エステサロンでリンパマッサージを受けたときに、ゴリゴリした箇所があって「これは何だろう?」と気になったことはありませんか?
「ゴリゴリは老廃物が溜まったところだから」といわれて、強く押しつぶすようにマッサージされた経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
「ゴリゴリは老廃物」というのは本当なのかどうか、もう少し詳しく知りたいものです。
そして、ゴリゴリを押されてあまりに痛いと、「本当にこんなに強くマッサージして大丈夫なのかな」と心配になってしまいますよね。
そこでこの記事では、まずリンパマッサージで触れるゴリゴリした箇所の正体を紹介します。
また、ゴリゴリを解消するために、自宅で毎日取り組めるセルフケアもお伝えします。ゴリゴリがいったい何なのか正しくわかり、ゴリゴリにどのように対処すればよいのかも知ることができます。
さらに、ゴリゴリの正体を踏まえて、ゴリゴリを強くもんでも大丈夫なのかどうか説明します。
ゴリゴリを強くほぐそうとするエステサロンも多く存在しますが、これを知っておけば、正しいエステサロン選びの参考になるはずです。
この記事を通して正しい知識が身につき、効果の高いリンパマッサージを受けられるお手伝いができれば幸いです。
1.ゴリゴリした箇所の正体
リンパマッサージで触れるゴリゴリの最も一般的な正体は筋肉です。筋肉を構成している筋線維が意図せず収縮してしまうことで、ゴリゴリと硬くなってしまうのです。
筋線維には、「アクチン線維」と「ミオチン線維」の2種類があります。
この2種類の筋線維は、普段は互いに離れていますが、筋肉に常に負荷がかかるような状態になってしまうと、ぎゅっと連結して固まってしまうのです。
こうして、筋線維が固まった状態がゴリゴリの正体です。押すと痛みを伴うこともあります。
【「ゴリゴリ=老廃物」とよくいわれる理由】 老廃物とは、体内で不要になった物質のことを指します。老廃物自体が強い毒性を持つわけではありませんが、老廃物の蓄積は体の機能を低下させる原因になります。 体の機能が低下すれば、筋肉も本来の機能を発揮できなくなります。 ですから、老廃物が溜まることで、筋肉に余計な負荷がかかり、筋肉が固まってしまうことは充分考えられるわけです。 「老廃物が原因となってゴリゴリが生じている」と考えると、「ゴリゴリは老廃物だ」という捉え方も、あながち間違いではないと言えるでしょう。 |
2.【やり方】ゴリゴリを解消するためのセルフケアの方法
ゴリゴリと硬くなってしまった箇所を解消するには、リンパの流れを良くすることが大切です。リンパの流れが良くなれば、ゴリゴリの原因となっている老廃物を排出しやすくなるからです。
リンパの流れは、セルフケアで改善することができます。3つの方法を紹介しますので、ぜひ日常的に行ってみてください。
2-1.やさしくなでるようにリンパマッサージを行う
ゴリゴリしている箇所とその周辺を、やさしくなでるようにしてリンパマッサージを行いましょう。リンパマッサージによってリンパの流れが促進されるからです。
力を入れてゴリゴリを無理やりほぐそうとする必要はありません。リンパ管は表皮のすぐ下を通っていますので、なでるだけでもリンパの流れは充分に改善され、それに伴って老廃物の排出が促進されます。力を入れすぎると、組織が傷ついて逆効果になることがありますので、あくまでやさしくマッサージしてください。
ポイントは、最も近くにある大きなリンパ節に向かってマッサージをしていくことです。大きなリンパ節は、鎖骨、脇の下、膝裏、鼠径部にあります。例えばふくらはぎのマッサージなら膝裏に向かって、腕のマッサージなら脇の下に向かって、なでるようにマッサージを行いましょう。
2-2.お風呂につかって身体を温める
シャワーで済ませず、湯船につかって体をしっかり温めましょう。湯船につかるだけでも、リンパの流れが促進されるからです。
湯船につかることで、全身に水圧がかかります。水圧がかかることで、リンパ管にも圧がかかりますので、マッサージと似たような効果が得られてリンパが流れやすくなるのです。
また体を芯から温めることで、血行が良くなり、筋肉の緊張が緩みます。ゴリゴリは筋肉が固まったものですから、体が温まることでゴリゴリも解消しやすくなります。
2-1で紹介したリンパマッサージも、お風呂上がりに行うのがおすすめです。お風呂で体を温めてからリンパマッサージをすると、既にリンパの流れが良くなっている状態ですので、さらに高い効果が得られます。
2-3.水分をしっかり摂る
水分補給をしっかり行いましょう。水分を摂ることで、それだけ老廃物も流れやすくなるからです。
