リンパマッサージとは|効果や注意点、自分でできる方法まで

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リンパマッサージって、どんなことをするの?どんな効果があるの?

ダイエットに関する話をすると「リンパマッサージ」がよく話題になりますよね。

すでに友人が体験したので自分も体験してみたい、と考えている方もいるでしょう。

でも、「普通のマッサージとどう違うんだろう?」と疑問に思っている方も多いはず。

リンパマッサージに興味があるのなら、施術の前にぜひ知っておきたいですよね。

この記事では、リンパマッサージを受ける前に知っておきたい基礎知識から、リンパマッサージの効果や注意点、まずは自分自身でやってみたいという方向けに、自分でできるリンパマッサージの方法までご紹介します。

これを読めば、リンパマッサージの効果を最大限にまで引き出すことができるようになるかもしれません。

読み終わったら、ぜひリンパマッサージを体験してみてくださいね。

1.リンパマッサージの基礎知識

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最初にリンパマッサージの基礎的な知識を身につけましょう。

そもそも「リンパ」とはなんのことでしょうか。リンパとは、リンパ液とも呼ばれている毛細血管から浸出した黄色の液体で、タンパク質や脂肪、糖質の他、細菌やウィルス、老廃物を運んだりする役目をしています

網の目のように身体中に張り巡らされている「リンパ管」の中をリンパは流れています。

リンパ管が合流して太くなる部分は節のようになっているので、「リンパ節」と呼ばれていて、全身に約800ヶ所あります。

リンパ液、リンパ管、リンパ節を合わせてリンパ系と呼んでいます。

1-1.リンパマッサージの歴史

リンパマッサージはいつ頃から始められたのでしょうか。1930年ごろ、デンマーク人のエミール・ヴォッター博士がリンパの流れを改善することでさまざま症状が改善されることに気づき、リンパ排出法(リンパドレナージュ)を開発したと言われています。

リンパマッサージとリンパドレナージュとの違いについて

今のところは、どちらも同じ意味と思っていいでしょう。「ドレナージュ」の意味は《排出》や《排水》を意味するフランス語です。

ヨーロッパでは医療行為としてスタートしたリンパドレナージュですが、1980年代に日本の美容業界に導入された際に、日本独自の手技に変化して「リンパマッサージ」となり、普及することになったのです。

こういった経緯があるので日本国内では、美容目的で行われている場合、リンパマッサージもリンパドレナージュも同じような意味で使われています。

しかし、最近日本でも医療行為として保険適用になる「リンパドレナージュ」を普及させる動きも出ているようです。

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1-2.リンパマッサージのメカニズム

リンパマッサージが効くのはなぜなのか、そのしくみをわかりやすく説明します。

リンパはリンパ管の中をとてもゆっくりとしたスピードで流れています(1秒間に0.5cm以下)。

血液はポンプの働きをする心臓があるので早いスピードで流れていますが、リンパ系にはそれがないからです。

リンパ管は髪の毛のように非常に細いので、あまり身体を動かさない生活をしていたり、乱れた食生活などをしていると、すぐにリンパ液の流れが滞り老廃物が多く溜まったまま動かない状態になってしまいます。

これが、むくみや肥満、身体の不調の原因になってしまうのです。

リンパ管は皮膚組織に多く分布しています。リンパの循環は皮膚組織に刺激を与えることで促進させることができます。

この刺激を積極的に行うのがリンパマッサージなのです。

リンパマッサージを行うとリンパの流れが改善し、溜まった老廃物が排出されやすくなります。

そのため、むくみが解消されたり体調が改善し、ダイエットにも有効なのです。

1-3.リンパマッサージを行う際のポイント

初心者向けにリンパマッサージを行う際のポイントを解説します。

ポイントは大まかに3つあります。

①手順
リンパの最終出口である鎖骨からスタートします。身体中のほとんどのリンパ(右腕以外)は左鎖骨の下に集まるように流れています。左鎖骨下で静脈と合流し老廃物が排出されると言われていますので、マッサージは、左鎖骨下のマッサージからスタートします。

②流す方向
リンパマッサージはリンパの流れに沿って行います。リンパはリンパ節に向かって流れているのでリンパ節に向かってマッサージを行うようにします。

リンパ節は全身に約800カ所あると言われていますが、そのほとんど(300カ所程度)は首とその周辺に集中しています。次に多いのは脚の付け根(鼠蹊部/そけいぶ)とその周辺です。

リンパマッサージで重要なリンパ節と言われているものは以下の8つになります。

主なリンパ節

  • 耳の前(耳下腺リンパ節)
  • アゴの下(顎下リンパ節)
  • 肘(肘リンパ節)
  • 鎖骨(鎖骨リンパ節)
  • 脇の下(腋下リンパ節)
  • 腹部(腹部リンパ節)
  • 脚の付け根(そけいリンパ節)
  • ひざ裏(膝下リンパ節)

③圧(力加減)
リンパ管は皮膚組織(皮膚表面)に分布しているので、グイグイ押さず、やさしくソフトな圧力で充分効果があります。

リンパマッサージの代表的な手技は、「押す」と「なでる(さする)」の2つです。

押す/主にリンパ節に詰まってしまった老廃物などを押し出してリンパの流れを促します。リンパ節が詰まったままだとリンパの流れがスムーズにならないからです。

なでる(さする)/リンパ管は皮膚組織の浅いところに分布しているので、ゴリゴリ強くやっても意味がありません。手のひら全体を使って肌に密着させて、包み込むようにやさしくなでたりさすったりします。

