「アロマキャンドルにはどんな効果があるの?」
「得たい効果を感じられるのかな?」
こんな風にお考えの方、いませんか?アロマキャンドルの効果を具体的にはあまり知らなかったり、リラックス効果が謳われているものの、「本当に?」と疑問を持っている方が多いかもしれません。
せっかく使うなら、アロマキャンドルで得られる効果を理解してから生活に取り入れてみたいですよね。そんな方に朗報です。
アロマキャンドルを使うことで、大きく3つの効果を得られます。実は、アロマキャンドルの炎と香り、両方にポジティブな効果が確認されているからです。
そこでこの記事では、アロマキャンドルの3つの効果を科学的な根拠とともに具体的に解説していきます。ほかにも、おすすめの香りや選び方についても紹介していきます。
最後まで読んでいただければ、「リラックス効果がある」と言われているアロマキャンドルのメカニズムを理解できますし、あなたにぴったりのアロマキャンドルが見つかるはずです。ぜひ最後まで読んでみてください。
1.アロマキャンドルに期待できる3つの効果
ここでは、アロマキャンドルの3つの効果について解説していきます。さまざまな効果が謳われているなか、科学的に証明されている本当の効果を理解することができます。
あなたが得たい効果が実感できるのか理解したうえで、アロマキャンドルの使用判断に役立ててください。
1-1.心身ともにリラックスできる
アロマキャンドルを活用することで、人は精神的にも肉体的にもリラックスできることが科学的に分かっています。理由は2つあります。
(1)キャンドルの炎にリラックス効果があるから
東京工業大学名誉教授の武者利光氏は、ゆらぎをはっきり定義するのは難しいと前置きし、「ものの変化、そしてその変化が不規則な様子」それが「ゆらぎ」だといっています。
さまざまな「ゆらぎ」のなかでも、小川のせせらぎや風の音など自然界の音が「1/f」という周波数に近いため、人は心地よく感じると言います。キャンドルの炎も1/fゆらぎのため、ゆらゆらと揺れる炎をみると人はリラックスできるのです。
(参考)参考図書:「ゆらぎの発想 1/fゆらぎの謎にせまる/武者利光」(NHK出版)
ある研究によると、電灯を消した部屋でキャンドルを灯し、筋電位と脳波を測定すると、心と体、両方の緊張度が下がったという結果が出ています。
また10人の女性に会食をしてもらい、電灯をつけた部屋と、電灯を消してキャンドルを灯した部屋を比較すると、女性がイライラしている精神状態を示す指標が、目に見えて下降していたというデータも存在するのです。
(参考)キャンドルの不思議なチカラ。-Project1:キャンドルのあかりの癒し効果
(2)アロマの香りにリラックス効果があるから
炎のゆらぎの効果に加えて、香りによってリラックスする効果があります。香りは心身の状態を変える力を持っているからです。特定の香りをかぐと、昔の出来事を思い出すということがあるのではないでしょうか。それは香りが脳の海馬と偏桃体を直接刺激するからです。海馬は記憶、偏桃体は感情をつかさどる部位のため、特定の匂いをかぐと記憶を思い起こさせたり、気持ちを落ち着かせる効果があるのです。
アロマキャンドルはリラックス効果があるといわれている理由は、このような炎のゆらぎと、香りの効果によるものなのです。
1-2.自律神経のバランスを整えられる
アロマキャンドルの香りは自律神経のバランスを整え、ホルモンの分泌を活発にしたり、代謝を促進する効果があります。香りはホルモンなどの内分泌系や自律神経をコントロールし、呼吸、体温、消化、睡眠を調整する視床下部へ直接影響するからです。
自律神経を整えることで、
・やる気や集中力・記憶力がアップする
・前向きになる、多幸感が生まれる
・興奮する、ロマンティックな気分になる
といった効果を期待できるのです。香りによっても効果が異なるため、アロマキャンドルの香りについては2章で詳しく解説していきます。
1-3.フレグランス効果がある
アロマキャンドルを使用することで、部屋の中の嫌な匂いを取ることができます。キャンドルの炎は空気中のにおいの原因となる微粒子物質を燃焼させる働きがあるからです。
