「顔のたるみ、むくみなどで顔が大きく見える時がある」
「一番目立つところだけに顔が大きく見えるのは恥ずかしい」
「自宅で簡単にできる顔痩せマッサージがあればぜひやってみたい」
こんなふうに考えたことのある方は多いのではないでしょうか?
実際、ある化粧品メーカーの調査によると、日本人女性の80%以上が「小顔になりたい」と考えていることがわかっています。
この結果からも、顔が大きく見えるということは、女性にとって深刻な悩みであると言えるでしょう。
この記事では、顔痩せ効果の期待ができる簡単なマッサージ方法を、動画やイラストを交えてお伝えしていきます。
それと同時に、顔が大きく見えてしまう原因となる生活習慣などもご紹介しますので、小顔実現のため参考になさってください。
顔が大きく見える日は人に会うことはもちろん、外出することもはばかられるもの。
この記事を実践して顔をスッキリさせ、自信をもって人と会えるようになりましょう!
1. 顔痩せマッサージの効果は一時的
骨格に由来する顔の大きさは自分では変えられませんが、その時の体調により、むくんだりたるみが出ていることで顔が大きく見えている場合には、自分でマッサージを行ったり、生活習慣を見直すことで解消することができます。
なぜなら顔のむくみなどの原因は、リンパの流れが滞って溜まった老廃物がスムーズに排出されにくくなったり、余分な水分をため込んでしまうことから起こります。
そこで、マッサージを行ってリンパの流れを改善したり、姿勢の悪さなどを正しく治せば、むくみは解消され、結果的に顔もスッキリして小顔に見えてくるのです。
ただし、マッサージによる小顔効果は数時間から1日程度という一時的なものです。
そのため、顔が大きく見える大元の原因(生活習慣や顔・体の歪み)の解消に努めたうえで、マッサージを適宜行うことで、小顔をキープしましょう。
参考動画
以下の記事もおすすめです。興味があればぜひ読んでみてください。
関連記事2. 【パーツ別】自分でできる!顔痩せマッサージ術
ここからは、顔のパーツごとに顔痩せ効果が期待できるマッサージ方法をお伝えしていきます。
マッサージは、朝のメイク前と、夜、血行が良くなっているお風呂上りのタイミングの2回行うのが効果的です。
なお、顔のマッサージを行う時は、シワ予防や手のすべりを良くするために、オイルまたは保湿性の高いゲルやクリームなどを使うようにしましょう。
2-1. フェイスライン(あご)
フェイスラインがシャープでないと顔が大きく見えてしまいます。顔の贅肉がたるんでいたり、むくんでいると感じたら、フェイスラインをスッキリさせるマッサージを行いましょう。
- まずはリンパの流れをよくすることからスタートです。耳の後ろから鎖骨のあたりまで、首筋にそって左右10回ずつ上から下に向かってなでます。「痛いけれど気持ちがいい」と感じる程度の強さで、リンパを流します。
- 中指と薬指で頬のあたりをクルクルと回すようにマッサージします。
- 二重あごを防ぐマッサージをします。あご先に両手の親指の腹を当て、押し付けるように力を入れます。そのままフェイスラインに沿って耳までしごくように親指をすべらせます。これを5~10回ほど繰り返しましょう。
- 首のリンパを仕上げに再度流す。最後は①でやったように、耳の後ろから首筋にそって鎖骨のあたりまで5回ほどなで、リンパを流して仕上げます。
2-2. エラ
歯を食いしばった時に盛り上がる咬筋(こうきん)は、頬骨と下あごの骨をつなぐ筋肉で、ここが硬くなるとエラが張って顔が大きく見えてしまいます。
次のやり方でコリをほぐしましょう。
- 口の力を抜き、頬骨の下(咬筋)に両手の中指と薬指の第1関節の腹を当ててクルクルと円を描くようにほぐします。このとき上に向かう時は圧をかけ、下に向かう時は力を抜くようにしましょう。
- 1を5回行った後、指で老廃物を集めるように耳下まで両手の中指と薬指を持っていき、首の筋肉に沿うように鎖骨へとリンパを流します。片方が終わったら、もう片方も行いましょう。
2-3. ほうれい線
ほうれい線とは小鼻の両側から口元にかけて伸びるラインのこと。
ほうれい線が目立つと頬の肉が目立つ上に、老けて見えがちです。
ほうれい線のほとんどが肌のたるみによって起こりますが、加齢とともに小鼻が横に広がってしまうことも原因の一つと言われています。
