ/乾燥によるかゆみ/ニオイ
肌質:乾燥肌>>普通肌
テクスチャ:やや軽め
香り:ややクセがある
商品説明(成分・作用):無農薬、遺伝子組み換えなし、土壌の質など、細部に至るまで厳しくチェックされ、USDAオーガニック認証を受けた高品質のホホバオイル。Amazon限定販売にすることで、良質ながらも低価格に抑えています。未精製なのでやや香りはあるものの、保湿力に優れた商品。スポイト式。
Amazonで詳細を見る|2,100円(税込)
3.無印良品|ホホバオイル 100ml
出典:無印良品
<コスパ重視&オイル初心者&敏感肌の方に>
適した悩み:頭皮の赤み/乾燥/乾性フケ/脂性フケ/ニオイ/べたつき/かゆみ
肌質:敏感肌>>>乾燥肌>脂性肌
テクスチャ:さらっとして軽い
香り:ほぼ無臭
商品説明(成分・作用):オイルクレンジングや化粧水の前のブースター、アウトバストリートメントなど、様々な用途に使えることで、年代問わず人気のオイルです。精製済みで敏感肌の方も使いやすく、酸化しにくいため一度買えば長く使えます。ポンプ式なので量の調整もしやすく、オイルマッサージ初心者の方におすすめです。
Amazonで詳細を見る|1,590円(税込)
楽天市場で詳細を見る|1,590円(税込)
無印良品で詳細を見る|1,590円(税込)
4.mogans|ディープモイストオイル 50ml
出典:mogans
<香りつき!頭皮の乾燥&髪の広がりに>
適した悩み:頭皮の乾燥/乾性フケ/ニオイ/髪の広がり/ぱさつき
肌質:乾燥肌/加齢肌
テクスチャ:さらっとして軽い
香り:爽やかな柑橘系の香り
商品説明(成分・作用):ECOCERT(エコサート)認証を受けた希少なアルガンオイルに、12種類の天然エッセンシャルオイルを配合。自然派コスメブランドらしく、アルコールやシリコンなど完全無添加で、肌にやさしい植物成分となっています。ベルガモット、オレンジ、グレープフルーツなどの爽やかな柑橘系の香りです。頭皮の保湿だけでなく、ぱさついた髪の補修にも効果的です。
Amazonで詳細を見る|2,200円(税込)
楽天市場で詳細を見る|2,750円(税込)
mogans公式サイトで詳細を見る|2,750円(税込)
5.Melvita|ビオオイル アルガンオイル 50ml
出典:Amazon
<頭皮のエイジングケアに最適!>
適した悩み:頭皮が硬い/乾燥/フェイシャルのごわつき/基礎化粧品の浸透率を高めたい
肌質:加齢肌>>>乾燥肌
テクスチャ:ほどよくなめらか
香り:ほぼ無臭、ややヘーゼルナッツのような香り
商品説明(成分・作用):アルガンオイルの一番のメリットは、エイジングケアに適した栄養がたっぷり含まれていること。低温圧搾法で栄養素を壊すことなく、丁寧に絞られたメルヴィータのアルガンオイルは、ビタミンE、リノール酸、オレイン酸が豊富に含まれ、年齢を重ねた肌にうるおいとハリを与えてくれます。ちなみに公式HPでは、基礎化粧品でフェイシャルケアをする前のブースターとしての使用をおすすめしています。こちらは無香料ですが、ローズの香りが付いた商品もあります。
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楽天市場で詳細を見る|1,881円~(税込)
Melvita公式サイトで詳細を見る|4,070円(税込)
6.自然化粧品研究所|オーガニックマルラオイル 100ml
出典:自然化粧品研究所
<肌荒れが気になる敏感肌の方に>
適した悩み:頭皮の乾燥/赤み/かゆみ/乾性フケ
肌質:敏感肌>>乾燥肌>アトピー肌
テクスチャ:さらっとして軽い
香り:香ばしいナッツの香り
商品説明(成分・作用):抗アレルギー・抗ヒスタミン作用があるため敏感肌やアトピー肌の方でも使いやすく、特に乾燥や赤みなどの肌荒れに効果的なオイルです。ECOCERT(エコサート)オーガニック認証を受けるほど品質にこだわっています。お試し用に20mlサイズ(定価1,265円※税込)も展開。