気になるたばこやペットのにおいも取り去ってくれるため、消臭剤がなくてもアロマキャンドルさえあれば部屋を良い香りに保つことができます。
アロマキャンドルの基本的なことを知りたい方は、こちらをご覧ください。
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2.おすすめのアロマキャンドルの香り8選と期待できる効果
この章では、アロマキャンドルで試せる香りについて解説していきます。一概に「アロマ」といっても、使用する香りによって効果は変わってくるからです。ご紹介する内容をもとに、ご自身の心身の状態や、味わいたい気分に合った香りを見つけてください。
2-1.ラベンダー
アロマの中でも、最も使用用途の広い香りです。緊張感を緩めて心、精神、体、感情、肌のバランスを整えたいときに使いましょう。フレッシュかつフローラルでありながら、ハーバルさを感じられる香りです。疲れて胃腸の調子が悪いときや寝つきが悪いとき、緊張や心配事があり心を落ち着かせたいときにラベンダーの香りを選んでください。
2-2.オレンジ・スイート
柑橘系精油の中で、沈静、鎮痛作用が一番高く、消化器系にも働きかける香りです。気持ちを前向きで明るくしてくれます。
さわやかで甘い香りが特徴です。種類によっては苦みのあるビターもあります。
1日の疲れを癒し、翌日から元気に頑張りたいときや、ストレスが原因で寝つきが悪い、熟睡できない、胃腸が優れないときにはこの香りを選んでください。
2-3.レモン
フレッシュでさわやかなレモンの香りは、実は脂っこいものやアルコールを多く摂取する傾向がある人に向きます。
血液の流れを促す作用があり、血行促進や高血圧にも効くとされているからです。さっぱりした香りは集中力や記憶力を高めたいときにも効果的とされています。
仕事や勉強など集中したいことがあるときに使ってみてください。
2-4.グレープフルーツ
肝臓に働きかけてデトックス効果もあり、むくみやストレスからくる不調を和らげてくれます。また、グレープフルーツのフレッシュな香りは、空間を自然と幸福感に包みます。
場の空気を明るく和やかにさせるので、デスクやオフィスなどに置いても仕事がはかどります。
心身ともにリフレッシュしたい、そんな場面でグレープフルーツの香りを活用してみるといいでしょう。
2-5.サンダルウッド
柔らかく甘いウッディな香りのサンダルウッドは、高ぶった神経を落ち着かせてくれます。オーバーヒート気味の身体と精神を落ち着かせたいときに使いたい香りです。
また、体液の流れをよくし泌尿器系に役立つことでも知られています。心にゆとりを持ちたいときや、考えと行動が伴わず、自己の内面を見つめ直したいときに活用してみてください。
2-6.イランイラン
高南国を思わせる濃厚で甘い香りで人気の高い香りです。忙しすぎて喜びや悲しみなどの感情を内に秘めてしまいがちなときや、リラックスしたいのに心からのんびりできないときに使ってみてください。
高ぶった神経の緊張から解放し、深いリラクゼーション効果へ導きます。ただし、香りの好き嫌いがはっきりと分かれるという意見もあるため、購入前に香りを確認してください。
2-7.ペパーミント
さっぱりとしたペパーミントの香りは、気持ちや頭をクールにさせて集中力を高めてくれます。また、消化器系と呼吸器系のトラブルに役立つことでも知られています。
落ち込みや高揚感が続くなど、感情が定まらないときや、暴飲暴食で胃腸の調子が不調なときに使ってみてください。
2-8.ベルガモット
バランスを取るのに優れていて、自分が本来あるべき正常な精神・肉体の状態に戻してくれる働きがあります。
ライムとグレープフルーツにグリーン調が加えられた、大人な柑橘系の香りです。落ち込みや高揚が激しく、気分にむらがあって落ち着きたいときや、消化器系が不調なときに効果的な香りです。
症状別のおすすめアロマを知りたい方は、こちらをご覧ください。
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3.アロマキャンドルを選ぶときの2つのポイント
