日常的な不安や漠然とした生きづらさ、自分への嫌悪、また体調不良などを感じていても、多くの場合、自分の性格や対処が悪いから、もしくは他者の悪意、社会の歪み、不運のせいだと考えている人が多いと思います。
「最近仕事がまわらなくてつらい」「悲しくもないのに涙が止まらない」「なぜかずっと不安が消えない」。こういった悩みのほとんどは、実は「疲労」から始まっています。
しかし、蓄積する疲労は自覚しにくいため、表面にある心身の不調と結びつけにくくなっています。
疲れた状態では、体調が崩れやすく、集中力がなくなり、思考・感情に偏り(やたら不安になり、やたら自分を責め、やたら自信がなくなる)が出てきます。体調不良と集中力の低下で仕事がまわらなくなり、それを偏った思考・感情で受け取るので、疲れが原因とは思わず「これくらい一人でできる」と自分を追い込んでしまうのです。
体が疲れていても活動し続け、さらに疲労がたまってますます仕事ができなくなり、ネガティブな感情があふれかえってしまう。これが、現代人がうつ病になっていく過程です。
疲れを感じたら、しっかり休養をとりましょう。そのためには、睡眠がとても重要になります。適切な睡眠時間の確保、質の良い睡眠を心がけて疲れの蓄積をしないようにしましょう。