究極の美を実現するエネルギー|原田文植 医師コラム

■コラムテーマ
『言葉は身体のコントローラー』

医師・医学博士 原田文植先生
1971年、大阪生まれ。医師、医学博士、内科認定医、認定産業医、スポーツ健康医、在宅医療認定医。大阪医科大学卒業後、大阪府済生会中津病院血液リウマチ内科、国立感染症研究所を経て2008年より蔵前協立診療所所長として、地域医療に従事。年間のべ約2万人を診療している。

黒柳徹子さんと親交のある友人から興味深い話を聴いた。
黒柳徹子さんの番組に歌手がゲストで来た。
本番前に黒柳さんが歌手に挨拶に行ったが現場にいない。
スタッフに訊いたら「そこに座ってるじゃないですか」と指差された。

確かにいた。しかも、すぐそばに・・・
なのに、その歌手に気づかなかったのだ。
その歌手は美容整形を繰り返していることで有名だ。
「美容整形し過ぎるとオーラが消えるのでは?」
黒柳徹子さんの仮説だ。

「美」に対するあくなき探求心。
若さを追求する「アンチエイジング願望」。
古今東西、人間、特に女性の常だと言える。
男に媚びを売るため?
そうではないらしい。
女性の敵は女性とも聞く。
自己満足なのかもしれないが、「他人の目」が起点になっていることは間違いない。
「美しさ」の定義?
人によってさまざまだ。
「平均的な顔」を美しいと感じる仕組みを本能的に持っているという説は有力だ。
この説が正しいとすると、「美」を追求するということは、「個性」を捨てていくということになる。
晩年のマイケル・ジャクソンは相当「個性的」に仕上がったが…

芸能人で売れる人は元々「個性」のかたまりだ。
美容整形はある意味、「平均」に近づける作業だ。
「個性」が評価されて売れた芸能人にとっては勿体ないことかもしれない。
黒柳徹子さんは歌手に「オーラが消えた」と感じた。
「個性」の消失と関係があるのかもしれない。

一般の人が美容整形をすることによって得るものは?
コンプレックスが消える、人前で堂々と話せるようになる。
美容整形の最大のメリットは「自信」がつくことだろう。
「自信」は健康面の改善にも貢献してくれることだろう。

やや強引かもしれないが、医学的に「美」を定義してみる。
「美」とは細胞の若さのことである。
アンチエイジングも目指すところは細胞の若返りだ。
細胞の若さとは人体のエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)が活発にやりとりされている状態だ。
ATPの源流はどこなのか?
実は太陽エネルギーなのだ。

太陽光を使って光合成した植物が二酸化炭素を糖に変える。
その糖を使って人体はATPを作るのだ。
そのATPが人体のあらゆる活動を支えているのだ。
ATPが機能しなくなると、老化し、ガンなどの病を引き起こす。
そしてATPの流れが途絶えた瞬間を「死」と呼ぶのである。
要するにエネルギーが溢れている状態が、「美」を支えているのだ。

「個性」も「オーラ」も「自信」もエネルギーと無縁ではない。
どれも目には見えないが、何となく周りが感じるものだ。
美容整形によって「個性」というエネルギー状態が沈静化する。
すると「オーラ」も消える。
美容整形によって「自信」がつくとエネルギー状態は活性化する。
「個性」も「オーラ」も「自信」もすべてATPの生まれ変わった姿なのではないか!
あまりにもロマンティック過ぎるだろうか…

自分を取り囲むエネルギーの源泉に感謝する。
仕事、趣味、遊び、恋愛に夢中になり、エネルギーを産生せざるを得ない状況を作る。
エネルギーを産生する美容整形なら当然ウェルカムだ!
それが真の「美」につながるのは間違いない。

 

◆執筆◆

原田プロフィール
医師・医学博士
原田文植(はらだ ふみうえ)先生

1971年、大阪生まれ。医師、医学博士、内科認定医、認定産業医、スポーツ健康医、在宅医療認定医。大阪医科大学卒業後、大阪府済生会中津病院血液リウマチ内科、国立感染症研究所を経て2008年より蔵前協立診療所所長として、地域医療に従事。年間のべ約2万人を診療している。2018年、医療と教育に特化したONE LOVEビルを建設。医療従事者向けに「日本メディカルコーチング研究所」、一般の患者向けに「よろず相談所 One Love」を開設。武道家・格闘家との交流、映画出演、音楽ライブ活動など幅広く活躍。著書に『病は口ぐせで治る!』(フォレスト出版)がある。

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