肩こりがひどい!頭が痛くて吐き気も!この症状は?決め手は頭痛位置

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「今日はいつにもまして肩こりがひどい気がする、頭も痛いし、なんだか気分も悪くなってきた……」

今あなたはつらい症状のトリプルパンチに見舞われているかもしれません。こんなときパニックにならずに考えるべきことは、これらの症状が何か、そして原因と対処法です。

肩こりと頭痛と吐き気がある場合には、おおよそ頭痛の一種であると考えられます。その頭痛は痛む位置などで、その種類が何か分かります。

  • 肩こりがひどく、後頭部から頭全体が締めつけられるように痛むなら緊張性頭痛
  • 吐き気がひどく、頭の片側が鼓動に合わせるようにズキズキと痛むなら偏頭痛(片頭痛)

になります。

この記事では、ぞれぞれの頭痛について解説。メカニズム、対処法、予防についてもご紹介します。

なお、もし頭痛と吐き気がひどすぎる場合や頭が痛む位置が判断できない場合には、読む前に今すぐ医療機関を受診してください

不調だが、そこまでひどくない方、よくこのような症状に見舞われる方はこの記事を最後まで読んで、対処、予防に努めてください。

1.肩こり!頭痛!吐き気!これらの症状は何か

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今あなたが苦しんでいるこれらの症状ですが、整理すると以下のような可能性が高いです。

その症状は頭痛です。
原因は肩こりです。
吐き気の強さは頭痛の種類によります。

この章ではこれらのつらい症状から推測できる状態について解説していきます。しかし今ここをお読みになっているあなたが、あまりにも頭痛や吐き気がひどいようであれば、すぐにでも医療機関を受診することをおすすめします。

1-1. 肩こりが強いときは緊張性頭痛

軽い吐き気をともない、肩が凝っている、この場合まず考えられるのは、緊張性頭痛です。肩や首の筋肉の緊張から現れる頭痛で、吐き気をともなう場合もあるからです。

頭痛には種類がいくつかありますが、その約7割が緊張性頭痛といわれています。

頭痛の比率
出典:ズキラボ|小林製薬

緊張性頭痛は確かにつらいですが、危険性はあまり高くない頭痛です。ここで緊張性頭痛かどうかの判断の基準となるのは以下の3点です。

  1. 肩こりがひどくないか(※慢性症状の方は気づきにくいかもしれません)
  2. 後頭部から首筋にかけて、頭の両側が締めつけられるように圧迫感と痛みは起こっているか
  3. 軽い吐き気がある

1 は慢性的な肩こりの方は自分で気づきにくいかもしれませんので、他人にさわってもらってもいいでしょう。なお頭の痛む感じが自分で判断できない場合、吐き気が強い場合には医療機関を受診しましょう

もう我慢できずにトイレにかけこむほど吐き気がひどく強い場合、たとえ肩こりだったとしても、こりをほぐしても改善しない可能性があるからです。

1-2.緊張性頭痛に対し吐き気が強いのが偏頭痛(片頭痛)

2大頭痛とされているのが、緊張性頭痛と偏頭痛です。この章では肩こりと吐き気から、この2つを簡単に表でまとめます。

緊張性頭痛偏頭痛
肩こり主な原因である頭痛の引き金になることがある
吐き気弱い強い
痛む位置後頭部から頭全体頭の側面
痛み方 締めつけるような痛みズキズキと鼓動に合わせて痛む(両側の場合もある)
対処法として温めるか冷やすか温める冷やす

ここまで読んで今の症状が緊張性頭痛だと思った方は2章を。偏頭痛だと思った方は3章を読んで、その解消方法などが異なりますので、それぞれをご確認下さい。

なおどちらか判断がしにくい場合もあるでしょう。その場合には医療機関を受診することをおすすめします。たかが頭痛とあなどってはいけません。重篤な病気の症状の可能性もあるからです。後頭部から全体がひどく痛んでも、今まで体験したことがない痛みや、硬いものが頭にぶつかったような痛みの場合には、要注意です。

