肝臓の足つぼを押した時、思ったより痛いと不安になりますよね。肝臓の足つぼを押した時に痛みがあると、肝臓が弱っている可能性があります。足つぼを押して痛みが軽減する場合もありますが、生活習慣の改善が必要な場合もあります。
今回は「肝臓の足つぼの押し方」と「生活習慣の改善」について紹介します。肝臓が元気になり、体の健康状態を取り戻していただければ幸いです。
足つぼに関する疑問をまとめて解消したい方には、下記の記事がおすすめです。
関連記事1.肝臓の足つぼが痛くなる3つの原因
肝臓の足つぼが痛い時は、肝臓に問題がある可能性が高いです。ここでは肝臓の足つぼが痛くなる(肝臓の状態が悪化する)原因について説明します。
なぜ肝臓の足つぼが痛くなる原因を理解しておくことによって、痛みを軽減させることが期待でき、体をいたわることもできるでしょう。
1-1.アルコールの飲み過ぎ
肝臓の足つぼを押した時に痛いと感じる原因で一番多いのが、アルコールの飲み過ぎです。アルコールは胃で20%、小腸で80%吸収されて血液に溶け込み、門脈を通って肝臓に運ばれたあとに分解が始まります。
500mlのビールを分解するのに2~3時間ほどかかると言われていますが、量が増えれば増えるほど肝臓に大きな負担がかかります。肝臓への負担が高まれば、「肝炎」「肝硬変」「肝がん」といった肝臓病の原因にもなる可能性があります。
1-2.肥満
食べ過ぎや運動不足による肥満も、肝臓に負担がかかり、足つぼが痛くなることがあります。特に中~高年齢に見られる内臓肥満を伴う高血圧は、時間が経てば立つほど最大血圧が高くなり、肝機能にも影響を及ぼします。
また、肝臓に脂肪がたまると「脂肪肝」という症状を発症する人もいます。
脂肪肝は、食べ過ぎや運動不足によって、余分な糖質や脂質が中性脂肪に変わり、肝臓に過剰にたまって、脂肪が肝臓全体の30%以上を占めている状態を指します。
脂肪肝は、肥満体型な人だけでなく、細身な人にもみられます。
2~3kg体重が増えただけで肝臓に脂肪がたまり、負担がかかることもあります。
1-3.ウイルス
ウイルスに感染することで肝臓が炎症を起こして(肝炎)、足つぼに痛みを伴うこともあります。
ウイルスには4つ種類があります。
- A型肝炎ウイルス:貝類や海外での飲食によって感染
- B型肝炎ウイルス:出産や性交渉などにより感染
- C型肝炎ウイルス:輸血や刺青(いれずみ)などにより感染
- E型肝炎ウイルス:動物の生肉からの感染
肝臓がウイルスに感染すると、食欲不振や吐き気、嘔吐、発熱などの症状が見られます。ウイルスによる感染を放置すると、ガンなどに進展する恐れもあります。足つぼマッサージで痛みが改善できるレベルではないので、ウイルス感染の疑いがある場合は、肝炎ウイルス検診を受けましょう。
足つぼが痛む理由(正確には足裏)は他にもあります。以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はぜひご覧ください。
関連記事2.肝臓を元気にするツボの押し方
肝臓のツボは、右足だけにあります。足裏の小指と薬指の間の延長線上をたどっていった時くぼむ部分です。このくぼんだ部分を木の棒などで、「グーッと」と押し込んでください。(1日あたり3秒間×10セット)
参考動画
マッサージをした時、ツボの硬さ具体によって、肝機能がどのくらい衰えているかわかるとされています。
痛み具合 | 肝臓の状態 | アドバイス |
激痛 | 老廃物が足に溜まっていて、肝臓もかなり疲れている状態 | 肝臓の検査がおすすめ(任意) |
シコリや痺れがあった | 肝臓に異変が起きている可能性あり(ただし歩き方によって、足にタコができている可能性もある) | |
痛い | 老廃物が足に溜まりつつあり、肝臓も少し疲れている状態 | 足つぼマッサージの継続 +次章の改善方法の実践 |
何も感じない | 肝臓が貧弱になっている状態 | |
痛気持ちいい | 肝臓が健康な状態 | 足つぼマッサージの継続 |
3.足つぼは応急処置!肝臓を元気にする3つの生活習慣
肝臓が弱っている場合、生活習慣を改善して、肝臓の元気を取り戻す必要があります。
足つぼマッサージはあくまでも応急処理です。肝臓が弱ったまま放置してしまうと、症状が悪化して、肝硬変や肝がんといった病気になる恐れもあります。