Amazonで詳細を見る|5,170円(税込)
楽天市場で詳細を見る|5,170円(税込)
自然化粧品研究所公式サイトで詳細を見る|5,170円(税込)
7.DHC|薬用ヘッドオイル 30ml
出典:DHC
<べたつきやニオイが気になる方に>
適した悩み:頭皮のべたつき/皮脂によるニオイ/脂性フケ/頭皮のニキビ/かゆみ
肌質:脂性肌>普通肌
テクスチャ:とろっとしてやや重い
香り:オリーブオイルの香り
商品説明(成分・作用):頭皮クレンジング用に開発されたDHCのロングセラー商品。オリーブオイルが配合されており、毛穴に詰まった皮脂汚れをしっかりと浮かし、頭皮環境を健やかに整えます。女性だけでなく男性特有の脂っぽいニオイ、頭皮のべたつきなどに効果的です。
Amazonで詳細を見る|2,200円(税込)
楽天市場で詳細を見る|2,200円(税込)
DHC公式サイトで詳細を見る|2,200円(税込)
8.cocowell|オーガニックバージンココナッツオイル 140ml
出典:cocowell
<敏感肌の方に!地肌を強くしてくれるオイル>
適した悩み:頭皮の赤み/乾燥/乾性フケ/かゆみ/紫外線ダメージ/フェイシャルの肌荒れ
肌質:敏感肌>>>乾燥肌・脂性肌
テクスチャ:さらっとして軽い
香り:甘いココナッツの香り
商品説明(成分・作用):有機JAS、USDAオーガニック、ECOCERT(エコサート)認証を受けており、高品質で肌にやさしく、敏感肌の方も使いやすいオイルです。抗菌・抗炎症作用を持つラウリン酸が多く含まれているため、肌荒れ、乾燥、紫外線ダメージを受けた肌を強くしてくれます。肌に馴染みやすく、嫌みにならない甘いココナッツの香りが特徴的。
Amazonで詳細を見る|1,980円(税込)
楽天市場で詳細を見る|1,290円~(税込)
cocowell公式サイトで詳細を見る|1,980円(税込)
9.NOW Foods|スイートアーモンドオイル 473ml
出典:Amazon
<柔肌になりたい方に!顔・体とマルチに使えるオイル>
適した悩み:頭皮の乾燥/頭皮が硬い/頭皮の赤み/フェイシャルのごわつき/くすみ/妊娠線/その他ボディケア
肌質:乾燥肌>敏感肌
テクスチャ:ほどよくなめらか
香り:ほのかに甘いアーモンドの香り
商品説明(成分・作用):赤ちゃんも使えるほど低刺激で、ほのかなアーモンドの香りが特徴のオイル。乾燥した頭皮の保湿をはじめ、フェイシャルではブースターや赤みの軽減、ボディでは日焼け後の保護や妊娠線の予防など、マルチに使用できます。特に肌を柔らかくする効果が高く、美白効果も期待できるため、頭皮トラブルに加えて肌のごわつきやくすみが気になる方におすすめです。
Amazonで詳細を見る|1,620円(税込)
楽天市場で詳細を見る|406円~(税込)
2-2.頭皮よりも髪の悩みを解消したい
頭皮よりも髪のトラブルでお悩みの方には、ひまし油・椿油・あんず油がおすすめです。
各オイルから1品ずつ、高品質・購入者の口コミ評価が高い・コスパがいいという基準で厳選した、計3品のオイルを紹介します。
1.マカダミ屋|ひまし油 300ml
出典:マカダミ屋
<スカルプ&ヘアケアの両方におすすめ>
適した悩み:髪の広がり/ぱさつき/枝毛/軟毛/抜け毛/頭皮の乾燥/頭皮のニキビ/赤み
肌質:乾燥肌>ニキビ肌
テクスチャ:とろっとして重い
香り:ほぼ無臭
商品説明(成分・作用):とろりとしたテクスチャで、とにかく保湿力が高いのが特徴。リシノール酸の抗菌・抗炎症作用により、ニキビや肌荒れを改善し、乾燥した地肌に潤いを与えます。もちろん髪や顔、爪の保護にも使用可能。特に、枝毛やダメージ毛の補修、軟毛や抜け毛の予防など、毛髪のトラブルに効果的です。
Amazonで詳細を見る|1,991円(税込)
