◆「怒り」を抑える感情とは?
東洋医学には陰陽五行という考え方があります。
自然界のあらゆるものを「木・火・土・金・水」の
5つに分類した考え方です。
季節や臓腑、感情などがそれぞれに分類され、
それらはお互いに育成と保護の関係性にあります。
春は「木」に分類され、関連する感情は「怒り」です。
五行から考えると、
「怒り」を育成するのは「驚き・恐怖」、
保護(抑制)するのは「悲しみ・憂い」です。
なので、もし、あまりにもイライラが収まらない時は、
悲しい出来事に浸ったり、
切ない映画を観たりして泣きましょう。
涙が止まる頃には、
怒りの感情も落ち着いているはずです。
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◆もっと分析的なやり方も!◆
実は、昨年の同じ頃にもお話したのですが、
きっと皆さん忘れちゃったと思うので、
今年も話しますね!(笑)
「アンガーマネジメント」という言葉を
聞いたことがある方も多いと思いますが、
怒りとの上手な向き合い方についてです。
そもそも、怒りというのは
それ単体では存在しません。
表に出てくるのは怒りであっても、
その深層部分には、悲しみ、寂しさ、妬み、
悔しさ、不安、焦り、戸惑いなどが隠れています。
例えば、ぜんぜん宿題しない子供に
「早く宿題やりなさい!」と怒るとします。
一息ついて、冷静にこの感情を分析してみましょう。
もしかしたら、怒りの感情の根底には
「うちの子は勉強が遅れてるんじゃないかしら…」
という不安や、
「なんで何度言っても聞いてくれないんだろう…」
という寂しさがあったりしませんか?
イラっとしてすぐに行動を起こして、
あとあと後悔することってありますよね。
「なんであんな言い方しちゃったんだろ…」って。
感情が湧いた時に、即座にこの分析(振り返り)が
できるのが理想かもしれませんが、
最初は後からでも大丈夫です。
落ち込むばかりではなく、
自分の本当の気持ちと向き合うことが、
冷静になるきっかけになり、
行動の変化へとつながっていくはずです。
(その4へ続く)
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