こめかみマッサージは目の疲れに効果あり!すぐにできる簡単ツボ押し

こめかみマッサージのイメージ

スマホやパソコンが必須の現代、目の疲れに悩む人が増えています。

目が疲れたな、つらいなというとき、作業の手を止めて、こめかみ辺りを揉んだ経験がある人も少なくないのでは?

じつは、こめかみは「太陽(たいよう)」というツボで、適切にマッサージすれば目の疲れを和らげることができます。

本記事では、こめかみマッサージの効果と、その理由を解説。加えて、こめかみのほかにもある「目に効くツボ」も紹介します。

スマホを手放せないという方、毎日長時間パソコン画面と向き合っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

※マッサージについて

本稿で言うマッサージは、資格などを持っていない施術者の行っているリラクゼーション行為も含んでおり、広義のマッサージとして表現しています。

1.こめかみ=目の疲れに効くツボ

こめかみのくぼみは「太陽」と呼ばれるツボで、目の疲れに効くとされています。

ツボとはなにか、「太陽」はどんなツボなのか、簡単に説明します。

1-1.ツボへの刺激は「気」と「血」の循環に作用

ツボのイメージ

ツボは東洋医学で経穴(けいけつ)と呼ばれます。

経穴は「気=生命エネルギー」や「血=血液」の通り道である経絡(けいらく)の上にあり、刺激することで「気」と「血」の循環を良くし、身体の状態を整えられます。

また、経絡とは関係ないものの効果が認められているツボもあり、奇穴(きけつ)と呼ばれています。こめかみのツボ「太陽」はこの奇穴のひとつです。

1-2.こめかみのツボ「太陽」は頭痛やめまいにも効果あり

“眼医者ごろし”とも呼ばれる「太陽」は、さまざまな目の症状に効くツボです。

目の疲れのほか、目のむくみやくまの解消、老眼の緩和などへの効果も知られています。また、肩こりからくる緊張性頭痛や、めまいなどにも効くとされます。

2.こめかみマッサージのやり方・注意すべきこと

目の疲れをケアするためのこめかみマッサージは、仕事の合間などにも気軽できます。

こめかみマッサージのやり方と、注意点を紹介します。

2-1.ツボに親指をあて「気持ちよい」と感じる強さで押す

こめかみのツボ「太陽」の位置は、下のイラストAで確認してください(左右両側にあります)。

マッサージする際は、両手の親指をあて「気持ちよい」と感じる強さで押します。指をグリグリと回すようにしてもよいでしょう。

あまり強く刺激すると、揉み返しが出る場合もあるので注意してください。

イラストA

太陽のツボの位置

2-2.食後、入浴後のこめかみマッサージはNG

気軽にできるこめかみマッサージですが、以下に挙げるタイミングでおこなうのは避けてください。

時間帯
・食事の前後1時間
・お酒を飲んだあと
・入浴後1時間

状況
・骨折などケガをしている
・こめかみに痛みや腫れなど異常がある
・出血している

こめかみマッサージでツボを刺激すると、全身の血行が促進されます。

飲酒や入浴により、すでに血行が良くなっているときにおこなうと身体に負担がかかります。出血も止まりにくくなるのでご注意を。

また、こめかみに異常があるときはもちろん、こめかみから離れた部位をケガしている場合も、悪化させてしまう可能性があるのでマッサージはNGです。

ここに挙げたタイミングは、次章で紹介するツボをマッサージする際にも避けてください。

3.こめかみ以外にもある!目の疲れに効くツボ3選

こめかみ以外の代表的な「目の疲れに効くツボ」を紹介します。

目頭と鼻のあいだのくぼみ「晴明(せいめい)」、まゆ頭の内側のくぼみ「攅竹(さんちく)」、黒目のすぐ下の骨のふちにある「承泣(しょうきゅう)」です(下のイラストB参照。左右両側にあります)。

いずれも、目の疲れを感じたとき、こめかみの「太陽」と同様、簡単にマッサージできるツボです。

イラストB

晴明、攅竹、承泣のツボの位置

「晴明」「攅竹」「承泣」は目に近く、皮膚が薄い場所にあります。マッサージする際は、眼球を傷つけないことはもちろん、力を入れすぎたり、強くこすったりしないよう気をつけましょう。

4.すぐに実践したい、目のためにできること

目のためにできることイメージ

こめかみなどのツボをマッサージする以外にも、さまざまな方法で目の疲れをケアすることができます。

ここで取り組みやすい対策を紹介します。

4-1.オフィスで簡単にできる疲れ目ケア

  • 長時間パソコンで作業をする方場合、1時間に1回は目を休める。
  • 疲れ目用の目薬を差す。
  • 遠くと近くを交互に見たり、目を上下左右に大きく動かしたりして、目の奥の筋肉をほぐす。

4-2.日々実践したい目のケア

  • 睡眠時間を6~7時間は確保する。
  • 蒸しタオルやホットアイマスクで目のまわりを温める。
  • シャワーを浴びるとき、目を閉じてまぶたの上にお湯をしばらくあてる。

4-3.目にやさしい作業環境を整える

パソコン作業をする際の環境を整えることも、目の疲れの予防に役立ちます。

  • 目と画面との距離は50センチ以上離し、画面をやや見下ろすかたちで作業できるよう調整する。
  • 画面の明るさを、暗すぎない程度に落とす。
  • 目の乾きを防ぐため、エアコンの風が直接当たらないよう注意する。
  • ふだんコンタクトレンズを使っていても、作業のときは目が乾きにくいメガネに切り替える。

5.まとめ

お仕事中などに目の疲れを感じたとき、こめかみマッサージをはじめとする対処法を試してみてください。

目の疲れは、頭痛や肩こりなどの原因にもなり、軽いうつ症状を引き起こすこともあります。なにより、目が疲れていると仕事の効率が落ちますよね。

早めのケアで目をリフレッシュして、前向きにお仕事に取り組んでいただければ幸いです。

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