楽天市場で詳細を見る|3,659円(税込)
マカダミ屋公式サイトで詳細を見る|1,991円(税込)
2.大島椿|大島椿 60ml
出典:大島椿
<髪のゴワゴワ・広がり・ぱさつきに!>
適した悩み:髪の広がり/ぱさつき/うねり/剛毛/紫外線ダメージ/頭皮の乾燥/ニオイ
肌質:乾燥肌
テクスチャ:とろっとしてやや重い
香り:ほぼ無臭
商品説明(成分・作用):薬局で買えるロングセラーコスメです。無香料・無着色・天然椿油100%と、刺激が少なく肌にやさしいオイルです。重めのテクスチャで肌表面の水分をキープしながら、紫外線やドライヤーなどの外部ダメージから頭皮や髪を守ります。ちなみに、薬局によく置いてあるのは60mlタイプです。
Amazonで詳細を見る|1,182円(税込)
楽天市場で詳細を見る|1,150円~(税込)
大島椿公式サイトで詳細を見る|1,650円(税込)
3.柳屋|あんず油 60ml
出典:柳屋
<軟毛・髪がぺたっとしがちな方に>
適した悩み:髪のべたつき/髪の広がり/ぱさつき/軟毛/剛毛/頭皮の乾燥/ニオイ
肌質:乾燥肌/普通肌/脂性肌
テクスチャ:さらっとしている
香り:ほんのり甘いあんずの香り
商品説明(成分・作用):ほのかに漂うあんずの香りと、さらっとしたテクスチャが特徴のオイル。オレイン酸やミネラルが多く含まれているため浸透力が高く、オイルパックにぴったりです。もちろん頭皮マッサージや、ドライヤー前のヘアケアとしても使えます。肌質や髪質を選ばず誰でも使いやすく、薬局で購入できるのもうれしいポイントです。
Amazonで詳細を見る|877円~(税込)
楽天市場で詳細を見る|710円(税込)
2-3.香りで癒されたい
純粋にオイルの香りを楽しみながら頭皮をマッサージしたい方に向けて、リラックス感漂う香りの良いオイルを3品紹介します。
どれも店舗販売されているので、実際に店頭で香りを試してから購入できます。
1.athlrtia|スカルプ&ヘアオイル 50ml
出典:athletia
<おやすみ前のスカルプ&ヘアケアに>
大手美容雑誌で2020年下半期ベストコスメとして紹介された、実力派の自然由来オイルです。サトウキビ由来スクワラン、オリーブ油、マカデミアナッツ油などの保湿成分をベースに、ラベンダー、オレンジ、シダーウッド、パチュリなどをブレンド。心地良い香りで、おやすみ前のスカルプ&ヘアケアに最適です。表参道・名古屋・梅田に直営店あり。
Athletia公式サイトで詳細を見る|4,400円(税込)
2.amritara|ベジガーデングロッシーヘアオイル オレンジ&ラベンダー 30ml
出典:Amritara
<畑を耕すところから!?オリジナリティ溢れるオイル>
九州の自社農園をはじめ、世界中から厳選した植物原料で化粧品を開発しているAmritara(アムリターラ)。椿油をベースに、ブロッコリーオイル、アボカドオイル、大根オイル、ホホバオイルなどを配合したこのオイルは、スイートオレンジとラベンダーのフレッシュ&リラクシーな香りとなっています。ドライヤー熱から髪を保護したり、お出かけ前にツヤを出したりなど、枝毛やぱさついた髪でお悩みの方におすすめです。全国のコスメキッチンで取り扱いあり。
CosmeKithenで詳細を見る|3,410円(税込)
Amritara公式サイトで詳細を見る|3,410円(税込)
3.SHIRO|ニーム頭皮クレンジングオイル 80ml
出典:SHIRO
<自然派コスメブランドSHIROの頭皮クレンジング専用オイル>
2020年8月に発売された、自然派コスメブランドSHIROの頭皮専用クレンジングオイル。フレッシュな甘み、ハーブの爽やかさ、スパイシーさを合わせた、深呼吸したくなるようなオリエンタルウッディの香りです。同じ香りのセラムもあります。抗菌・抗炎症・抗酸化・美白・保湿など、さまざまな作用をもつ”ニームオイル”をベースに使用。毛穴に詰まった汚れをオフし、頭皮や髪の状態を健やかに整えます。ハッカが入っているためさっぱりとした洗い上がりが特徴です。全国の百貨店内に多数店舗あり。
