「気」「血」「水」のバランスが乱れると「冷え」てしまう!
「冷え」は、「気」「血」「水」のバランスが乱れ、順調に巡らず滞ることで起こります。「冷えは万病のもと」といわれるのは、冷えていると、体の新陳代謝や免疫力が低下するためと考えれば理解できるでしょう。
「気」が不足するのを「気虚」、血が足りなくなるのを「血虚」、血が滞るのを「瘀血」といいますが、いずれも「冷え」の原因でもあり結果でもあります。
乱れた「気」「血」「水」のバランスを整えるために使われるのが、漢方薬、按摩、マッサージ、指圧、気功、鍼灸などです。
「気」が交わるところに内蔵につながるツボがある!
漢方医学では、体の中を「気」「血」「水」が流れていると考えます。このうち「気」が流れるルートを経絡とよびます。体を縦に走るルート(経脈)は14種あり、これとは別に体を横に走るルート(絡脈)もあり、その縦と横のルート上にツボがあります。
ツボへのアプローチで体の内部までケアが可能!
ツボは、約2000年前に中国で誕生した漢方医学に登場する体の要所のことで、経穴ともいいます。全身に361ヶ所あり、ここを指先や鍼、お灸で刺激することで、体調を整えることができます。
体の内側にある内臓は直接見たり触れたりすることができませんが、「気」の交差点であるツボを体の表面から刺激することで、経絡を通じて調子の悪い臓器に働きかけることができます。
西洋医学では説明がついていない症状もツボを刺激することで、症状が改善することが大いにあります。