自分の足のサイズとワイズを正確に測るべし?
次に、トラブルを予防するために自らできる方法として
「まず、足の『サイズと呼ぶ足長(そくちょう)』と『ワイズと呼ぶ足囲(そくい)』を自分で測って、自分に合った靴のサイズを知りましょう』
<足のサイズ(足長)の測りかた>
(1)白い紙の上に素足を置き、足の周りを鉛筆でなぞりながら、紙の上に足の輪郭を描きます。
(2)紙に描いた輪郭の、1番長い足の指の先端部分に、かかとに対する平行線を入れます。
(3)かかとの中心に点を入れ、次に2番目に長い指に向かって線を引いて、(2)の平行線までつなげます。この長さが、足のサイズと考えてください。
<足のワイズ(足囲)の測りかた>
(4)(1)の輪郭から、足の指の付け根より少し下の外に向かってもっとも膨らんでいる部分を、左右ともに確認する。横幅が長いポイントを探します。
(5)(4)で確認した位置を目安に、自分の足の膨らんだ部分をメジャーでぐるっと巻くようにして計測します。これが足のワイズです。メジャーがなければ糸などを使って、その長さを定規で測るといいでしょう。
「JIS(日本工業標準調査会)では、女性の場合、下記の表が足のサイズに対してのワイズとして規定されています。ネット上でも『靴のサイズ・ワイズ表』などのキーワードで検索できます。
自分のサイズとワイズを測ったら、この『靴のサイズ表』を見て、自分の足は『細い、細め、普通、広め、広い』、あるいは『A〜EEE』のどれかを把握しましょう。
この表から、例えばサイズが230mm(23cm)の女性は、ワイズが228mm(22.8cm)以上であれば幅が広めだと言えるでしょう」
JIS規格(日本工業規格)の靴のサイズ表より 女性用(単位mm)
JIS規格(日本工業規格)の靴のサイズ表より 女性用(単位mm)
最後に、靴を選ぶ際のポイントについて
もっとも重要なことは、自分の足の正確なサイズやワイズを知っておくことです。その上で、靴選びの観点を変えていきましょう。
『お気に入りの靴を美しく履きこなす』ことを靴選びのテーマにして、デザインだけで選ぶのではなく、自分の足に合う靴を根気よく探してください。
気に入ったデザインの靴が足に合わないときは 、購買店のシューフィッターに相談してみましょう」
お話を聞くにつれて、筆者は、見た目や何となくの履き心地だけで無茶な靴選びをしていることに気づきました。
合っていない靴で足が窮屈な、あるいはぶかぶかな状態に置かれていては、痛みやむくみ、だるさなどが現れるのは必然でしょう。
足に悩みを抱える場合、またこれから靴を選ぶ際にはまず、「足の輪郭を紙に描いて、メジャーで測り直す」ことからはじめてはいかがでしょうか。
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