そしてここでは詳しくふれませんが、2大頭痛以外にも混合頭痛、薬物乱用頭痛、群発頭痛といわれるものがあります。しっかり診断してもらうことが、症状改善の近道といえます。

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2.肩こり解消で治せる緊張性頭痛

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緊張性頭痛について詳しく解説していきます。

2-1.緊張性頭痛の対処方法

緊張性頭痛の対処方法を解説します。

動かしたり伸ばしたりして筋肉をほぐす

首肩周辺の軽い運動、ストレッチ、マッサージが効果的です。頭痛の原因である肩こりが軽減するからです。凝り固まった首肩周りの筋肉がほぐれ、その周辺の筋肉の負荷が減り、可動粋も広がります。

デスクワーカーの方も仕事の合間に首を回すだけでも違いますし、自分の腕をのせてその方向へ首を倒すのも効果的です。また肩をすくめるように上げて、脱力して肩を落とす動きもおすすめです。

本格的に運動ができる余裕がある方は、水泳、ウォーキング、ヨガ、ストレッチなどの首肩以外も動かす“全身運動”をやってみましょう。体を温め筋肉がほぐれ、肩こりの改善が狙えます。

※運動は軽めを意識しましょう。元々運動不足の人は特に、無理をすることで体を痛め、動作や姿勢が偏り、体の歪みにつながることがあるからです。
※首肩周り、全身ともに、動かして頭痛がひどくなる場合にはすみやかに中止しましょう。

<参考動画1>

<参考動画2>

温めて血行を促進する

蒸しタオル、シャワー、半身浴などで首肩周りを温めて、血行をよくしましょう(前述の軽い運動でも筋肉を温めることにつながります)。温めて血流が回復すると、頭痛をひきおこす、神経を刺激する老廃物なども流すことができ、不快な症状が改善できるからです。

特にお風呂につかることはリラクゼーション効果もあり、ストレス解消にも役立つことでしょう。

整体などのリラクゼーションサロンへ行く

肩こりはプロにまかせてみましょう。整体でなくリンパマッサージなどでならリラクゼーションとしての気持ちよさも味わえます。ストレスの解消にも効果的でしょう。

万が一肩が凝っていない場合も指摘してもらえます。その場合には頭痛の原因が他にあると判断できます。

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2-2.緊張性頭痛のメカニズム

仕事などで同じ姿勢を長時間とっている、日常の姿勢が悪い、このよう方は頭の周りや首の後ろから肩、背中にかけての筋肉に負荷をかけ続けています。これにより肩がこってきます。

このような筋肉の緊張状態が続けば血流が悪くなります。すると老廃物もたまり、その周囲の神経が刺激され、緊張性の頭痛が起きます。頭痛により気分が悪くなる、多少の吐き気をもよおすこともあります。

2-3.張性頭痛の予防方法

緊張性頭痛の予防方法は、肩こりにならないようにすることです。

姿勢を意識し、同じ姿勢をとり続けない

デスクワーカーの方は、同じ姿勢で長時間の作業をしないように注意しましょう。簡単にいうと、座った状態を続けると肩こりになりやすいからです。

座って同じ姿勢をとり続けていることは、首肩の筋肉に負荷をかけ続けがちです。背中が疲れてくることで頭が前に出て、猫背になりやすいです。そして首肩がこり固まり、血行も悪くなります。

こういった肩こりになりやすい状態にならないように、仕事中は意識して背筋を伸ばし、1時間に1度くらいは席を立ってください。

肩、首の筋肉をほぐす

長時間同じ姿勢をとったな…と気づいたら首肩周りを動かし、筋肉をほぐし、緩めてみましょう。前述の通り、同じ姿勢は筋肉に負荷をかけ続けている状態だからです。肩、首を意識的にリラックスさせるようにしましょう。また運動不足も筋肉を衰えさせるので、可能な限り体を動かしましょう。

寝やすい枕かどうかチェックする

体をリラックスし、休息させる就寝中。ただ長時間寝てもすっきりせず、首肩はもちろん体が痛い…なんてことも。これは枕の高さが合わず、就寝中、知らず知らずのうちに筋肉を緊張させているのかもしれません。

