花粉症を楽にしたい!対策を教えて|医学博士インタビュー⑩

■コラムテーマ
女性の5大不調 ~その原因とリセット法

学博士・健康科学アドバイザー 福田千晶先生
1988年、慶應義塾大学医学部卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、1996年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演と執筆、テレビ・ラジオ番組を中心に活動。

すごとく70%off

福田千晶先生インタビュー【第10回目】は、花粉症対策について

ついに最終回を迎えた医学博士・健康科学アドバイザー、福田千晶先生のインタビュー連載、『女性の5大不調~その原因とリセット法』。今回のテーマは前回に続いてアレルギー。日本の国民病ともいわれる「花粉症」の対策を中心にご紹介します。

スギ花粉との新しい付き合い方

編集部
体質的なものもあるのでしょうか、アレルギーというのは
一度発症すると、長くつきあわなければならないイメージがあるのですが……。

福田
そうですね、ただ、成長期などはそれだけで体が大変だから
小さな刺激でも反応してたけど、大人になったらほぼ大丈夫という方もいる。
さらに年齢を重ねて70歳ぐらいになると、違う不調が出てきて
持っていたアレルギーが気にならなくなってきたり。

編集部
一生の中でも波があるわけですね。

福田
はい。そういう場合もあります。

編集部
そして、アレルギーといえば、
いまや日本の国民病ともいわれるのが花粉症
少しでも楽にするための方法って、あるのでしょうか。

福田
まず、花粉をその年にどれだけ浴びないようにするか。

編集部
物理的なものですね。

福田
そうです。いわゆる、マスクをしたり眼鏡をかけたり。
あとはアレルギー反応が出にくくなる薬、抗アレルギー剤の服用です。
スギ花粉による花粉症に関しては、スギ花粉エキスを
舌の裏に少しずつ含ませて、異物と仲よくする
スギ花粉舌下免疫療法というものが注目されています。

 

編集部
拒絶しないで、受け入れてしまう。

福田
そう、少しずつ慣らして症状をやわらげていくという治療法です。

編集部
それはかなりポピュラーな方法なのでしょうか。

福田
そうなりつつあります。ただ、100人中100人が効果を実感するか
どうかは分からない。たぶん100人は効かなくて……8割とか?

編集部
かなり高いですね。

福田
それまでは治験だったから、はっきりしたことは分からなかったけど、
4年ほど前に保険適用になりましたから、
これからどんどんいろいろなデータが出てくると思いますよ。

編集部
スギ花粉に関しては、根本ケアが期待できそうですね。

スギ花粉舌下免疫療法とは?
スギ花粉を抽出した薬剤を舌の裏に投与し、少しずつ体内に吸収させることで体質を改善させていく免疫療法。2014年10月に日本国内で保険適用となって以来、『自宅で投与できる』『痛みがない』という点でも注目されています。長期間正しく治療が行われると、スギ花粉によるアレルギー症状を抑えたり治したりする効果が期待できるといわれています。

不調は体からのSOS

編集部
さて、今回先生にお話しを伺いました
肩こり・首のこり、目の疲れ、冷え、疲れ、アレルギーという
女性の5大不調ですが、これらは現代病というよりも、
日本人の定番の不調ともいえそうですね。

福田
現代病などといわれますが、こりは昔からあったと思うし、
冷えなんていうのももちろんあったでしょう。

編集部
あとは、肩こりにしても目の疲れにしても、
一種の老化現象なのかな、とも感じます。
やはり年齢とともに、疲れや痛みが出やすくなるというか。

福田
それには2つあって、体も長く使っていればあちらこちらに衰えとか、
ほころびが出てくるわけで、不調を抱えやすいのは確かです。
もうひとつは、不具合が出ることによって、
「体に関心が行く」「自分をいたわる」というのもあると思うのです。

編集部
はい。

福田
本来、不調は早くキャッチして微調整した方がいいわけです。
それによって、大事に至るのを防ぐことができますから。
だから年齢を重ねるにつれて、早く気付くようになるのが自然なのかなと。
気付いてもらうために、体がSOSを出しているのかもしれない。

編集部
なるほど、SOSですね。

福田
それに気づいてあげて、うまく補うとか、
微調整をするチャンスと捉えるのがよいと思いますね。

編集部
はい、不調を体からのメッセージと考えれば、
肩こりや冷えにも過剰に反応せず、うまくつきあっていけそうです。

本日は、たくさんの貴重なお話しをありがとうございました。

福田
こちらこそ、ありがとうございました。

アレルギー まとめ

アレルギーとは?

私たちの体には、細菌やウイルスなどの病原体から体を守る『免疫』という働きがあるが、本来無害なはずの花粉や食物に対して、免疫反応が過剰に起こることがあり、これをアレルギー反応という。アレルギーの原因となるものとして、スギ、ヒノキなどの花粉やダニ、カビ、ハウスダスト、卵、蕎麦、薬剤などが挙げられる。

アレルギーのメカニズム

それを苦手とする人が、花粉や食物、ハウスダスト、ダニといった特定の物質を察知した場合、体が敏感に反応。異物を追い出すために、鼻水や涙、くしゃみ、かゆみなどを発生させる。体内の免疫バランスが崩れることで、症状は出やすくなる。

アレルギーのリセット法

その場でリセット……アレルギーの原因を避ける
自宅でリセット……質のよい睡眠、規則正しい生活
根本リセット……薬物療法、食事療法など

千晶語録

アレルギーは、原因となる物質を避けるだけでなく、状態を悪化させないことも大切です。そのためにも、ぜひ体調の管理を心がけてください。

さて、10回にわたって、女性の5大不調についてお伝えしてきましたが、これらをリセットするためには、「適度に体を動かす」「しっかり休む」「心に栄養を与える」ことが肝心。不調というと体に目が行きがちですが、心と体は補い合っていますので、心のメンテナンスもどうぞお忘れなく。

                                   (終わり)

福田千晶先生のインタビュー連載は今回で終わりです。
お読みいただき、ありがとうございました。

連載をはじめから読みたい方はこちら

  • お話を伺った人

    福田プロフィール
    医学博士・健康科学アドバイザー
    福田千晶(ふくだ ちあき)先生

    • 1988年、慶應義塾大学医学部卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、1996年より、フリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演と執筆、テレビ・ラジオ番組を中心に活動。医療機関での診療、企業の産業医活動も行う。『自分でスッキリ消せる! 肩こり・腰痛・ひざの痛み』(永岡書店)、『心も体もきれいになる!その場で「あたため」ストレッチ』(講談社+α文庫)、『花粉症がみるみるよくなる62の対策』(日東書院)、『1日10分! 足の悩みは自分で治せる』 (実業之日本社) など著書・監修書多数。

      ホームページ