肝臓をいたわり、肝臓の健康状態を取り戻しましょう。
肝硬変とは
B型やC型肝炎ウイルス感染、アルコール、非アルコール性脂肪性肝炎などによって肝臓に傷が生じますが、その傷を修復する時にできる「線維(コラーゲン)」というタンパク質が増加して肝臓全体に拡がった状態のことです。
3-1.食事
食事で注意すべき点は以下の4つです。
- 未精製の穀物を十分にとる
- 野菜や果物、海藻を積極的にとる
- 良質なタンパク質を摂取する
- 脂肪分を控える
1つずつ説明していきます。
3-1-1.未精製の穀物(玄米や全粒粉の小麦)を十分にとる
肝臓が弱っていると、血糖を調整する力が落ちています。未精製の穀物、例えば玄米や全粒粉の小麦などはグライセミック・インデックス(GI)が低いため、血糖の急激な上昇を防ぎます。
GIとは:
GIは、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、摂取2時間までの血液中の糖濃度を計ったもの
3-1-2.野菜や果物、海藻を積極的にとる
野菜には、ビタミンや食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は便通を良くする働きがあり、腸内細菌を元気にしてくれます。便通や腸内細菌が良くなれば、腸内からのアンモニアの吸収も抑えてくれます。食物繊維が豊富な野菜や果物(大根、ごぼう、バナナ、りんごなど)を積極的に食べましょう。
3-1-3.良質なタンパク質を摂取する
豆類や野菜、大豆製品、魚などから良質なタンパク質を摂取しましょう。肉にもタンパク質は含まれていますが、スーパーなどに売られている安い肉には食品添加物が使用されています。添加物が含まれた食事は、肝臓や腎臓にかかる負担が普段よりも大きくなります。内臓疲労を引き起こしてしまう可能性があるため、安い肉からタンパク質を摂取するのは避けましょう。
3-1-4.脂肪分を控える
脂肪分の摂りすぎは、肥満の原因になります。、乳製品や肉類、お菓子類など、脂肪分が多い食事はできるだけ控えましょう。
3-2.運動
1日30分くらいを目安に、軽く汗をかく程度の運動をしましょう。やヨガなど、続けやすい運動がおすすめです。肝臓の脂肪は、運動してから10分以上経過しないと、燃え始めません。きちんと効果を得るためにも、30分以上の運動を毎日続けましょう。
3-3.睡眠
規則正しい睡眠を取りましょう。理想的な睡眠時間は6時間〜7時間です。睡眠は肝臓機能の休息にもつながるため、肝機能を回復させるためにも、しっかりと休息を取りましょう。
まとめ
肝臓の足つぼの押し方と肝臓を元気にする生活習慣について解説しました。肝臓のツボは、右足の足裏の小指と薬指の間の延長線上にあるくぼむ部分にあります。くぼみ部分を丸状の棒でマッサージ(3秒ほど押す×10回)しましょう。足つぼのマッサージを繰り返していると痛みが軽減し、肝臓が元気になってくるとされています。また足つぼのマッサージだけでなく、「食事」「運動」「睡眠」の改善も大事です。
食事
- 未精製の穀物(米や麦)を十分にとる
- 野菜や果物、海藻を積極的にとる
- 良質なタンパク質を摂取する
- 脂肪分を控える
運動
- 1日30分以上の汗をかく運動
睡眠
- 規則正しい睡眠(6時間から7時間)
マッサージや生活習慣の改善を繰り返し行い、肝臓の元気を取り戻していただければ幸いです。
足つぼマッサージは自分でもできますが、熟練のプロの施術はやはり違います。痛気持ちよさの後のリラックス&リフレッシュ体験は、セルフマッサージではけして味わえない感覚でしょう。 そもそも全身マッサージに比べると、比較的短時間で料金も安く、気軽に施術を受けられるのが足つぼマッサージの魅力です。ぜひ足つぼマッサージにトライしてみてください。 マッサージ・リラクゼーションサロンの検索・予約サイト『EPARKリラク&エステ』なら、足つぼマッサージが受けられるサロンの検索ができます。また施術が割引になるキャンペーンや、新規のお客さま限定のお得なクーポンも利用できます。 |
以下の記事もおすすめです。興味があればぜひ読んでみてください。
関連記事
コメント