危険なサインを見逃すな!吐き気、めまい…その原因は肩こりにあり

肩こり吐き気めまい_ic

「めまいと吐き気がある……これはどうしたことだろう?」

今、かなり不安ですよね……そんなあなたに聞きたいのですが、肩こりはひどくありませんか?

実はめまいと吐き気は、肩こりが原因かもしれません。めまいのうち“頸性”と呼ばれるものがあり、それは肩こりにより頸部の筋緊張が高まると発症するのです

この記事は頸性めまいの解説を行い、めまいの原因となる肩こりの改善方法と、その他のめまいもご紹介します。

不安な症状を改善する手助けになれば幸いです。

1.そのつらい吐き気とめまいは肩こりが原因!

肩こり頭痛整体_ic

めまい、吐き気、肩こり、この3つが揃っている場合には「頸性めまい」の可能性が高いでしょう。

長時間パソコンで仕事をする方、スマートフォンや携帯ゲーム機を長時間している方に起きやすいめまいです。また明らかな原因がなくても、日常的に姿勢が悪い場合、枕が合っていない場合も考えられます。

肩こりが強くなって頸部の筋緊張が高くなると、周囲の自律神経の具合も悪くなって、「めまい」以外に「頭痛」「吐き気」や「不眠」、「抑うつ症状」なども起こります。薬では治りにくいめまいで、生活習慣の改善が必要です。

出典:めまいはなぜ起こる?|医療法人春秋会 城山病院

頭が重い感じがし、吐き気をともなうめまいがあり、それ以外に症状がなければ、肩こりの改善で、吐き気もめまいもおさまることが期待できるのです。

※原因が肩こり以外で、火急な治療を必要とするめまいもあります。2章はあくまで応急的な対応とお考え下さい。自己診断に頼らず3章をお読みいただき、医療機関の受診をおすすめします。

2.めまいを引き起こす肩こりの改善方法

リンパマッサージ首_03吐き気をともなう頸性めまいの原因である、肩こりの改善方法をご紹介します。

2-1.肩を温める

肩こり カイロ 僧帽筋

肩こりのときは、カイロやホットタオルやお風呂で湯船につかり、肩周りを温めましょう。温度が上がることは流れる血液の量を増やすことにつながり、血行不良を改善します。また筋肉は寒いと熱を逃がさないように収縮し、逆に暖かいと緩むのです。

温めることは筋肉の血液循環を良くし、緊張を解き、肩こり改善につながります。

以下の記事もおすすめです。興味があればぜひ読んでみてください。

関連記事

2-2.つぼ押し

肩こりマッサージやり方

肩こり改善に効果的なつぼがあります。肩にある肩井、首の後ろにある天柱、肘のそばにある手三里などです。特に肩井は肩こり特効のつぼと呼ばれ、最も有名なつぼです。

“肩井を押そうとすること”は肩こりに効果的です。なぜなら肩井は僧帽筋の上にあるからです。つぼの位置は少なからず不調の原因となっている周囲の筋肉や神経などと重なることが多いです。肩こりに関係が強い僧帽筋。その上にある肩井は、仮につぼを外したとしても肩こりに効果的なのです。

以下の記事もおすすめです。興味があればぜひ読んでみてください。

関連記事

2-3.ストレッチ

リンパマッサージ肩こり_02

肩周りをストレッチすることは肩こりに効果的です。ストレッチでこりやはりがほぐれるからです。また筋肉を動かすことでポンプの動きを果たし、血管やリンパ管の流れを促進するからでもあります。

肩こりは肩周りの筋肉の血行不良です。そのために溜まった乳酸や老廃物などを、ストレッチは自然に流して状態を改善させます。

以下の記事もおすすめです。興味があればぜひ読んでみてください。

関連記事

2-4.整体・リラクゼーションサロン

整体効果_ic

肩こり解消に、文字通りプロの手を借りることもおすすめです。長年の生活習慣や動作のクセで歪んでしまった体、硬くなった筋肉をほぐしてもらえるからです。また肩のこり具合も確認してもらえますので、めまいや吐き気との関連も確認できるでしょう。ただし以下の場合があるので注意しましょう。

肩こりは、オフィスワークなどで長時間前かがみの姿勢を続けて頭が前に出てしまった結果、背骨などのバランスが狂い、筋肉も硬くなって痛みが出てしまう場合が多いとされます。

そんなときには、整体が効果を発揮します!が、原因はそれだけに限りません。

・頸椎椎間板ヘルニア
・更年期障害
・高血圧や低血圧
・狭心症や心筋梗塞

といった重大な病気が原因となって、肩こりという症状にあらわれている可能性があるのです。

ですから、「肩こり=すぐ整体に行こう」と決めつけずに、まずは医師の診断を受けてください。

出典:整体での肩こりの施術効果・方法と良い治療院9つの選び方

以下の記事もおすすめです。興味があればぜひ読んでみてください。

関連記事

※上記を行い肩こりがおさまっても吐き気をともなうめまい改善しない場合には3章をお読みいただき、医療機関の受診をおすすめします。

3. 即、病院へ行くべき危険なめまい

マッサージ保険_03

ここまで肩こりが原因の吐き気をともなうめまいについて解説してきました。ただ肩こりがあるなしにかかわらず、めまいの強さや他の症状から判断して、早めに一度医療機関を受診しましょう。