補給された水分は、血液やリンパとなって、全身に栄養や酸素を届ける役割を果たします。充分に水分補給を行うことで、体中に必要なものが行き渡るのです。また、水分が増えることでリンパが増えて、溜まった老廃物を流しやすくなります。適度な水分補給は、それ自体がデトックスになるのです。
2-1のリンパマッサージを行う前後にも水分補給をしましょう。マッサージの前後に各コップ1杯程度の水分を飲むことで、老廃物の排出が促進されて、マッサージの効果を高めることができます。
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関連記事3.【注意点】エステサロンでゴリゴリを解消する場合に気をつけること
ゴリゴリは、エステサロンのリンパマッサージでも解消できます。高い技術を持ったプロにマッサージしてもらえば、セルフケア以上に高い効果が得られるでしょう。
しかし、エステサロンでリンパマッサージを受ける場合に、気をつけることが1つあります。それは、ゴリゴリした箇所を強く押しつぶすようにマッサージするエステサロンは避けるべきだということです。力を入れて押さなくてもリンパマッサージの効果は得られますし、力を入れすぎるとかえって悪影響が生じるおそれがあるからです。
1章でお伝えしたように、ゴリゴリの正体は筋肉です。力をかけすぎてしまうと、筋線維が傷ついて、マッサージ後も痛みが残ってしまう恐れがあります。また、毛細血管が損傷して、内出血やあざができてしまうこともあります。2-1で説明した通り、強い圧をかけなくても、なでる程度の圧でリンパは流れますので、力を入れてマッサージする必要はないのです。
サロンによっては、ツボ押しなど別の施術を組み合わせて行っている可能性がありますので、圧が強いこと自体が間違いとは断言できません。しかし、「ゴリゴリした箇所は老廃物だからしっかり揉みほぐした方が良い」などと、むやみに力を入れてマッサージを行うエステサロンの場合、知識や技術の面で不安が残ります。
また、強すぎるリンパマッサージの結果の事例が消費者庁に寄せられています。(→※)
※出典:消費者庁平成29年5月26日付ニュースリリース「法的な資格制度がない医業類似行為の手技による施術は慎重に」
リンパマッサージには法的な資格制度がないこともあって、技術レベルはまちまちです。むやみに力を込めてマッサージするエステサロンは、身体のしくみをよく理解しないまま危険なマッサージを行っている可能性もあります。
本来、リンパマッサージは痛くないものなのです。エステサロンに通う場合、実際に施術を受けて「痛みがきつかった」と感じるエステサロンや、施術の翌日まで痛みが残ってしまうようなエステサロンは、避けることをおすすめします。
また、そもそもゴリゴリした箇所に強い違和感があったり、痛んだりするようであれば、医療機関を受信するようにしてください。それが病気の症状の可能性もあるからです。
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関連記事4.まとめ
リンパマッサージでのゴリゴリの正体は、筋肉が意図せず収縮してしまったものです。「ゴリゴリは老廃物だ」といわれることがありますが、老廃物はゴリゴリの原因になっていると考えられます。
ゴリゴリを解消するためのセルフケアとして、
- やさしくなでるようにしてリンパマッサージを行う
- お風呂につかって体を温める
- 水分をしっかり摂る
ことが有効です。
エステサロンでのリンパマッサージも、ゴリゴリの解消には有効です。
繰り返しますが、ゴリゴリを強く押しつぶすようにマッサージするエステサロンは避けましょう。
本来、リンパマッサージは痛みの強いものではなく、なでる程度の力で充分効果があります。
効果的なリンパマッサージを行ってくれるエステサロンに巡り合えるよう、お祈りしています。
リンパマッサージは自分でも行えるものの、熟練のプロの施術はやはり違います。力を抜いてリラックスしたところを、優しく、それでいてしっかりとリンパを流してもらうことは、至福のリラクゼーション体験になるでしょう。 ぜひ一度リンパマッサージにトライしてみませんか?マッサージ・リラクゼーションサロンの検索・予約サイト『EPARKリラク&エステ』なら、お近くのリンパマッサージサロンを探すことができます。さらに施術が割引になるキャンペーンや、新規のお客さま限定のお得なクーポンも利用できます。 気になった方は以下のボタンから『EPARKリラク&エステ』のページをご覧になってみてください。 |
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