高さがありすぎる枕、低すぎる枕、硬すぎる枕、柔らかすぎる枕などは寝返りもうちにくく、首の負担になることがあります。たとえ気に入っていても、古くへたれてきている枕を使っている方は要注意です。

理想的な枕とは、仰向けに寝たときに自然と目線が垂直(真上)を向くものです。高すぎれば自分のお腹が見えますし、低すぎれば目線が頭の上方向になります。詳しくは寝具売り場や、寝具メーカーのサイトなどでご確認下さい。

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3.冷やして安静にする偏頭痛

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偏頭痛は痛みが強く、日常生活に支障をきたすこともあります。こちらで対処法などを理解してくださいね。

3-1.偏頭痛の対処方法

冷やす

痛む部位を冷やすと痛みが軽減します。冷却することで拡張した血管が収縮するからです。水をしぼった冷たいタオル、貼る冷却シートなどもおすすめです。

血管を拡張させると痛みがひどくなりますので、入浴やマッサージなどは逆効果になります。

暗いところで安静にする

偏頭痛は体を動かしたり、光や騒音でも痛みが増幅します。落ち着くまで暗く静かな場所で横になってください。

カフェインを摂取する

カフェインは血管を収縮しますので、痛みを軽減します。そのためコーヒーやお茶を飲むのもおすすめです。なお痛みが頻発するという理由で、これらを過剰に摂取するのはやめましょう。

3-2.偏頭痛のメカニズム

偏頭痛は脳の血管が拡張することで起きるとされています。拡張した血管の周囲にある神経が刺激され、この刺激により発生する炎症物質がさらに血管を拡張。強い頭痛が起こります。

また大脳の深い部分に偏頭痛の原因があるという研究もあります。この場合には偏頭痛は中枢神経疾患であると考えられます。

頭の片側の側面が鼓動に合わせてズキズキと痛みます(両側の場合もある)。体や頭を動かすことで痛みが増幅。光、音、においに敏感になるのは典型的な症状です。強い吐き気と嘔吐感をもよおすこともあります。

偏頭痛発生のトリガーになるのは寝過ぎ、寝不足などの睡眠。空腹や疲労。女性ホルモンの変動。強い光や音などです。さらに心身のストレスから解放されることも偏頭痛を誘引することがあります。そのため週末や休みの日に偏頭痛が起こることがあります。

偏頭痛が起こる前兆として、視野に光や模様のようなものが数十分現れ、視界が悪くなることがあります。これは閃輝性暗点という現象です。また偏頭痛の直前に肩こりが出る場合もあります。このような前兆が出る場合と出ない場合があります。さらに緊張性頭痛と偏頭痛が両方出る方もいます。

3-3.偏頭痛の予防方法

日常の睡眠を規則正しくする

寝不足、寝過ぎは片頭痛の引き金になるので気をつけましょう。週末やお休みの日に寝だめすること、また二度寝は、空腹と寝過ぎが相まって偏頭痛をひどくすることがあります。

ストレスを解消する

悩んだりストレスをためこむことは頭痛につながります。趣味などに打ち込み、適度にストレスを解消し、リラックスできる時間を持つようにしましょう。

乳製品やポリフェノール食品を摂り過ぎない

血管を拡張・収縮させる食品が頭痛の引き金になることも。具体的にはポリフェノールを含むチョコレートや赤ワインがそれにあたります。他にもオリーブオイル、チーズ、ヨーグルト、ハム、サラミ、かんきつ類なども頭痛誘発食品といわれています。摂り過ぎないように注意しましょう。

4.まとめ

「肩こりがひどくて、頭も痛くて、気分も悪く吐き気が……!」

こんなとき、ここまで読んだあなたが冷静に症状を確認して対処し、痛みを解消できれば嬉しいです。

頭痛の症状は正直認識と理解が難しいものです。判断に迷ったら、医療機関を受診することを最優先にしてください。

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