SHIRO公式サイトで詳細を見る|6,050円(税込)
3.もっと詳しく知りたい方に!頭皮マッサージ向けオイル・精油の種類
自分好みの頭皮用オイルを作りたい、というこだわり派の方のために、頭皮マッサージ向けのキャリアオイルや精油の種類を紹介します。
3-1.キャリアオイルの種類
頭皮や顔、体のマッサージには「キャリアオイル」と呼ばれる、植物から抽出された植物オイルが使われます。
ちなみに、キャリアオイルをベースにして、香りづけに精油を加えたものが「アロマオイル」です。
キャリアオイルは、種類によって特徴が異なります。下の図は、ボディ用キャリアオイルの特徴を示した分布図です。
出典:マカダミ屋
テクスチャ(粘性)に関しては、粘度が高いほど肌に残り続けるため、マッサージしやすく比較的保湿力が高いのがメリットです。しかし、マッサージ後に肌がべたつきやすいというデメリットもあります。
基本的にキャリアオイルはどれも保湿作用があるため、テクスチャに関しては完全に好みで選んでいいでしょう。
今回は数あるキャリアオイルの中でも、頭皮マッサージ用によく使われる9種類をピックアップし、それぞれの特徴をお伝えします。
頭皮マッサージ向けキャリアオイル9種類
■ホホバオイル
原料:シムモンドシア科植物「ホホバ」の実、もしくは種子
特徴や効果:限りなく皮脂に近いオイルと言われており、安全性が高い。保湿力に優れ、頭皮に馴染みやすいので頭皮マッサージに最適。炎症やかゆみを抑える作用もあり、敏感肌やアトピー肌も含めて肌質を問わず使える、クセのない万能オイル。
テクスチャ:さらっとしている
香り:ほぼ無臭、ややナッツの香り
適している人:全ての肌質(特に脂性肌と敏感肌)/頭皮の乾燥やかゆみが気になる/頭皮が硬い/頭皮のバリア機能を高めたい
■アルガンオイル
原料:アルガンツリーの果実の種子
特徴や効果:ビタミンEをはじめとにかく栄養が豊富で、弱った頭皮や髪のエイジングケアにぴったり。保湿・抗酸化・細胞活性作用があり、肌を柔らかくし、キメを整えてくれる。
テクスチャ:ほどよくなめらか
香り:ヘーゼルナッツのような香り
適している人:乾燥肌/加齢肌/頭皮のバリア機能を高めたい/頭皮が硬い/髪のダメージが気になる
■マルラオイル
原料:マンゴー科植物「マルラ」の種子
特徴や効果:成分のバランスが良く、さまざまな肌質に合う。水分と油分のバランスを整えて肌を保湿する作用や、ビタミンEやビタミンCによる肌のエイジングケア、抗ヒスタミン作用による炎症やかゆみの抑制に効果的。フェイシャルに使用することで美容成分を浸透しやすくする効果も。
テクスチャ:さらっとしている
香り:ほぼ無臭
適している人:敏感肌/アトピー肌/乾燥肌/加齢肌/頭皮の乾燥やかゆみが気になる/頭皮が硬い/頭皮のバリア機能を高めたい/フェイシャルの基礎化粧品の効果を底上げしたい
■オリーブオイル
原料:オリーブの果肉
特徴や効果:オレイン酸・ビタミンA・ビタミンEが豊富で、肌を柔らかくし保湿する作用がある。頭皮に使用する場合は無添加のエキストラバージンオイルがおすすめ。
テクスチャ:とろっとして重い
香り:成熟したオリーブの実の香り
適している人:乾燥肌/加齢肌/頭皮が硬い/頭皮の乾燥が気になる
■ココナッツオイル
原料:ココナッツの果肉
特徴や効果:ラウリン酸による高い抗菌・抗炎症作用と、傷んだ髪を修復し紫外線から守る。肌を柔らかくする効果も。
テクスチャ:さらっとしている
香り:ややココナッツの香り
適している人:脂性肌/普通肌/頭皮のフケが気になる/髪のダメージが気になる/頭皮が硬い
■アーモンドオイル
原料:アーモンドの種子
