徹底解説! 好転反応の具体的な症状と回復までの適切な対処方法とは

なんだか体がだるい」「頭が重い」「とても眠い

どうも体調がすぐれないあなたは、その症状が好転反応なのかどうかが気になっているのではありませんか?

今感じている辛い症状が、たくさんある好転反応の症状の中のどれにあてはまるのか。

それがわかれば、今後の対処方法もわかるので安心できますよね。そんなあなたにこの記事は是非読んでいただきたいのです。

この記事では、好転反応の具体的な症状を詳しく説明しています。

今のあなたの状態がどの症状にあてはまるのかがよくわかるように、部位別、特徴別に一覧にまとめました

好転反応は、体の悪い部分だけに症状が現れるとは限りません。悪い部分を良くするために体全体がバランスを整えようとしている反応ですので、好転反応の症状があること自体は、体に悪いことではありません

記事では体のバランスが整うまでのステップも説明していますので、今のあなたの体が回復に向けてどの段階にあるのかもわかります

しかも、今抱える症状への対処方法や注意点についてもしっかり押えていますので、辛い症状に何もなす術がないということにはなりません。

あなたが、今抱えている辛い症状や回復までの流れを把握して安心して対処するために、この記事が参考になれば幸いです。

1.好転反応の具体的な症状

好転反応症状_01

ここでは、好転反応の主な症状について表で具体的に説明します。あなたの症状はどれにあてはまるのか、不調を感じる部位や特徴などから確認してみましょう。

症状の部位、特徴

症状

精神面、生理的な症状

だるい、倦怠感、眠い、あくび
お腹の症状便秘、下痢、吐き気、腹痛
頭の症状頭痛、頭が重い、ふらふらする
見た目でわかる症状発汗、皮膚の変化(湿疹、吹き出物)、目やに、尿の色の変化
腕、肩、舌など体の一部の症状痛み、しびれ、痛みを感じる場所の変化(※)
発熱

※痛みを感じる場所の変化
最初に肩が痛かったが、次第にその肩の痛みはやわらぐ。そうなったかと思うと、次は首付近に痛みを感じるようになってきた。というように、痛む場所が変わっているように感じる症状のことを指します。
人間の体は複数個所に痛みを抱えると、特に痛い部分だけを「痛い」と感知する特性があります。その部分の痛みが緩和すると、今度は、その次に痛かった部分を「痛い」と感知します。

「好転反応」とは東洋医学で使われる言葉で、漢方薬や鍼灸マッサージなどで治療する過程で体に生じる一時的な症状のことを言います。表の症状は、1つだけでなく複数現れることもあります。また、誰でも必ず感じる症状ということではなく、症状の度合いや期間には個人差があります。症状が我慢できないほど辛い場合は、医師に相談しましょう。

 

【好転反応と病気を見分けるポイント】
好転反応の症状は病気の症状と似ていることもありますが、中には病気と見分けられるものもあります。
次のような場合は、好転反応の症状と考えられます。

①不調な状態と並行して、良くなる症状も確認できる場合
不調な状態や不快な症状と並行するタイミングで、良くなっていると感じる症状も出ていれば、それは好転反応の症状の可能性が高いです。例えば、「湿疹が出ている一方で、便通が良くなった」「足の痛みは改善しないが、食欲は出てきた」など。

②我慢できる軽度の不調や不快感の場合
下痢や頭痛など病気と同じような症状であっても、好転反応の場合、その症状は比較的軽度であることが多いです。例えば、「下痢のような症状は見られるが、腹痛は殆どない」「広範囲に湿疹ができたが、皮膚に痛みもかゆみもない」など。

不調な状態ばかりが続く、我慢できないほど辛い、といったときは、他の病気の可能性もあります。「もう少し様子を見よう」など自己判断せずに、すぐに医師の判断をあおぎましょう。

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2.症状は4段階を経て回復

好転反応症状_02

好転反応の症状は回復までに4つのステップがあり、それぞれで症状が異なります。それぞれの段階では体の中で何が起こっているのか、そしてそのときどういった症状なのかを把握しておきましょう。

なお、4つのステップすべての症状が治まるまでの期間や、各ステップで感じる症状の度合いには個人差がありますが、多くの場合は1日から数日で治まります。1段階で要する期間は長くても3日間までと見て、もし3日間経っても次のステップに移行する様子が感じられない場合は、医師に相談しましょう

