★腱鞘炎とは?どんな症状がでるの?
腱鞘炎とは、指を動かす際に重要な役割を果たす組織である腱鞘に炎症が起こり、指や手首に強い痛みや熱感を伴う症状のことをいいます。
私たちの指や手には、筋肉と骨を結び付ける腱(けん)という紐のようなものがあり、それが筋肉と連動して動くことで、指や手首を自由に曲げたり伸ばしたりしています。腱が動くときに、骨から離れないように押さえる役割をしているのが腱鞘(けんしょう)という組織です。
腱鞘はトンネル状になっていて、指を動かすとその中で腱が動きます。通常は、腱鞘と腱がこすれ合うことは少なく、痛みを感じることはありません。
しかし、指を早く動かしたり酷使したりしてしまうと、腱が早く動いて負担がかかり、腱鞘とこすれ合う回数が多くなります。こすれる回数が多くなれば多くなるほど炎症を起こしやすくなり、腱は太く、腱鞘の穴は狭くなってしまいます。
これが悪化すると、余計に腱と腱鞘はこすれ合ってしまい、指や手首を動かすと痛みが生じます。腱鞘炎とは、このような状態のことをいいます。
また腱鞘炎には2つの種類があり、それぞれ特徴があります。
○ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
ドケルバン病とは、親指と手首(手関節)をつないでいる2本の腱「短母指伸筋腱」「長母指外転筋腱」と、その2本を覆うトンネル状の腱鞘が炎症を起して生じる腱鞘炎です。
親指側の手首が腫れて痛みが生じ、さらに、症状が悪化してしまうと力が入らなくなってしまうことがあります。
○ばね指(弾発指)
ばね指とは、指の曲げ伸ばしをする働きがある「屈筋腱」と、屈筋腱の浮き上がりを押さえるトンネル状の「靭帯性腱鞘」が炎症を起して生じる腱鞘炎です。腱鞘の中で腱がスムーズに動くことができず、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。
指の曲げ伸ばしの際にばねのような引っ掛かりが生じ、症状が悪化してしまうと指が動かなくなってしまうのが特徴です。
腱鞘炎にも2つの種類(ドケルバン病とばね指)があることが分かりました。
では、腱鞘炎になってしまう原因とは何でしょうか。それについては次に解説していますので、このまま読み進めてくださいね。
腱鞘炎になる主な原因は??
腱鞘炎になる主な原因として考えられるものを見てみましょう。
○長時間のスマホ操作
スマホを使うとき、片手の親指ばかり使って操作している方も少なくないと思います。現代人にとって馴染みのある動作ですが、それを長時間続けてしまうと親指が酷使され、腱鞘炎になってしまう可能性が高くなってしまいます。
特に、画面が大きいスマホを使用している場合は注意です。画面が大きいと親指を大きく動かすことになるため、更に負担がかかってしまいます。
○長時間のパソコン作業
スマホ操作と同じく、長時間のPC作業も指に負担がかかります。中でもタイピングが早い人(指の動く速度が早い人)ほど、腱を激しく動かしていることになるので、腱鞘炎になりやすい傾向にあります。
キーボードを強く叩くことも、必要以上に手や指に負担をかけていることになりますので注意が必要です。
○長時間のゲームプレイ
手や指をよく使うゲーマーも、腱鞘炎には注意しましょう。キーボードのタイピング操作や、ボタン連打が必要なゲームは指を駆使してプレイするため、腱鞘炎になりやすくなってしまいます。
特に、コントローラーのスティックを操作するときは片手の親指だけ使いがちになってしまうので、その指だけに負担がかかり、腱鞘炎が起こりやすい傾向にあります。
○グリップやボール等を握るスポーツをする
テニスや野球などのスポーツは、腱鞘炎になりやすいとされています。理由としては、グリップやボールを握る動作は指や手首に負担が掛かりやすく、それに『打つ』、『投げる』といった動作で強い衝撃が加わり、さらに負担を大きくしてしまうからです。
腱鞘炎にならないためには、過度な練習は避けて休養をしっかりとること、正しいフォームで練習することなどが大事です。
腱鞘炎になる主な原因▼
・長時間のスマホ操作
・長時間のパソコン作業
・長時間のゲームプレイ
・グリップやボール等を握るスポーツをする
当てはまる方一度、当院までご相談ください!
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