この後の3章では、自分でやってみたい方向けに、具体的なリンパマッサージの手順をご紹介します。

リンパマッサージの強さについて、詳しくは下記をご覧ください。

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2.リンパマッサージの効果

リンパマッサージ_02リンパマッサージには、うれしい効果がたくさんあります。特に女性が悩みやすい体の不調に効果があると言われていますが、薄毛が改善したという男性の体験談もありますので、性別関係なくリンパマッサージを体験してみてください。

*効果の出かたには個人差があります。全ての方に効果が出るわけではありません。

①リラックス効果
凝り固まった身体がマッサージ効果でゆるみ血流も良くなるので、リラックスできます。

②むくみの解消
リンパマッサージによって、体内の余計な水分が排出されやすくなり、むくみの解消が期待できます。

③ダイエット効果
リンパマッサージを行うことによって身体の代謝がアップし、ダイエット効果が望めます。

④疲労回復
ストレスや疲労による老廃物の蓄積が解消されるので、疲労回復が望めます。

⑤体質改善
リンパの流れが良くなり老廃物が体外に出やすくなるので、肩こりや頭痛が改善する他、さまざまな部分で体質改善が望めます。

 

リンパマッサージの効果について、詳しくは下記をご覧ください。

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3.自分できる簡単なリンパマッサージのやり方

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お店に予約を入れる前に、まずは、自分でやってみて効果を実感してみたい。そんな方のために、初心者でもむずかしくない、簡単にできるリンパマッサージをご紹介します

紹介するのは、悩んでいる人が多い二の腕をほっそりさせるリンパマッサージのやり方です。

リンパを流す方向は動画を参考にして、逆方向に流さないように気をつけてください。

【二の腕のリンパマッサージ】

出典:YOUTUBE

①二の腕の下のお肉を軽くつまみ、肘から腕の付け根に向かって指を滑らせるようにマッサージします。(5回程度繰り返す)

②手首を軽くつかみ、脇に向かって一気に3回押し流すようにマッサージします。(逆方向に流さないよう注意)

③片方の腕を上げて、脇の下のリンパ節を逆側の手の指4本で、グッと3回押します。(逆側の脇の下も同じように行います)

この他にも、簡単に各部位のセルフマッサージができる方法がありますので、詳しくは下記をご覧ください。

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4.リンパマッサージの注意点

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リンパマッサージにはいくつかの注意点があります。お店で施術してもらう場合と自分でやる場合の2つにわけて解説します。

4-1.プロに施術してもらう場合の注意点

リンパマッサージには禁忌事項がいくつかあり、こちらがマッサージを受けたくても施術をお断りされることがあります。

持病がある方は必ずかかりつけの医師に相談し、お店にも事前に確認を入れておくようにしましょう。不安な場合は、予約時にしっかり問い合わせをするようにしてください。

また、特に持病がない方であっても、体調がすぐれない時に受けることは避けましょう。

お酒を飲んで施術を受けることは厳禁となっています。リンパマッサージを行うことで血行が良くなり、アルコールが普段よりも回りやすくなるからです。マッサージ後の飲酒も避けたほうがいいでしょう。

リンパマッサージの禁忌事項
(以下の持病がある人はリンパマッサージ厳禁です)
・心臓疾患
・感染症
・悪性疾患(ガン、悪性腫瘍など)
・腎臓疾患
・ぜんそく
・低血圧
・骨を固定する等の理由で身体に金属を入れている人
・皮膚の炎症
・妊娠初期

*上記以外の持病がある方も、必ず医師に相談してからリンパマッサージを受けてください。

4-2.自分でやる場合の注意点

専門知識と施術テクニックを持ったプロにやってもらうのと違い、自分でやる時には自己流でやってしまいがちです。

リンパには流れがあり、流れに逆らってマッサージをすると効果がないばかりか、逆効果になってしまうこともあります。

自分でやる場合にも、リンパマッサージの基礎的な知識を身につけてからやるようにしましょう。

また自分で施術する際には力の入れ加減に注意してください。「痛気持ちいい」という言葉がありますが、リンパマッサージはグイグイと強く押したりしては逆効果になります。

アロマを炊いたりしてリラックスできる環境を整えることも大切です。

入浴して身体を温めたり、マッサージ用のオイルやクリームを用意して効果アップを図ることも忘れずに。

自分の身体をやさしくいたわる気持ちで行うようにしましょう。

 

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5.まとめ

この記事では、

  • リンパマッサージについて知っておきたい基礎知識
  • リンパマッサージがもたらすうれしい効果
  •  自分でもできるリンパマッサージの基本的なやり方
  • マッサージの際に気をつけるべき2つのポイント

について詳しくご紹介しました。

ちょっと疲れがたまってるなあ、ボディラインをスッキリさせたいなあ、と思っているのなら、ぜひ高い効果が期待できるリンパマッサージを体験してみてください。

いきなりお店に行くのは不安という方は、ご紹介した自分でできるリンパマッサージをぜひやってみてください。効果を実感したら、もっとやりたくなるかもしれませんね。

効果が高いぶん、注意しなくてはいけない禁忌事項もあります。必ずチェックしてからお店を予約してくださいね。

 

リンパマッサージは自分でも行えるものの、熟練のプロの施術はやはり違います。力を抜いてリラックスしたところを、優しく、それでいてしっかりとリンパを流してもらうことは、至福のリラクゼーション体験になるでしょう。

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