産後のケアについて(2023年08月22日 13時43分) シャキット整体院

こんにちは!シャキット整体院です!
本日は産後のケアについて解説していきます!

産後、骨盤が開いているなんてよく聞きますよね?
結論からいうと、骨盤自体は開きません。出産時に向けて筋肉や靭帯が緩むのです。
妊娠初期から「リラキシン」という女性ホルモンの分泌が増加され、赤ちゃんがお腹の中で大きくなっていくとともに、また出産時に産道が開くように、筋肉や靭帯が徐々に緩んでいきます。

骨盤は、寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)・尾骨・仙骨でできている硬い骨でありますので、骨盤の大きさ自体は変わることはなく、筋肉や靭帯が緩むことによって骨盤内の容積が広がるといったこととなります。

出産に向けて産道のために筋肉や靭帯が緩み、出産時に最大限に緩んで赤ちゃんがうまれることとなるのです。
さて、この靭帯や筋肉を緩めてくれる「リラキシン」ですが、個人差はありつつもおおよそ半年ほどかけて次第に分泌量が減少していきます。
出産後、すぐに筋肉や靭帯が元に戻るわけではなく、少しずつ戻っていきます。ただし、その戻っていく過程でお腹が大きかった妊娠中の姿勢の癖が残り、骨盤が開いたと感じてしまうのです。
妊娠中はお腹が大きいので、自然と骨盤が前傾し、股関節・膝関節が内側に入り(内旋位)、大転子(大腿骨の出っ張り)が外に張り出してきてしまいます。これが骨盤が開いてしまっていると感じる原因です。
何度も述べているように「リラキシン」の分泌量が多い期間は、靭帯・筋肉ともに緩みやすいのです。なので、この期間に張り出してしまっている大転子を戻すことが骨盤の開きを感じることを防ぐこととなります。
また、大転子の張り出しを放っておくと、「体重は戻せたのにズボンが入らない」「腰が痛い」「O脚になってきた」「膝が痛い」などの不調を起こしかねません。

・左右のくびれの高さが違う気がする
・よくわからないけど歪んでいるような気がする
・立っているときにどうしても片方の足に体重をかけてしまう
・脚を組んでしまう癖がある
・反り腰になってしまった、あるいは産後さらに反り腰になった気がする
・子育て奮闘中のママさんたちは、どうしても「片方に赤ちゃんを抱いてもう片方の手で家事をする」「子供と一緒に寝るから寝返りが打てない」といったことが多く、骨盤だけでなく体全体が歪みがちです。

また、「歪み」と一言でいっても、前後傾、左右の傾きやねじれなど人それぞれ違います。
骨盤だけでなく、身体の歪みはさまざまな不調をもたらす要因となります。

恥骨が痛い原因として、

・「リラキシン」の分泌量が多い
・恥骨結合離開が起こってしまっている
・骨盤まわりの筋肉が硬くなってしまっている・恥骨付近に関連痛が起きてしまっている
・恥骨結合の位置が戻りきっていない
などが挙げられますが、この中で整体で改善が見込まれるのは最後の2項目です。

恥骨とは骨盤の前側の読んで字のごとく、少し恥ずかしい場所にある骨です。
その恥骨と恥骨を繋いでいる靭帯を恥骨結合といいます。出産時、産道を開くために大きく緩むのがこの恥骨結合となります。
恥骨結合は、出産時にいきなり緩むわけではなく、お腹で赤ちゃんが大きくなるとともに徐々に緩んでいき、出産時に一番大きく緩みます。
靭帯はそもそも骨と骨を繋ぐものですので、本来は筋肉よりも硬く、血行も乏しいため、一度緩んだ恥骨結合はすぐには戻りません。
ただし、緩んだままとなることはなく、「リラキシン」の分泌の軽減とともに次第に元に戻っていきます。
ただし、この時に骨盤の周りの筋肉が硬く凝ってしまっている状況だとなかなか恥骨結合が戻りづらい、または歪んだまま戻ってしまうことになり、痛みの原因となることが考えられます。
なので、緊張して硬くなってしまっている筋肉を緩めることによって、恥骨の痛みが軽減するケースがあります。

産後いつから整体に行っていいの?
ただでさえ産後の身体は疲れやすいのに、慣れないことや環境の変化についていくのは本当に大変なことと思います。そんなママの身体をケアしていくことはとても大事なことです。
産後1か月検診を終えてからお受けしております。
特にリラキシンの分泌量が多い時期に施術をすることは、身体の歪みを防ぐことにもつながります。
では、逆にいつまでに行くべきなのでしょうか?
リラキシンの分泌は、個人差がありますがおおよそ半年ほどかけて徐々に減少していきます。