特徴や効果:頭皮から髪、全身の保湿に適しており、乾燥やかゆみ、炎症を和らげる作用がある。美白効果も期待でき、日焼け後の肌にぴったり。低刺激性なので敏感肌でも使いやすい。
テクスチャ:ほどよくなめらか
香り:ほぼ無臭、ややアーモンドの甘い香り
適している人:乾燥肌/敏感肌/頭皮の乾燥やかゆみが気になる/ボディマッサージにも使用したい
■ひまし油(キャスターオイル)
原料:トウゴマの種子
特徴や効果:アーユルヴェーダによく使われ、頭皮だけでなく髪にもいいとされている。特に保湿作用に優れ、髪のぱさつきやダメージに効果的。
テクスチャ:とろっとして重い
香り:ほぼ無臭
適している人:乾燥肌/頭皮の乾燥が気になる/髪のぱさつきやダメージをケアしたい
■椿油
原料:椿の種子
特徴や効果:オレイン酸が豊富に含まれ、保湿力に優れている。ヘアケアとしては有名だが、実は頭皮にも使える。頭皮の保湿、紫外線ダメージの防止、髪の広がりやうねり、ぱさつきを抑えるのに効果的。
テクスチャ:とろっとして重い
香り:ほぼ無臭
適している人:乾燥肌/頭皮が硬い/頭皮の乾燥が気になる/髪の広がりやぱさつきをケアしたい/髪を紫外線ダメージから守りたい
■あんず油
原料:あんずの種子
特徴や効果:ごわついた肌を柔らかくし、皮膚や髪を保湿する作用がある。ひまし油や椿油と同様ヘアケアに効果的だが、さらっとしているため、髪が細くぺたっとしやすい人にぴったり。フェイシャルケアにも使える。
テクスチャ:さらっとしている
香り:ほぼ無臭、ややあんずの甘い香り
適している人:乾燥肌/敏感肌/頭皮が硬い/頭皮の乾燥が気になる/髪のぱさつきをケアしたい/髪が細くぺたっとしやすい/フェイシャルのごわつきを緩和したい
3-2.精油(エッセンシャルオイル)の種類
「精油(エッセンシャルオイル)」とは、果実、ハーブの花や葉などから芳香成分を抽出して作られた、天然成分100%のオイルです。
「既製品はどれも香りが気に入らない」なんて方は、3-1で紹介したキャリアオイルに精油を少し足して混ぜ合わせることで、簡単に自分好みのオイルを作れますよ。
ここでは、香り別(柑橘系・フローラル系・ハーブ系・オリエンタル系・樹木系)に、精油の種類をまとめました。
どの精油が自分に適しているのか、ぜひ参考にしてください。
頭皮マッサージ向けの精油(エッセンシャルオイル)
<柑橘系>
■オレンジスイート(スイートオレンジ)
香り:甘くみずみずしいオレンジの香り
特徴や効果:気分をリフレッシュさせて前向きにし、食欲を増進させる。肌に対しては抗菌・抗炎症・保湿・血行促進作用がある。
適した人:ストレスを緩和したい・乾燥肌・頭皮の乾燥やかゆみが気になる
■グレープフルーツ
香り:爽やかで甘酸っぱいシトラスの香り
特徴や効果:食欲を抑え、緊張を和らげて気分を軽くする。消臭、皮脂の過剰分泌を抑える作用をもつ。
適した人:どんよりした気分を軽くしたい・脂性肌・頭皮のニオイやべたつきが気になる
■ベルガモット
香り:柑橘の爽やかさにグリーンフローラルの甘さが合わさった気品のある香り
特徴や効果:ストレスを緩和し、安眠を促す。食欲不振にも効果的。抗菌、皮脂の過剰分泌を抑える作用がある。
適した人:夜にぐっすりと眠りたい・脂性肌・頭皮のべたつきやフケが気になる
<フローラル系>
■ラベンダー
香り:フローラルの甘さにハーブの爽やかさが混ざった香り
特徴や効果:自律神経を整えて安眠を促す。抗菌・抗炎症作用も認められている。
適した人:生理痛や頭痛を和らげたい・夜にぐっすりと眠りたい・乾燥肌・頭皮のかゆみやフケが気になる
■ゼラニウム
香り:甘く華やかなローズに、フレッシュなハーブが合わさった香り
特徴や効果:女性ホルモンの乱れに働きかけてリラックスを促す。皮脂のバランスを整える。
適した人:婦人科系の不調やストレスを和らげたい・乾燥肌・脂性肌・頭皮のべたつきやフケが気になる
■ネロリ
香り:甘く爽やかなフローラルシトラスにほのかに苦みを感じる香り