鼻まわりのマッサージで小鼻を中央に寄せると、ほうれい線に効果的です。
- 両手の人差し指で鼻の真ん中あたりを挟み、鼻を中央に寄せるようなイメージで20回ほど押します。左右の指の力が均等になるように注意しましょう。
- 左右の小鼻に人差し指を当て、中央に寄せるように少し強めに20回ほど押します。
- 両方の人差し指を目頭から眉頭にかけて添え、目頭を中央に寄せるように20回ほど押します。
2-4.マリオネットライン
マリオネットラインとは、その名のとおり腹話術の人形のように口の両はじからあごにかけて伸びるラインのことで、加齢とともに目立ってきます。
肌がたるんで見え、ほうれい線と同様に老けて見えがちなシワの一つです。口のまわりの口輪筋(こうりんきん)を鍛えてマリオネットラインをうすくするマッサージをご紹介します。
- それぞれの人差し指を口の両はしに当てます。
- それぞれの人差し指に均等に力を入れ、やや力を込めて唇の方向にぎゅーっと押し、そのまま90秒保ちます。
- このマッサージは左右均等に力をかけて寄せることが大切なので、鏡を見ながら力の加減に偏りがないか確認しつつ行いましょう。
上記のやり方に慣れてコツがつかめたら、人差し指と中指でVの字を作り、片手で行うこともできます。
2-5. 頬
笑った時などに出る頬の盛り上がり。あまり盛り上がって見えると、ぽっちゃりした印象を与えます。頬へのマッサージを行って、スッキリさせましょう。
- 頬の笑うと盛り上がる部分全体を下から上へ薬指で押し上げ、2〜3分キープします。
- 小鼻のわきから頬肉の形に沿うように曲線を描いて耳側にリンパを押し流す。
- このとき斜め上に引き上げるようにして、左右交互に流すようにしましょう。
このマッサージの前後に、「2-1.フェイスライン(あご)」でご紹介した耳から鎖骨にかけてリンパを流すマッサージを行うと、より効果が期待できます。
2-6. 目
目の周りにある眼輪筋(がんりんきん)が衰えると、まぶたがたれ下がったり、目がくぼんだり、小さく見えたりします。
眼輪筋がほぐれると血流がよくなって目がパッチリと大きく見え、その結果、肌の面積が減って小顔効果が期待できます。
- 目を閉じて人差し指を目尻に中指と薬指を目頭に当て、目尻と目頭を同時に持ち上げるイメージで上げて、そのまま30秒ほどキープします。
- 目は閉じたままで親指と人差し指で目頭をつまんで中央に寄せ、30秒ほどキープします。
- 人差し指、中指、薬指の3本を目尻に当て、中央に寄せたまま、10回ほどまばたきしましょう。
3. 顔痩せマッサージの注意点
マッサージを安全かつ効果的に行うために、いくつか注意したい点があります。マッサージを行う前に必ずお読みください。
3-1. オイルかクリームを使う
マッサージは行う際は、必ずオイルか保湿性の高いクリームを使うようにしましょう。
顔に何もつけない状態でマッサージしてしまうと、摩擦が皮膚への負担となり、皮膚が傷つくことでたるみの原因にもなってしまうからです。
このときに注意したいのは、クレンジングや乳液は使わないことです。
クレンジングはマッサージによってクレンジング剤に付着した汚れを毛穴の中に戻してしまいますし、乳液はマッサージ中に乾いてしまうので、摩擦が起きやすくなります。
よって、オイルか保湿性の高いゲルやクリームを使って摩擦で肌を痛めないようにしましょう。
3-2. 力を入れすぎない
顔へのマッサージは「気持ち良い」と感じる程度の力加減で行うようにしましょう。あまり力を入れてしまうと摩擦で肌にダメージを与え、シミの原因になったりしかねません。
特に目の周りの皮膚は薄くデリケートなので、優しいタッチでマッサージするようにしましょう。
リンパを流すマッサージの場合は、少し圧を加えても大丈夫です。ただリンパを流すのは本来強く押す必要がありません。こちらも力を入れすぎないように注意しましょう。
3-3. マッサージは3〜5分にとどめる
顔へのマッサージは1回3〜5分程度にとどめておきましょう。長時間のマッサージは肌に負担をかけてしまいます。
マッサージはたまに長時間行うよりも、毎日短時間行う方が効果的です。
3-4. 炎症を起こしている部分へのマッサージは控える
ニキビなど炎症している部分へのマッサージは控えましょう。マッサージの刺激でさらに悪化してしまいかねません。
