肩関節周囲炎とは・・・
50歳代を中心に多発し、肩関節に痛みと運動制限をもたらす疾患の総称です。
日本では五十肩と同義語的に解釈されています。
原因
肩関節周囲炎の主な炎症部位
発症のプロセスはいまだ明らかではありませんが
肩周囲の筋肉や腱、靭帯、関節包、滑液包などの組織が加齢などにより炎症を生じることが要因と考えられています
症状
主症状は、肩周囲の痛みと動きの低下です。特に結髪・結滞・更衣などの日常生活動作が障害されます。
夜間痛(就寝時の痛み)も特徴です。
肩関節周囲炎の病期は、炎症期・拘縮期・回復期に分類され、症状もそれぞれの時期で異なります
●炎症期 (痛みがとても強い時期)
明らかなきっかけなく、急速に強い痛みが生じます。多くの場合、安静時痛・夜間痛を伴います。
●拘縮期 (肩まわりの動きが硬くなる時期)
強い痛みがやわらいだのち、肩の動き悪くなる「拘縮」へと移行する時期です。肩を動かした時に痛みを感じたり、動きの悪さから日常生活動作に不自由を感じることが多くみられます。
●回復期 (症状が回復してくる時期)
運動時の痛みや運動制限が次第に改善する時期です。積極的なリハビリを行うことで、肩の動きの回復が早くなります。