特徴や効果:成分が豊富で、抗菌・抗炎症・鎮静・リラックス・食欲増進など幅広い作用をもつ。
適した人:緊張を和らげて心を落ち着かせたい・乾燥肌・頭皮の乾燥やかゆみが気になる
<ハーブ系>
■ペパーミント
香り:スーッとした爽やかなミントの香り
特徴や効果:頭をクリアにして気分をリフレッシュさせる。抗炎症・抗アレルギー作用、クールダウン効果。
適した人:頭をシャキッとさせたい・花粉症や鼻炎に悩んでいる・乾燥肌・脂性肌・頭皮のべたつきを抑えたい・頭皮の乾燥やかゆみが気になる
■バジル
香り:甘くスパイシーなハーブの香り
特徴や効果:自律神経を整えてストレスを和らげ集中力を高める。殺菌作用。
適した人:神経質・ストレス性の頭痛や胃痛を抱えている・脂性肌・頭皮のかゆみが気になる
■ローズマリー
香り:みずみずしくもハーブ(薬草)感が鋭く目が覚めるような香り
特徴や効果:ぼんやりした頭をクリアにする。保湿作用が高い。血行促進、フケの予防、育毛促進に効果的。
適した人:気分が憂鬱になりやすい・加齢肌・頭皮のフケが気になる・髪にハリやコシが欲しい
■ローマンカモミール
香り:甘くフルーティーで青リンゴのような香り
特徴や効果:神経を落ち着かせて痛みを和らげる。保湿・抗炎症作用。
適した人:心に安らぎが欲しい・頭痛や月経痛を和らげたい・乾燥肌・頭皮の乾燥やかゆみが気になる
<オリエンタル系>
■イランイラン
香り:エキゾチックで官能的、甘く濃厚な花の香り
特徴や効果:熟睡を促し女性ホルモンの分泌を高める。皮脂バランスの調整・抜け毛予防・髪の成長を促す効果も。
適した人:夜にぐっすりと眠りたい・婦人科系の不調を和らげたい・脂性肌・頭皮のべたつきが気になる・髪にハリやコシを与えたい
■パチュリ
香り:土や墨汁を思わせるエキゾチックで深みのある香り
特徴や効果:心を落ち着かせ女性ホルモンの分泌を高める。皮膚に対しては保湿・抗炎症・収斂(毛穴の引き締め)など多くの作用が認められる。
適した人:ストレスや婦人科系の不調を和らげたい・頭皮が硬い・頭皮の乾燥やかゆみが気になる
■サンダルウッド
香り:甘くスパイシーで深みのある白檀の香り
特徴や効果:寺院などで瞑想の時に焚かれるお香の香り。日本人に馴染み深い。保湿・皮脂のバランスを整える作用がある。
適した人:懐かしい香りで深くリラックスしたい・乾燥肌・頭皮が硬い
<樹木系>
■シダーウッド(アトラス)
香り:削った鉛筆のようなドライで穏やかな木の香り
特徴や効果:不安や緊張を和らげて心を穏やかにする。フケの予防・皮脂の過剰分泌を抑える。
適した人:心を穏やかにしたい・脂性肌・頭皮のフケやべたつきが気になる
■サイプレス
香り:森林浴をしているかのような清々しいグリーンの香り
特徴や効果:高ぶった感情を鎮めて気持ちを切り替える。体臭や発汗、皮脂の過剰分泌、炎症を抑える。
適した人:気持ちが高ぶりやすい・脂性肌・頭皮のニオイやべたつきが気になる
■ティーツリー
香り:シャープで清涼感のある香り
特徴や効果:沈んだ気分に活力を与えリフレッシュさせる。保湿・抗菌・抗炎症作用。
適した人:気分が落ち込みやすい・乾燥肌・アトピー肌・頭皮の乾燥やかゆみが気になる
■ユーカリ・ラディアータ
香り:やさしく清涼感溢れるミントに似た香り
特徴や効果:呼吸を楽にして集中力を高め気分をリフレッシュさせる。殺菌・抗炎症作用。
適した人:鼻炎や花粉症を患っている・気分が落ち込んでいる・頭皮のフケやかゆみが気になる
4.頭皮のオイルマッサージのやり方
自分に合ったオイルを手に入れたら、実際にマッサージをしてみましょう。
ここでは、オイルを使用した頭皮マッサージのやり方を2パターン説明します。
頭皮のオイルマッサージ・基本編(クレンジング+保湿)
※シャンプー前におこないます
<やり方>
①日中に付いたほこりや汚れを落とすため、根元から毛先に向かって軽くブラッシングをします。