【第一段階】弛緩反応

今まで調子が悪かっ身体の部位が、本来の機能を回復しはじめる最初の段階です。体は、初めて受ける施術や薬などの刺激に反応します。体の機能や自律神経などが、アンバランスな状態からバランスのとれた状態に戻ろうと動き出している時期といわれています。
症状 :だるい、眠い、倦怠感

【第二段階】過敏反応

慢性的に不調だった体の機能が覚醒し、体の状態は、慢性の前の急性状態にまで戻ります。複数の部位の具合が悪い時は、まずは最も状態が悪い部位の反応が出て、そこが治り始めると、次に状態が悪い部位の反応が出始める、という点も特徴です。そのため、具合の悪いところや痛みが移動するような感覚にもなるとされています

症状:便秘、下痢、痛み、はれ、発汗

【第三段階】排泄反応

細胞が活性化されることで体の解毒作用が表れ、老廃物や疲労要素などの分解・排泄機能が活発化されます。

症状:吹き出物、発疹、肌荒れ、目やに、尿の色の変化

【第四段階】回復反応

滞っていた血流が改善され、汚れた血液が一時的に体内を巡り始めるとされています。血流が促進されることで、新陳代謝が進んで、正常な機能を持った体に生まれ変わるイメージです。この時期を乗り越えることで、体調は元の正常な体に戻っていくでしょう。

症状 :発熱、痛み、吐き気、腹痛、動悸

3.辛い症状をやわらげる4つの対処方法

好転反応症状_03

好転反応の症状が見られたときは、体の循環やバランスを促す対処方法を心掛けましょう。好転反応自体に体の循環やバランスを改善させようとする働きかけがあるので、そこをさらにサポートすることで、よりスムーズな回復が期待できるからです。

好転反応の症状を感じたら、すぐにでも対処できることが4つあります。難しいことはありませんので、体調に合わせてできることから行ってみてください。

水分をたくさん摂る

常温の水やぬるま湯、お茶などを飲んで、体内の老廃物を排出する循環を促しましょう。

 

温かい浴槽の湯につかる

発汗を促して代謝を上げます。深呼吸や腹式呼吸でゆっくりとリラックスした時間を過ごし、自然な回復を促しましょう。

横になる、休む

発熱、だるさなどを感じるときには、無理をせずに体を横にしてゆっくり休みましょう。

運動をする

いつもよりも少し多めに、ストレッチやウォーキングなどの運動を取り入れます。動くことで体の循環を促して、老廃物を排出しやすい体に近づけます。※だるさや発熱があるときの運動は控えましょう。

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4.自己判断で我慢しすぎるのは禁物

好転反応症状_04

症状が辛いと感じたら、我慢せずに医師に相談しましょう。好転反応は、東洋医学において実際に起こる症状として認められています。

不快ばかりが続く症状や、我慢できないほど辛い症状を、専門家以外の人が好転反応かどうかと見極めることは非常に難しいです。

また、消費者庁の報告書(平成26年)では、美容商品や健康商品を利用して症状が発生した後も継続使用を勧められて、その結果、健康被害が発生した、という相談が339件寄せられたデータがあります。

このとき商品を利用した人は、美容商品や健康商品を購入した会社から「それは好転反応」「今は毒素が抜けているところ」などの説明をされ、症状を我慢してしまったという事例もあるのです。

もし、薬の服用や施術の後に体に何かしらの不調が認められて、その症状に変化が見られず、我慢できないほど辛いときには、無理をせずに医師に相談して他の対処方法を考えることも大切です。

5.まとめ

好転反応は、体内の循環や神経のバランスなどが元に戻ろうとする過程で起こる、一時的な身体反応です。

4つのステップを踏む中でだるさや痛みなどのさまざまな症状を感じながら、循環のよいバランスのとれた状態に回復していきます。

中には辛い症状もあるので、そういったときには、循環を促しながらゆっくり適度の運動と休息をとって、回復を待ちましょう。

また、症状が辛い時は、自己判断で無理に我慢せず医師の判断をあおぎましょう。好転反応の症状をしっかり理解することで、回復に向けて安心して対処できることでしょう。

この記事が、あなたが今抱える症状と上手に付き合うための参考になれば幸いです。

 

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