「頭痛と肩こりが辛い!こういう状況にはツボが効くって聞いたけど本当かな……?」
今こんな風に考えている方に読んで欲しい記事です。
頭痛をともなうひどい肩こりにはつぼ押しが効果的です。その根拠を解説し、自分で簡単に押せる、肩こり改善のツボもご紹介します。
内容を参考にしていただき、肩こり頭痛の関係について理解したら、ぜひ自分でつぼ押しをしてみてください。
あなたの辛い症状を改善できたら嬉しいです。
1.その頭痛は肩こりから
まずはつぼ押しにより改善する頭痛と肩こりとは何か。その仕組み。判断の基準、などを解説します。
1-1.つぼ押しで対処できる肩こりが原因の緊張性頭痛
頭痛にはいくつか種類があります。その中で、頭痛の7割を占めるともいわれているのが「緊張性頭痛」です。肩こりのような、筋肉の緊張が原因。そのためつぼ押しで肩こりを改善することで、頭痛の解消も期待できるのです。
出典:ズキラボ|小林製薬
1-2.緊張性頭痛かどうかの判断
つぼ押しで対処できる肩こりを原因とする緊張性頭痛かどうかは、症状から判断できます。
緊張性頭痛の主な症状として、後頭部を中心に首筋、頭の両側にかけて、頭を紐のようなもので締め付けられるような、頭に重たいものが載っているような感覚があります。
また頭を動かしても痛みに変化はなく、めまいをともなうことがあります。吐き気はそれほどでもないのが特徴です。
これらの症状に当てはまる場合には2章で押すべきツボをご確認下さい。なお緊張性頭痛ではないようであれば、3章の【3-1】をご覧下さい。
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関連記事2. いつでも簡単に押せる!頭痛をともなう肩こり改善のツボ4選
肩こりが原因の緊張性頭痛。それに効果的なツボを、動画を交えてご紹介します。自分で簡単に押せるポピュラーなツボを厳選しました。
2-1.肩井(けんせい)
首肩周辺には、肩こりに効果的とされるツボがあります。中でも僧帽筋の上にある肩井(けんせい)は「肩こり特効のつぼ」と呼ばれ、おすすめです。
場所
肩の筋肉が盛り上がっているところ。首を曲げると、首の後ろに大きく出る骨の下のくぼみと肩先の中央に位置し、左右1カ所ずつあります。
押し方
中指をつぼにあて、指を置いたままぐりぐりと押し回してください。
つぼを押すときは痛みを感じる程の力は入れず、痛いけれど気持ちがいいと感じるくらいの力で行うようにしましょう。1回のつぼ押しは長くても15秒以内とし、1日に多くても10セット×3回までを目安にしてください。
2-2.天柱(てんちゅう)
天柱には頭痛や肩こりの不快感を和らげる効果があるとされています。頭部(天)を支える柱という意味のつぼで、自律神経を整える働きもあります。
場所
髪の生え際で首の中心の外側にある太い筋肉の外側にあります。
押し方
頭を鷲掴みでそのまま親指でグリグリ押してください。
2-3.手三里(てさんり)
肘から三里の所にあるつぼ。筋肉を緩ませることから肩こりや寝違いなどによる痛みを取ることが得意なつぼです。つぼには、神経の集まり具合によって痛みを感じやすいものがあり、手三里はその代表的なつぼになります。
押すと痛いつぼなので数百あるつぼの中でも正確に捉えやすいつぼです。強い肩こりの場合には特に痛むとされています。肩こりのひどさを図るバロメーターとして機能します。
場所
肘を曲げた時に出来るしわから手首に向かって指3本分いったところにあります。
押し方
腕を掴むように親指で垂直に押してください。押す力は他のつぼより弱めにしましょう。
2-4.合谷(ごうこく)
肩こり、ストレス、風邪のひきはじめ、目、鼻、歯の痛みなど首から上で生じる多くの症状に効果的。万能のツボともいわれています。
場所
親指と人さし指の骨が交わったところから、やや人さし指よりの凹みが合谷です
押し方