②オイルを適量手に取り、揉み込むようにしてまずは頭皮に塗布します。
③再びオイルを手に取り、髪全体にも塗布します。
④頭頂部・側頭部・後頭部の3箇所に分け、頭全体を下から上に向かって、指の腹でやさしく円を描くようにマッサージします。
⑤オイルを浸透させて頭皮を保湿するために、そのままラップやホットタオル、ヘアキャップで頭を覆い、10~15分放置します。
⑥最後にシャンプーをして、頭皮や髪に付着した余分なオイルを洗い流します。
<ポイント>
★特に皮脂汚れが気になる部分は丁寧にマッサージしましょう。地肌を傷つけないよう、オイルマッサージもシャンプーもやさしい力加減で。
★地肌を温めることでオイルが浸透しやすくなるため、湯船に浸かりながら10~15分置くのがおすすめです。
★オイルを塗布することで不要な皮脂が浮き上がります。オイルマッサージ後はシャワーでよくすすぎましょう。
★週に1~2回が目安です。
頭皮のオイルマッサージ・応用編(さらに保湿)
※シャンプー後におこないます
<やり方>
①通常通りシャンプーをした後、浴室から上がってタオルドライします。
②適量を手に取り、髪をかき分けながら頭皮のみにオイルを塗布します。指の腹でやさしく広げ、オイルが地肌に染み込むのを待ちます。
③ドライヤーで髪を乾かします。
<ポイント>
★保湿がメインなのでオイルは指を使って軽く馴染ませる程度。グリグリとマッサージする必要はありません。
★頭皮の乾燥が気になるとき、基本のマッサージとは別日でおこないましょう。目安は週1~2回。
5.頭皮マッサージやオイルに関するQ&A
頭皮のオイルマッサージについて、もしくは頭皮用オイルに関して、よくある疑問にお答えします。
5-1.オイルをつけるのはシャンプー前?シャンプー後?
Q.頭皮にオイルをつけるのはシャンプー前?シャンプー後?
A.頭皮の汚れを取るのが一番の目的なので、基本的にはシャンプー前です。オイルでメイクを浮かせる顔のクレンジングと同じように、頭皮にオイルを塗布すると余分な汚れが浮き上がってきます。そのため、オイルマッサージで汚れを浮かせた後は軽めにシャンプーし、シャワーですっきりと流しましょう。数分間オイルを塗布したまま時間を置くことで、地肌はしっかり保湿されます。
ただし、頭皮が乾燥しすぎていてあまり刺激を与えたくない時は、シャンプー前にマッサージするよりも、シャンプー後にオイルを塗って保湿をするだけの、シンプルなケアがおすすめです。
5-2.オイルで頭皮マッサージをする最適な頻度は?
Q.頭皮のオイルマッサージの最適な頻度は?
A.週に1~2回が目安です。オイルは頭皮の皮脂を浮かせる作用があり、頻度が高すぎると必要な分まで落としてしまいます。必要な皮脂までなくなってしまうと頭皮は乾燥し、さらに状態が悪化する可能性があります。
シャンプー同様に洗い過ぎを避けるため、頭皮のオイルマッサージは週1~2を目安におこないましょう。
5-3.食用のオリーブオイルを頭皮に使用してもいい?
Q.家庭にある食用のオリーブオイルは頭皮に使用できる?
A.使用できますが、あまりおすすめはしません。食用のものはあくまで食用であって、頭皮や髪にどのような影響を与えるか不明な点があります。地肌につけても平気な人もいれば、刺激になってかゆみや炎症を引き起こす人もいるでしょう。
また、食用のオリーブオイルはべたつきやすく、香りも独特で好みが分かれるというデメリットがあります。
どうしても家にあるオリーブオイルで試したい場合は、安全性の高いエクストラバージンオイルを使いましょう。エクストラバージンオイルは添加物などが入っておらず、より自然で肌にやさしい成分となっています。
ただし金銭的に余裕のある方は、できるだけ美容目的で作られたオイルを購入しましょう。
5-4.全身用のボディオイルは頭皮に使える?
Q.全身用のボディオイルは頭皮にも使える?
