アレルギーの種類とメカニズム|医学博士インタビュー⑨

■コラムテーマ
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学博士・健康科学アドバイザー 福田千晶先生
1988年、慶應義塾大学医学部卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、1996年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演と執筆、テレビ・ラジオ番組を中心に活動。

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意外と知らないアレルギーの種類やメカニズムを分かりやすく解説!福田千晶先生インタビュー【第9回目】。

花粉、ハウスダスト、食物、薬剤……。ひとくちにアレルギーといっても、その種類はさまざま。「代表的なアレルギーとは?」「アレルギーのメカニズムについて」「アレルギーを悪化させないために心がけたいこと」などを、医学博士・健康科学アドバイザーの福田千晶先生にお聞きしました。

ズバリ、アレルギーって何ですか?

編集部
日本人の3人に1人が、何らかのアレルギーを持っているといいます。
国内で広く知られているのが花粉症だと思いますが、
他に代表的なアレルギーとして、どのようなものがあるのでしょう。

福田
そうですね、まずスギやヒノキの花粉によって、
鼻水が出たり目がかゆくなるのが花粉症
ダニやカビなどのハウスダストが引き起こす、
咳が出たり息苦しくなる気管支ぜんそく
あとは、卵や蕎麦といった食物や、薬剤の摂取などによって、
ショック状態になるアナフィラキシーなどが代表的なアレルギーですね。

編集部
先生、すごく初歩的な質問をしますが、
アレルギーってひとことでいうと何ですか?

福田
アレルギーというのは、ひとことでいうと、
自分が苦手なものを排除しようとする反応なんですね。
花粉症であれば、花粉を苦手とする体質の人のところに花粉が入ってきたら、
鼻水、くしゃみ、涙などを出して追い払おうとするわけです。

編集部
体にとっては、ごく自然なことであると。

福田
そうですね、アトピー性皮膚炎などでも、かゆくなるのは
かいて血行を良くしているのではないかという説もあるんですね。

冷やさない、よく眠る、こりをほぐす

編集部
そんなアレルギーの症状を、
少しでも和らげる方法というのはあるのでしょうか。

福田
アレルギーのある方はおそらく経験があると思うのですが、
疲れやストレスがあると、症状がひどくなることが多いですね。

体が、「今つらいから、こんなときに苦手なものが入ってきたら大変」ということで
小さな刺激でも、大きなサインとして発信するのではないかと考えられます。
なので、アレルギーの対策としては、まず体調をよくしておくということです。

編集部
具体的に心がけた方がよいことがあれば、教えてください。

福田
疲れをためないようにしっかり休養したり、心や体のこりをほぐしておいたり、
冷やさないようする。ごく当たり前のことですが、大事なことですね。

編集部
休養と聞いて、すぐに思いつくのが「睡眠」ですが、
やはり一定の睡眠時間を確保することが肝心なのでしょうか。

福田
日本人の場合は、7時間寝ると満足する人が多いという説がありますが、
「5時間でも大丈夫」という方がいれば、
「私は8時間寝なければダメ」という方もおり、個人差はあります。

編集部
よく日付が変わる前にベッドに入るといい、などといわれますが。

福田
それも最近は、さほどこだわらなくてもいいといわれています。
同じような時間に寝起きしているのであれば。

編集部
そうなんですね。

福田
海外出張が多い職場の健康診断で、「時差がつらい」という人がいれば、
「何でもない」という人もいるんです。
看護師さんでも、「夜勤がつらくてつらくて」という人がいる一方、
「夜勤明けは平日の休みがあるから、有効に使えてうれしい」と、
むしろ夜勤のある部署がいいという人もいる。

おそらく遺伝や体質で、時差に耐えられる人と
耐えにくい人がいるのではないかと思います。

編集部
なるほど、一概にはいえないと。

福田
あとは、意外に大切なのが睡眠環境ですね。
枕の位置を変えただけで、すごく体が楽になったという方もいます。

編集部
そうなんですか。

福田
だいたいベッドって、引っ越し屋さんが何となく置いた
その位置でずっと使っていたりしますでしょう。

編集部
はい。

福田
すると、カーテンの隙間から陽が射し込んできたり、
頭の上を人が通ったりして、睡眠を妨げていることがある。
なので、ちょっと頭の向きを変えてみたりして、
安眠できるポジションを見つけるのもおすすめです。
それで、ずいぶん眠りの質が変わったりしますので。

編集部
はー、やってみるものですね。

                            (つづきます)

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  • お話を伺った人

    福田プロフィール
    医学博士・健康科学アドバイザー
    福田千晶(ふくだ ちあき)先生

    • 1988年、慶應義塾大学医学部卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、1996年より、フリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演と執筆、テレビ・ラジオ番組を中心に活動。医療機関での診療、企業の産業医活動も行う。『自分でスッキリ消せる! 肩こり・腰痛・ひざの痛み』(永岡書店)、『心も体もきれいになる!その場で「あたため」ストレッチ』(講談社+α文庫)、『花粉症がみるみるよくなる62の対策』(日東書院)、『1日10分! 足の悩みは自分で治せる』 (実業之日本社) など著書・監修書多数。

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