指を「合谷」にあて、気持ちいいと感じる強さでやや強めに押しもみます。両手それぞれ約30回程度、押してはもみを繰り返します。
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関連記事3.つぼ押しをより効果的にする方法
頭痛をともなう肩こり、その改善が期待できるつぼ押しを、より効果的にする方法をご紹介します。
3-1. 頭痛の種類を判断する
頭痛には緊張性頭痛の他にいくつか種類があります。まずは頭痛の種類を確認しましょう。頭痛と肩こりがひどいと感じていても、実際にはつぼ押しで改善できない頭痛の可能性があるからです。
前述の通り、緊張性頭痛の特徴は「後頭部から頭全体を締め付けるような痛み」「肩こりが強い」「吐き気はあまりない」などです。これ以外の症状で頭痛がひどい場合には以下の頭痛の可能性があります。
※明らかに緊張性頭痛ではなく頭痛がひどい場合、上記の頭痛かどうか自分では判断がつかない場合。このような時には、早急に医療機関を受診してください。
偏頭痛
ズキン、ズキンと脈打つように頭の片側が痛む。吐き気をもよおすことがある。光(明るい場所)や音が耐えられなくなることがある。痛みや症状で日常生活が行えなくなる。頭の位置を動かすと、痛みが増強することがある。
頭痛発作が始まる前に、目の前に火花が散るような光がみえる前兆が起こる(閃輝暗点)。緊張型頭痛の症状もあわせもつことがあり、その頭痛は混合型と呼ばれる。
群発頭痛
片方の目の奥が激しく痛む頭痛。毎日決まった時間帯に起こり数時間続く。頭痛発作が毎日約2ヶ月間、群発する。数年おきに起きる。
二次性頭痛
病気や内臓の症状が原因の頭痛。突然起こる、鈍器で殴られたような、今まで感じたことのない痛み、意識が遠くなる感覚、言語や運動の麻痺、発熱や強い吐き気からの嘔吐、これらが同時に起こることがある。
副鼻腔炎(耳鼻咽喉科)、緑内障(眼科)、顎関節症(整形外科)などが頭痛の原因となる。
薬物乱用頭痛
月に10日以上飲んでいる人が薬物の依存によって発症する頭痛。無水カフェインを含んだ薬は依存性を招きやすいとされている。二次性頭痛に含まれる。
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関連記事3-2.肩(体)をあたためる
肩こりは筋肉が緊張することで血行が悪くなっている状態です。そのため肩周りをあたためるだけでも肩こりには効果的です。
前述の通り軽めの運動をしたり、お風呂で湯船に浸かったり、蒸しタオルをつくって肩にのせるなどがおすすめ(しぼった濡れタオルを電子レンジであたためてもできます)。
夏場に冷たいものを飲み過ぎない、冷房の風が直接体にあたらないように心がける、などを意識するだけでも違います。
またお風呂で湯船に浸かることは、水圧による血流の促進も期待できます。
3-3.つぼ押しがNGな4つの状態を注意する
つぼ押しを避けるべきケースを認識しておきましょう。結果、効果的につぼ押しを行うことにつながるでしょう。
妊娠中
つぼ押しには刺激が多少はあり、デリケートな体に試すべきではないからです。
飲酒当日
つぼ押しは血流を促進します。その状態の体はアルコールとその毒素が体に回りやすくなるからです。
食後60分以内
本来は消化のために胃が必要とする血液が、つぼ押しで活性化した部分に回り、消化不良を起こす可能があるからです。
病気やけがをしている
体調が悪い時はおすすめできません。
4.まとめ
頭痛、肩こり、つぼ。大きくこれらの関係について解説してきました。
肩こりを原因とする緊張性頭痛には、つぼ押しが効果的です。つぼ押しが頭痛の原因になる肩こりを改善させるからです。
読んでいただいて自分で実際につぼ押しを行い、あなたの肩こりと頭痛を解消できたらうれしいです。
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