4. 顔が大きく見える大元の原因と対処法
顔が大きく見えるのは主にむくみのせい。むくみが出にくい体をつくるためには、マッサージを行うだけでなく、生活そのものを見直して大元の原因を断つことが大切です。
日々の生活の中で以下のことに心当たりがある方は、小顔を手に入れるためにも、体全体の健康のためにも意識的になおすようにしましょう。
4-1. 塩分の摂りすぎ
むくみを引き起こす大きな原因は塩分の摂りすぎです。
塩分を摂り過ぎて体内のナトリウムイオン濃度が上昇すると、元の濃度に戻すために水が飲みたくなったり、水分が排出されにくくなるため、全身がむくみやすい状態になります。
対策
・外食はなるべく控える
・自分で料理する場合は塩分を控えめにする
・スナック菓子を控える
4-2. 冷たい飲み物・食べ物をよく摂る
体が冷えると血液やリンパの流れが悪くなり、むくみやすくなったり老廃物が排出されにくくなります。
冷たい飲み物や食べ物は体を内側から冷やして、結果的に太りやすく痩せにくい体にしてしまうので要注意です。
対策
・冷たい飲み物(ジュース、アイスコーヒー、麦茶など)の代わりに、温かい飲み物を摂るようにする
・アイスクリーム、冷やしたフルーツなどを食べ過ぎない
4-3. 咀嚼回数が少ない
あごまわりの血流が悪くなるとむくみの原因になります。
噛むという行為はあご周辺の血流を促すいい運動なので、咀嚼回数が少ないと小顔が遠のくことに。
対策
食事の時にあまり噛まずに飲み込むのではなく、ひと口につき最低でも30回を目安に噛むようにする
4-4. あまり笑わない
表情を作る時には表情筋という筋肉が使われますが、日本人は欧米人と比べて表情筋をあまり使わないため、顔が大きくなりやすいという指摘があります。
笑いは表情筋を効率よく使える表情なので、あまり笑わないでいると、筋肉が衰え、むくみも出やすと言われています。
対策
・普段から笑顔を心がける
・なるべく喜怒哀楽を表すようにする
4-5. 姿勢が悪い
猫背は首が前に落ちてストレートネックになる原因となります。
ストレートネックは首の血流を悪化させ、顔のむくみがひどくなるほか、肩こりや冷え、不眠などさまざまな不調を引き起こすと言われています。
対策
・目にふれるところに姿勢を正しくすることを促す張り紙をする
・スマートフォンの使用はストレートネックにつながりがちなので、姿勢に気をつける。
正しい姿勢を確認しましょう! 横から見た時に、耳、肩、大腿骨(外側の出っ張り)、膝の横、くるぶしが一直線上にあるのが正しい姿勢です。自分で正しい姿勢をとれているかを確認するのは難しいので、定期的に人に見てもらって治すようにしましょう。 |
4-6. 顔・体が歪んでいる
歪みがあると血液やリンパの流れが悪くなって水分が溜まりやすくなり、むくみの原因となります。
また筋肉がバランス良く使われず、左右非対称のたるみが生じる原因にもなります。
対策
・片側ばかりで噛まない
・仰向けに寝る(横向き、うつぶせで寝ない)
・頬杖をつかないようにする
・脚を組まない
5. まとめ
冒頭に書いたように、マッサージの小顔効果は一時的なものです。
よって小顔を維持するためには、気になる部分へのマッサージを毎日行うと同時に、顔が大きく見える大元の原因を改める必要があります。
顔は一番目立ち、かつデリケートな部分なので、マッサージを行う際には十分な注意を払いましょう。再度、注意点を振り返ります。
オイルかクリームを使う力を入れすぎない
マッサージは3〜5分にとどめる
炎症を起こしている部分へのマッサージは控える
これらを怠ると、シミができるなどのトラブルを引き起こしかねませんので、くれぐれも気をつけてください。
最後に、顔が大きく見える大元の原因も見直しておきましょう。
- 塩分の摂りすぎ
- 冷たい飲み物・食べ物をよく摂る
- 咀嚼回数が少ない
- あまり笑わない
- 姿勢が悪い
- 顔・体が歪んでいる
これを見ると、体全体を健やかな状態に保つことが小顔への近道ということがおわかりいただけるかと思います。
この記事を通して、読者のみなさんが小顔と健康を実現し、楽しく外出をしたり人に会ったりできるようになれたら、これにまさる喜びはありません。
以下の記事もおすすめです。興味があればぜひ読んでみてください。
関連記事