厚生労働省が、2023年版の「過労死等防止対策白書」を公表しました。睡眠時間が理想より不足すればするほど、うつ病などになるリスクが高まるという調査結果が示され、「心身の健康を保つためには、睡眠時間の確保が重要」と指摘しました。
白書では、労働者や自営業者ら9852人を対象に、昨年12月に行ったアンケート調査の結果を分析し、理想とする睡眠時間は、「7~8時間未満」が最多の約45%でしたが、実際に確保できているのは、「5~6時間未満」が最も多く約36%となっていました。
睡眠時間と精神状態の関係を比較したところ、うつ病や不安障害の疑いがある人の割合は、理想の睡眠時間を確保している場合や、理想より1時間不足している場合では20%未満でした。これに対し、理想から2時間不足すると約28%、3時間不足すると約37%に上り、理想と実際の睡眠時間の差が広がると、精神状態が悪化する傾向が見られました。
また、前日の疲労を翌朝に持ち越すことがある人の割合は、労働時間が「週20~40時間未満」で約53%だったのに対し、「週60時間以上」では約69%に達し、白書は「労働時間が長い人は疲労を翌日に持ち越しやすく、うつ傾向も高い。心身の健康を保つため、睡眠時間を確保することが重要になる」としています。
仕事や家庭の関係上、睡眠時間の確保ができない人は多くいらっしゃるかと思います。しかし、十分な睡眠が取れていないと上記にもあるように心身に大きな影響が及んでしまいます。HANAReでは、睡眠が十分にとれていない方や睡眠に関するお悩みをお持ちの方に対してアプローチをしていきます。是非ご相談ください。