せっかくエステの予約をしているのに、生理に当たってしまいそう。そんな時、生理中にエステを受けてもいいのかどうか、予約を変更すべきなのか、迷いませんか?
女性にとって、エステは楽しみであり、癒しでもあります。生理中は体調も悪く憂鬱になりがちな時期ですし、できれば予定を変えずに受けて癒されたいですよね。しかし、生理中にエステに行くのは、何となく気まずさや恥ずかしさもあります。身体に悪い影響がないかどうかも心配です。
そこでこの記事では、生理中にエステを受けても大丈夫なのかどうか、一般的な判断基準を示します。ご自身の行くエステや身体の状態と照らし合わせて、生理中にエステを受けても大丈夫か、それとも生理後に予約変更をしたほうがいいのか、判断していただけます。
また、生理中にエステに行きたいという方のために、注意すべき点も紹介します。日程を変えられない方や、生理中こそ癒されたいという方もいると思います。そのような場合に、事前に知っておきたいことを確認していただけます。
「エステに行ってもいいのかな、どうしよう」と迷っている方が、この記事を読んで、スッキリした気持ちで判断を下せることを願っています。
1.生理中にエステを受けられるかどうかの判断基準
生理中にエステを受けても大丈夫かどうかは、判断が分かれています。生理は病気ではありませんが、施術の種類によっても判断は異なりますし、生理中の体調にも個人差が大きいからです。
この章では、一般的な目安として、エステをやめておいたほうがいい場合と受けても大丈夫な場合の基準を示します。ご自身の場合は大丈夫なのかどうか、迷った場合は以下を参考にしてみてください。
1-1.エステをやめておいたほうがいい場合
エステをやめておいたほうがいいのは、以下のような場合です。エステを受けることによるデメリットが大きいからです。生理中は以下に該当する場合は、無理をせず、予約変更などの手続きを行いましょう。
【刺激の強いケアが含まれる場合】
刺激の強い施術は、生理が終わってから受けたほうが安心です。生理中は、ホルモンバランスの関係で、肌が敏感になりますし、体調も変化するからです。
例えば、古い角質を取り除いて肌の新陳代謝を促すピーリング。酸などの薬品を肌に塗りますので、肌が弱っている生理中には刺激になってしまうおそれがあります。せっかく美しくなろうと思って行ったはずのエステで、肌荒れを起こしてしまう可能性があるのです。
また、力を入れて身体をもみほぐすような痩身エステも、生理中は避けたほうが良いでしょう。生理中は腹痛や腰痛などが生じやすい状態です。身体に力が加わることで、痛みが増したり、気持ち悪くなってしまったりする恐れがあります。また、出血がある状態で血行が促されるため、出血量がさらに増えたり、立ちくらみが起きたりしやすくなります。こうした刺激の強いケアは、生理後の体調の良いときに受けるようにしましょう。
【出血量の多い日に当たる場合】
生理初日や2日目の出血量の多い日は、エステは避けたほうが良いでしょう。出血が気になってしまい、充分にリラックスできないからです。
エステでは、ベッドに横になって受ける施術もあります。そうすると、タオルやシーツを汚さないかどうか、心配になってしまいます。緊張して身体に力が入った状態でエステを受けても、身体のコリや疲れが取れず、充分な効果が得られません。さらに、エステを受けることで血行が良くなり、出血が増えてしまう可能性もあります。万一のことを心配しながらエステを受けても、癒しの効果は得られないでしょう。
せっかくエステに行ったのに、嫌な想いをして帰ってくるのは悲しいものです。安心して受けられる日程に変更することをおすすめします。
1-2.エステを受けても大丈夫な場合
以下のような場合は、エステを受けても大丈夫です。身体への負担が比較的少なく、メリットも期待できるからです。エステサロンによって対応が異なりますので、生理と重なることを伝えた上で予約を取りましょう。
【刺激や圧が弱いマッサージ系の施術】
あまり強い刺激や圧を加えることなく、身体のコリや疲れを取ってくれるようなマッサージ系の施術であれば、生理中に受けても問題ないでしょう。生理時の不快な症状が和らぐからです。
