雨の日に「しっかり寝たはずなのに体がだるい」「夜中に目が覚めてしまう」と感じるのには、科学的な理由があります。気のせいではなく、低気圧や天候の変化が人間の自律神経やホルモンバランスに直接影響を与えているためです。
主な理由は大きく分けて 4つ あります。
1. 「メラトニン」の分泌不足(体内時計の乱れ)
睡眠を促すホルモンであるメラトニンは、朝に強い光(日光)を浴びることで分泌のスイッチが入り、その約14~16時間後に眠気を引き起こします。
しかし、雨の日は朝の光が弱いため、体がしっかりと覚醒しません。その結果、夜になってもメラトニンが十分に分泌されず、睡眠の質が低下してしまいます。
2. 自律神経の乱れ(副交感神経の優位すぎ)
通常、日中は心身を活動モードにする「交感神経」が働き、夜はリラックスモードの「副交感神経」が優位になります。
しかし、雨の日(低気圧)は体を休ませる副交感神経が昼間から優位になりがちです。日中に体がリラックスしすぎて脳のスイッチが入らないと、昼夜のメリハリ(生活リズムの抑揚)がなくなり、結果的に夜の深い睡眠(ノンレム睡眠)が得られにくくなります。
3. ヒスタミンによる微細な体調不良
気圧が下がると、体内でヒスタミンという化学物質が増加しやすくなります。ヒスタミンは血管を拡張させたり、神経を刺激したりするため、頭痛、関節痛、古傷の痛み(いわゆる「天気痛」)を引き起こす原因になります。
激しい痛みでなくても、体や脳が小さな不快感を感知していると、睡眠中に交感神経が刺激され、眠りが浅くなってしまいます。
4. 湿度の高さによる寝苦しさ
雨の日は室内の湿度が高くなります。人間は眠りにつく際、体の中心部の温度(深部体温)を下げるために汗をかいて熱を逃がします。しかし、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、熱が体内にこもってしまいます。これが寝苦しさや、夜中の途覚醒(途中で目が覚めること)につながります。
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