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「冷え」を重要視する東洋医学

《「冷え」は東洋医学では「未病」ととらえる病の前兆》
「冷え」と言う考え方は、生理学的には循環不全の一種ととらえれば理解できます。血液の温度が下がって血流が悪くなると代謝が低下し、体が熱をつくれなくなってさらに冷えます。

東洋医学では「冷え」は、体全体のバランスが崩れて起こります。さまざまな病気を引き起こす前兆という意味で「未病」ととらえ、「冷え」を非常に重視します。
東洋医学の代表である漢方医学には、人間の体は「気」「血」「水」の三つの要素でできているという概念があり、「血」は血液、「水」はリンパ液などの体液ですが、「気」は生命をつかさどる根源のようなもので、目で見ることも触れることもできないのでイメージしにくいかもしれませんが、エネルギーと考えると理解がしやすいかもしれません。
「気」が十分に満ちて常に活動している状態を「正気」、つまり健康と定義し、逆に不足していたり活動がうまくいっていなかったりする状態を「病気」と言います。
「病は気から」と言いますが気持ちの問題と言う意味ではなく、まさに「気」のせいなのです。

《「気」は健康に生きるために必要なエネルギー》
「気」には、「先天の気」生まれたときにすでに体に備わっている「気」と「後天の
気」食べ物や呼吸によって後から加わった「気」があり、どちらの「気」も元気に暮らすためのエネルギーです。また、どちらの「気」も蓄えている場所が「腎」です。
「胃」と「脾」は食べ物を消化し、その「気」を「心」の推進力で「腎」へと送られます。「脾」は胃腸のことです。つまり、「気」を増やして巡らせる胃腸を丈夫にすることこそ、元気の原点というわけです。

少し難しい話になりましたが、これから冬に向けて寒さ対策、冷え対策をしっかり行って下さい。下記のチェックシートで自分の冷え性度をチェックしてみて下さい。

東洋医学の考え方
チェックシート
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