生理中は、生理痛だけでなく、身体のだるさやむくみなどが気になりがちです。例えば全身をさするように血行やリンパの巡りを良くしてくれるアロママッサージなど、圧が弱めのマッサージであれば、受けることで筋肉がほぐれて身体が温まり、生理痛の緩和やむくみの解消などが期待できます。
1-1で書いたように、血行が良くなって出血が増える可能性もあります。しかし、上記のようなマッサージを提供するサロンは、生理中の施術に対応してくれるところが多いです。例えばサロンでよく使う紙ショーツの下に自分の下着を履いたままで施術をしてくれたり、施術部位や力加減を調節してくれたりします。
あまり強い刺激が加わるようなものは避けたほうが良いですが、圧が強すぎず心地良さの感じられるマッサージであれば、調子が悪くなりやすい生理期間を快適に過ごすことができるでしょう。ご自身の受ける施術がどちらなのか判断がつかず、生理中に受けても良いのかわからない場合は、エステサロンに問い合わせてみてください。
【生理終盤】
生理中とはいえ、終わりに差しかかる頃であれば、エステを受けても大丈夫です。生理終盤になれば出血量も減り、体調不良も改善してくるからです。
生理初日と2日目は、出血も多く、体調が悪くなりがちですが、それ以降になると、出血が減っていきます。シーツやタオルに漏れてしまう心配が減って、安心してエステを受けられるでしょう。また、生理痛なども軽減していき、体調も安定してきます。少々の刺激で肌荒れを起こすことも、具合が悪くなってしまうこともなくなります。生理に重なるタイミングでエステを受けたいなら、少しでも終わりに近いタイミングに予約すると確実です。
1-3.エステの種類別の判断基準
ここでは、エステの種類別に、生理中に受けても問題ないのかどうかを示します。「エステ」と一括りに言っても、効果や部位、施術の種類はさまざまで、生理中に受けた場合の影響も異なります。ご自身の受けたいエステは生理中でも問題ないのかどうか、以下を判断の参考にしてください。
フェイシャルエステ
フェイシャルエステは基本的に生理中でも受けられます。身体に触れず、顔のみの施術になるためです。しかし、生理中は普段よりも肌が敏感になっていますので、1-1に書いたように刺激の強いケアは避けましょう。また、通ったことのない新しい店舗でエステを受けるのもやめておきましょう。使い慣れない化粧品で肌荒れを起こす恐れもあります。できるだけ通い慣れたエステサロンで、刺激の弱いケアを受ける程度にとどめましょう。
ボディエステ
ボディエステの場合は、力加減や目的によって判断が変わります。内容によって、具合が悪くなりやすくデメリットの大きいものと、かえって体調を良くしてくれるメリットの大きいものに分かれるからです。
例えば、アロママッサージのように穏やかな圧で行う施術であれば、1-2で説明したように、生理中でも問題ありません。心地良いマッサージは、生理中の不快な症状を和らげてくれるからです。しかし、痩身などのように、身体に強い力が加わる施術は、1-1で説明したように、避けたほうが良いでしょう。かえって具合が悪くなってしまう恐れがあるからです。生理中は些細なことでも体調が崩れやすくなっています。少しでも身体に負担がかかりそうな施術は、生理後に受けるようにしましょう。
脱毛エステ
脱毛エステの場合、VIO脱毛は不可になります。脱毛機器などに経血が付着してしまった場合に、衛生面での問題が生じてしまうからです。それ以外の部位については、生理中でも脱毛の施術を受けることは可能です。しかし、生理中は肌が敏感になっていますので、普段は問題がなくても、肌トラブルを起こしてしまう可能性があります。
たとえ痛みをあまり感じない脱毛であっても、肌には刺激があるものです。日頃から肌の弱い人は、生理後に施術してもらったほうが安心です。
2.生理中でもエステに行きたい場合の注意点
生理中であっても、予定の変更がどうしても難しい場合など、エステに行きたい場面があるかもしれません。この章では、生理中であってもエステに行きたい場合に注意すべき点を4つ紹介します。生理中にエステを受ける場合は、以下をすべて理解した上で受けることをおすすめします。