この章では実際にアロマキャンドルを選ぶときのコツについて2つ解説していきます。アロマキャンドルにも多くの種類があるため、どうやって選ぼうかと迷われる方も多いでしょう。
具体的に数種類のキャンドルをご紹介していきますので、あなたの好みのキャンドルを見つけてみてください。
3-1.期待する効果から香りを選ぶ
忙しい日々でリラックスしたい、リフレッシュして心身ともにスッキリしたいなど、人それぞれで状態は異なります。そのため、アロマキャンドルはあなたの状態やなりたい気分によって香りを選ぶようにしましょう。アロマキャンドルの香りによって得られる効果は異なるからです。
活用するシーンでも香りを使い分けたいところです。例えば寝る前にリラックスしたいなら、集中力を高めるペパーミントよりも、緊張感を緩和するといわれているラベンダーの香りを嗅いだ方が質の良い睡眠がとれるでしょう。
自身の心身の状態から逆算して、「どのような効果を感じたいか」または「どんなシーンでアロマキャンドルを使いたいのか」を考慮したうえで活用することで、欲しい効果を得ることができることを頭に入れて選んでいきましょう。
3-2.部屋の雰囲気にマッチするデザインを選ぶ
実はキャンドルはさまざまデザインのものがあります。香りもそうですがお部屋になじむデザインのものを選びましょう。デザインによってはホルダーが必要だったり、独特の雰囲気を演出したりと、それぞれ特徴があるからです。
もしアロマキャンドルをまだ使ったことがなく、ホルダーを持っていないという場合はグラス入りキャンドルやティーライトキャンドルなど、デザインもシンプルなものから試してみてはいかがでしょうか。ここでは4種類のキャンドルをご紹介します。
(1)ボーティブキャンドル
多くの人はキャンドルと聞くとこの形状のボーティブキャンドルを想像するのではないでしょうか。
円柱の形状をしていて、シンプルな形状をしておりインテリアにもなじみやすいです。このまま使用すると蝋が垂れてしまうので、カップ型のホルダーに入れてから使用してください。
シンプルにアロマの香りを楽しみたいかたはこのキャンドルを選んでください。
(2)グラスキャンドル
耐熱性のグラスやアルミの缶に入っているキャンドルです。手元にホルダーがなくてもすぐに使うことができるので便利です。グラスの形状によって光の広がり方が異なるため、アロマキャンドルを視覚的にも楽しみたいという方はグラスキャンドルをおすすめします。
(3)ティーライトキャンドル
アルミやプラスチックのカップに蝋を流し込んで作られており、さまざまな形状からお気に入りのものを選ぶことができます。
その名の通り、もともとはティーポットで紅茶を温めるために作られており、炎は小さめになるように設計されているのが特徴です。カップの材質や形状はさまざまですので、好みにあったものを選んでください。
(4)デコレーションキャンドル
蝋の部分に装飾が施されたキャンドルです。堅めの蝋を使用してさまざま装飾が施されており種類も豊富です。香りはもちろんのこと、置いてあるだけで目を楽しませてくれるキャンドルです。
お部屋の雰囲気もガラッと変えたいという方は、デコレーションキャンドルを置いてみてはいかがでしょうか。
4.まとめ
ここまでアロマキャンドルの効果や、選び方について解説してきました。科学的にもリラックス効果を得られる理由が解明されていて、癒しが欲しい方にとってはおすすめできるアイテムです。
主なポイントを以下にまとめてみました。
・アロマキャンドルの炎のゆらぎはリラックス効果がある
・香りには自律神経のバランスを整える効果がある
・味わいたい効果から逆算して香りを選ぶこと
・アロマキャンドルを使ったことが無い場合、使いやすいデザインのものから試してみること
もしアロマオイルを使ったマッサージに興味のある方は、以下のページからお近くのサロンをご覧になってみてくださいね。
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