A.一言でいえば商品によります。ボトルの裏やパッケージ、公式サイトなどで商品の詳細説明を見ましょう。
「全身だけでなく髪の毛や頭皮にも使えます」と書かれていればもちろん使えますし、「全身用」としか記載がなければ、頭皮への使用は避けておくのが無難です。あくまでボディ用に作られたものなら、頭皮に不向きな成分が入っているかもしれません。頭皮に使ってしまうとべたつきが残ってしまったり、かゆみなどの頭皮トラブルが悪化したりなど、何か悪影響を及ぼす可能性があります。
ちなみに、3-1「オイルの種類」で紹介したホホバオイルやアルガンオイルなど、植物性のキャリアオイルなら、全身から頭皮、髪の毛、顔まで広く使用できます。
6.オイル以外では何が効く?頭皮トラブルの対処法
最後に、頭皮トラブルの対処法をいくつかお伝えします。オイルマッサージと合わせて取り組んでみましょう。
乾燥
<原因>
肌質、洗い過ぎ、生活習慣の乱れ、乾かし方が原因で頭皮は乾燥します。
乾燥が進むことで、かゆみやフケが発生することも。
<対処法>
・保湿剤(エッセンス、ジェル、クリームなど)を使って保湿する
・洗い方を見直す(アミノ酸系など地肌にやさしいシャンプーの使用/お湯だけで洗う/洗髪は1日1回/爪を立てずやさしく洗うなど)
・生活習慣を改善する(ストレスを溜め込まない/栄養バランスの取れた食事/睡眠の質を上げる)
・乾かし方に注意する(ドライヤーの熱風を地肌に近づけすぎない/一箇所ばかり集中的に熱風を当てずドライヤーを振りながら乾かす)
べたつき
<原因>
不要な皮脂や洗髪料が毛穴に詰まったり、皮脂が過剰に分泌されたりすることで、頭皮はべたつきます。
また、べたつきはニオイやかゆみ、フケの原因にもなります。
<対処法>
・洗髪料や整髪料の洗い残し、すすぎ不足に注意する
・実は洗い過ぎにも注意(必要な分の皮脂まで取ってしまうと、肌を保護するためにかえって皮脂が過剰分泌されます)
・生活習慣を改善する(ストレスを溜め込まない/脂質の摂りすぎに注意/睡眠の質を上げる)
かゆみ
かゆみは、セルフケアで対処できる場合と、専門的な治療が必要なケースに分かれます。
<症状が軽い場合の原因とセルフケア方法>
自宅でできるセルフケアを、3つのケースに分けて紹介します。
・肌に合わないシャンプーや保湿剤などが原因でかぶれている場合は、すぐに使用を中止して様子を見ましょう。
・乾燥によるかゆみは洗い過ぎに注意し、爪や指でゴシゴシと掻くことは避け、しっかりと保湿してください。
・ベタベタした脂性フケによってかゆみが生じているなら、シャンプー時の洗い残し、すすぎ不足に注意しましょう。
<症状が重い場合の原因と対処法>
頭皮が赤くなっている、湿疹が出ている、強烈なかゆみを感じる、かゆみの再発を繰り返している、という方は、脂漏性皮膚、あせも、シラミがかゆみの原因となっている可能性があります。
一度皮膚科を受診するか、薬局で薬剤師に相談し、適切な薬を処方してもらいましょう。
ニオイ
ニオイの原因はさまざま。汗、皮脂、雑菌の3つに、場合によっては加齢臭が合わさって悪臭を放ちます。
それぞれの対策を見ていきましょう。
<汗が原因の場合>
・普段から運動をして“サラッとした臭くない”汗をかく体質に変える
・こまめに汗を拭く
<皮脂が原因の場合>
・シャンプー時の洗い残し、すすぎ不足に注意
・皮脂や汚れを落として頭皮環境をリセットするため、洗髪は夜のうちに!
・ホルモンバランスを整えるためにストレスの蓄積や睡眠不足を避ける
<雑菌が原因の場合>
・枕カバーはこまめに洗濯する
・お風呂から出た後は時間を置かずにドライヤーで乾かす
・紫外線によるダメージに注意
<加齢臭が原因の場合>
・脂質の多い食事を控える
・加齢臭専用のスカルプケアシャンプーを使う
フケ
フケの種類は2つ。白くて細いカサカサの乾性フケと、黄色くて大きいベトベトの脂性フケです。
<共通の対処法>
どちらにも共通する予防法は、生活習慣の改善です。栄養バランスの取れた食事を取り、睡眠不足に気をつけ、規則正しい生活リズムを心がけましょう。
<乾性フケの対処法>
保湿を重視し、洗い過ぎに注意しましょう。
<脂性フケの対処法>
余分な皮脂や洗髪料、整髪料をきちんと洗い流すよう心がけてください。
7.まとめ
頭皮マッサージにおすすめのオイル15品を紹介しました。
このように、悩みや肌質を考慮しながら予算をざっくり決め、テクスチャや香りの好みにもこだわるのが、自分に合ったオイルを選ぶコツです。
キャリアオイルと精油の種類を知れば、より本格的に自分好みのオイルを作れますよ。
今回紹介したマッサージ方法や、頭皮トラブルの対処法などを参考に、ぜひセルフケアに取り組んでみてください。
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