「鍼灸に興味があるけど、鍼を刺すのが怖い」
「鍼灸がどんなメカニズムで効果的と言えるのか、いまいち分からない」
という方は少なくないと思います。
ツボと鍼灸が心とからだに与える影響鍼灸治療のメカニズム日本や世界で注目される効果についてわかりやすくお伝えします。
初めて鍼灸治療をしてみたいけれど、少し不安に感じている鍼灸ビギナーさんは、ぜひご覧ください。
鍼灸とは、 からだ全体のバランスを整える、東洋医学の一分野です。
「鍼(はり)」や「灸(きゅう)」を使って、からだに361箇所あるとされる経穴(ツボ)に的確な刺激を与えることで、免疫力を高めて病気の予防・改善をしやすいからだを目指します。
最近では、テレワークによるデスクワーク中心の生活で、肩こりや腰痛に苦しんだり、運動不足でからだが怠い・気分が上がらないと感じるような悩みも少なくないでしょう。
鍼灸は、こうした心とからだ両方のお悩み解決に効果的な施術です。
★なぜツボをおさえると健康になれるの?
東洋医学の観点では、私たちのからだには「経絡」と呼ばれる、エネルギー(気・血液・水)の通り道が張り巡らされており、その中でもエネルギーが集まりやすい場所が「ツボ(経穴)」と考えられています。
人間のからだには本来「自然治癒力」が備わっており、病気やケガを自然に治癒するように働いています。
東洋医学では、この自然治癒力を高めているのが「気の流れ」であると考えています。この気の流れが滞ると、自然治癒力が低下し、病気やからだの不調を生み出します。
そこで鍼灸を使ってからだのツボを刺激することで、エネルギーの流れを回復し、体内の異常な部位や臓器に間接的に働きかけること。これが、鍼灸でツボを刺激すると健康になると言われる仕組みです。
もう少しわかりやすく、鍼を刺したときに、からだの中で起こっている作用を見てみましょう。
鍼でからだの中の筋肉や組織に”小さな傷”をつける。からだ・脳は「傷を治さなきゃ!」と反応する。
刺激を与えた箇所を修復するために血液を集める(=血行促進)
必要な酸素や栄養を補給し、不要なものを排除する(=代謝)
自律神経の副交感神経を優位に切り替え、からだ・脳がリラックスした状態になる
自然治癒力が引き出され、体調回復・改善に繋がる
このように鍼灸刺激を行うことで血行や代謝が促進されると共に、免疫力や自然治癒力も活発となり、病気の改善や、体調回復・健康に繋がります。
この他にも、鎮痛作用、ホルモン作用、自律神経作用など、鍼はさまざまな良い生物学的反応を引き起こすことが明らかになっています。
治療後に発生するこのような変化が、術後に「悩んでいた部分が楽になった」「からだが温まった」と感じるポジティブな感覚を生み出すのです。
★鍼の場合
ステンレス製、または銀製の鍼をツボに刺していきます。
筋肉の大きさや骨の位置をよく理解したうえで、適度の深さ・角度で素早く刺入します。鍼を上下させる・回す・振動させるなどの技法で刺激の強弱を調節したり、微弱な電気を流すことで、ツボを刺激し、さまざまな効果を生み出します。
鍼を上下させる・回す・振動させるなどの技法で刺激の強弱を調節したり、微弱な電気を流すことで、血液循環。
刺入したあとは、直ぐに抜く場合と、一定時間(10〜15分程)置鍼する場合があります。この時に、違和感が少しでもあれば遠慮なく先生に伝えてください。
Q:鍼による痛み・腫れなどの副作用が怖いです。
鍼灸院で使われる鍼の太さは、髪の毛と同じくらい細いので、基本的には痛みや傷跡の心配はありません。ただし、皮膚には痛みを感じやすい点(痛点)があり、稀に「チクッ」とすることもあります。
適切な施術を行うために、急に鍼を刺すのではなく、必ず目視による確認や、体調のヒアリング、また必要に応じて患部に触れる触診が行われます。
もし痛みが強いと感じたら、担当の先生に伝えてください。
鍼が初めての方には先生側も十分なフォローをしてくれるので、遠慮なく相談してください。
Q:鍼をした後の注意点はありますか?
鍼やお灸を行った後は、特別注意することはありません。普段通り、お風呂でからだを洗っても大丈夫です。
稀に、運動をした後のように重だるくなることがあります。それは「好転反応」といって「からだの修復作業を行うので、早く寝てください」という信号なので、無理をせず早めに休みましょう。
鍼の効果が一番発揮されるのは、施術を受けたその日の睡眠中です。からだを休める自律神経である副交感神経が優位になることで、自己治癒力が活発になりいつもよりぐっすり眠れます。
ぜひ、次の日の寝起きのスッキリ感を体感してみてください。
Q:病院で薬を処方してもらっていますが、鍼灸の施術をしても大丈夫ですか?
問題ありません。併用することで相乗的に効果が増すとも言われています。
もし不安であればお薬手帳をお持ちになり、医師の先生にご相談ください。
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