2-1.エステサロン側に事前に問い合わせておく
生理中にエステに行きたい場合は、まず事前にエステサロンに問い合わせておきましょう。エステサロンによって、生理中の施術について対応が異なるからです。
生理中の施術は、1章で紹介したように、施術内容や体調次第で受けられる場合とそうでない場合があります。エステサロンによっては、「おすすめしない」という考えのサロンもあります。また、生理中だと事前にエステ側に伝えておけば、腹部を避けて施術したり、刺激の強い施術を外したり、力加減を調節したりといった対応をしてくれるエステもあります。
最終的には、素人判断よりも、施術についてよく知っているプロの意見で判断してもらうと確実です。生理が重なりそうだと思ったら、実際に受けるかどうかにかかわらず、一度問い合わせておきましょう。
2-2.自分の肌質・体質をよく知っておく
生理中に限らず、日頃から自分の肌質や体質を把握しておきましょう。自分の体調がどうなるかわかっていれば、「生理中はやめておこう」「生理中でも私の体質なら大丈夫」といった判断が可能になるからです。
生理中にエステを受けても大丈夫かどうかは、個人差も大きいものです。例えば、肌が強い人であればまったく問題ないフェイシャルエステであっても、敏感肌の人では肌トラブルを引き起こす可能性もあります。また、体力のある人なら問題なく受けられるマッサージも、立ちくらみを起こしやすい人には強すぎて、具合が悪くなってしまうかもしれません。
生理中に無理をするのも、逆に生理中に我慢をしすぎるのも、ストレスになってしまいます。日頃から自分の体調をよく観察して、適切な判断がしやすい状態にしておきましょう。
2-3.効果が出にくい施術があることを理解しておく
一般的に、エステの効果は生理中よりも生理後のほうが高まりやすくなっています。ホルモンバランスが変化するからです。
生理中は、女性ホルモンのバランスによって、痩せにくく、肌も乾燥しやすい、敏感な時期になっています。例えば、この時期に痩身の施術を受けても、刺激になるばかりか、効果が出にくいのです。逆に、生理が終わった後は、痩せやすく肌の調子も良い時期に入ります。エステで高い効果を得たいのであれば、生理直後の時期のほうがおすすめなのです。どうしても生理中にエステを受けたいのであれば、高い効果が見込めないことを理解してから受けるようにしてください。
2-4.少しでも体調が悪いならやめておく
生理中、どんなに体調が良いと感じても、少しでも普段と違うと感じるなら、無理してエステを受けないのが一番です。さまざまな体調トラブルが起きやすい時期だからです。
生理中はどうしても、出血や痛みで身体に負担がかかっています。あまり体調不良の自覚がなくても、いざ施術を受けたら体調が悪くなったり、肌トラブルが起きてしまう可能性もあります。生理中だからこそ、エステで癒されたいと思うこともあるでしょう。しかし、多少でも体調が悪いと感じるなら、生理後のお楽しみにとっておくほうが無難です。
3.まとめ
生理中にエステを受けても大丈夫かどうかは、施術内容や体調などによって判断が分かれます。ただ、一般的な基準として、
・刺激の強いケアや、出血量の多い日の施術はNG
・刺激や圧の弱いマッサージや、生理終盤ならOK
・フェイシャルエステの場合、刺激の強くないケアならOK
・ボディエステの場合、穏やかな施術ならOK
・脱毛エステの場合、VIO以外の施術は肌の弱い人でなければOK
と考えてください。実際に生理中にエステを受けるのであれば、
・エステサロン側に事前に問い合わせておく
・自分の肌質・体質を理解しておく
・効果が出にくい施術があることを理解しておく
・少しでも体調が悪いならやめておく
といった点に注意しましょう。エステは女性にとって楽しみの1つです。慎重に判断して、心地良い時間を過ごしてください。
生理の時にマッサージを受けたい方へ、こちらの記事もおすすめです。
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