具体的には、脳外科や耳鼻咽喉科のある総合病院に問い合わせて、詳しく症状を話し、どの科を受診すべきか確認してください。以下のようなめまいの可能性があります。

3-1.耳性めまい

耳の異常から起こるめまいです。平衡中枢が混乱することで起こります。頭部を動かしているときだけ起こり、動きが止まると間もなく消失します。

めまいを起こす耳鼻科の病気は以下のようなものです。耳鼻科疾患によるめまいは早ければ1日以内、長くても1~2か月ぐらいで消えてしまう場合がほとんどです。

  • めまいと同時に耳鳴りが起きて耳が聞こえにくくなる病気:突発性難聴やメニエール症候群
  • 聴力には異常をきたさないがめまいだけが起こる病気:良性発作性頭位性めまい、前庭神経

三半規管の管の一つにゴミのようなものがたまったとします。頭をある方向に動かした時に、左の三半規管の液体はそれと反対方向に動いて「いま頭はこちらの方向に動いた」という情報を伝えます。

ところが、右の三半規管の一つはゴミがたまっているために液体は動きませんから「いや、頭は動いていない」と、間違った情報を送ります。

平衡中枢は左右の耳からの情報の違いを処理できずに混乱し、回転性めまいを起こすのです。このような左右の耳からの情報の違いは、頭が動いているときだけ生じますから、頭の動きが止まり、三半規管内の液体が静止状態になると、情報の食い違いはなくなり、めまいも治まります。つまり、この場合のめまいは頭部が動いているときだけ起こり、動きが止まると間もなく消失するはずです。

出典:めまいと循環器病 | 循環器病全般 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

3-2.視力異常による眼性めまい

左右の視力が大きく異なる場合に起こりやすいようです。また眼振が診られることがあります。眼鏡が合わなくなったために起きることもあるようです。

両方の眼に白内障があり、一方の眼の手術をした患者さんがいました。手術後しばらくの間、眼帯をかけたまま過ごし、いよいよ眼帯を外すときがきました。眼科医が眼帯を外すと、その途端、グルグル回るめまいが起こりました。目を閉じていると起こらないのに、目を開けているとめまいがします。

「そのうち治りますよ」といわれて退院しましたが、いつまでたっても同じ状態が続きました。サングラスをかけ、少し見えにくい状態にしておくと、めまいが起こりにくいことがわかり、手術後1年以上たった現在も、この方はサングラスをかけて生活しています。

出典:めまいと循環器病 | 循環器病全般 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

3-3.血圧下降によるめまい

心臓から出た血液を全身へ回すために必要なのが圧力、つまり血圧です。血圧が低くなると臓器まで流れる血流量が減少します。

脳には自動調節能があるため、少々血圧が下がっても脳へ流れる血流量が減りません。とはいえ血圧が低くなりすぎると、血流量が減って脳が酸欠状態に。結果平衡中枢がうまく働かなくなり、めまいのような症状がでるのです。

立ちくらみは、起立性低血圧などによって脳血流量が一時的に減るために起こる瞬間的なめまいです。降圧薬をのみすぎて血圧が異常に低くなってもフラフラ感が起こります。高血圧症で降圧薬を服用中の患者さんが「最近どうもフラフラする」といって来院した場合、血圧の下がりすぎが原因であることが少なくありません。こうした患者さんでは服用中の降圧薬をやめたり、大幅に減らしたりするか、ほかの薬に変更すると、フラフラ感が数日でよくなります。

出典:めまいと循環器病 | 循環器病全般 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

3-4.脳の異常によるめまい

めまいが脳の病気で起こる場合には、ほぼ脳卒中(脳出血か脳梗塞)によるものです。めまい以外の脳の症状が出るので以下の状態が起きた場合には注意してください。めまいで不安を感じた場合には、脳卒中の専門医が在籍する病院、脳神経外科を受診してください。

  • 片側の手足が動きにくい
  • 半身の感覚がおかしい
  • ぶれて見える
  • ろれつがまわらない
  • 頭痛
  • 意識が朦朧とする

めまいだけの脳梗塞は一般に小さくて軽症で、見逃されても大事に至らない場合がほとんどですが、時には、めまいで始まり、後で意識障害や手足のまひを伴う重症の脳卒中の例もありますから要注意です。

最近、私たちの病院に運ばれてきた69歳の女性は、最初は回転性のめまいだけで発症しました。翌日、左耳が聞こえにくくなったので耳鼻科に行くと突発性難聴といわれ、自宅で様子をみていたところ、3日後の朝、意識を失って倒れ、救急車で運ばれました。入院時は意識障害のほか手足のまひや、さまざまな脳の症状が見られ、CT検査では小脳、脳幹に広範囲にわたり脳梗塞が起きていることがわかりました。

このようなケースもありますから、めまいが突然起きたときは、一度は脳卒中の専門医に診てもらった方が安全です。

出典:めまいと循環器病 | 循環器病全般 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

4.まとめ

肩こりが原因の吐き気をともなう頸性めまいについて説明しました。まためまいを引き起こす肩こりの4大改善方法。そして参考までに頸性めまいと異なる危険なめまいもご紹介しました。

この記事が頸性めまいを理解し、不安を解消し、症状を改善する手助けになれば幸いです。

 

以下の記事もおすすめです。興味があればぜひ読んでみてください。

関連記事

コメント

【初回ネット予約限定】最大2,000円割引!

【初回ネット予約限定】最大2,000円割引!